命を貴ぶ 憲法第9条と中勘助「銀の匙」
2015年 06月 17日
昨日の記事↓に素晴らしいコメントをいただいた。
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
十分だとは思わないまでも、人類が言葉にしえた最大の覚悟だと思います。
それ以上の覚悟‥殺されても殺さない‥は聖典の中にしか私には探せません。
私たちは命を奪うことでしか生きられない‥生物として‥宿命の中に存在していることを、この条文は裏返して示しているのだと思います。‥同じ哀しみの中にいながら、何故に更なる悲しみの種を蒔くのかと‥それは放棄すると、永久に。
そんな国や国民を、誰も容易に犯せはしなかった。
近道はないけれど、唯一の道であるかもしれないものを‥ その道を歩むこと、放棄するわけにはいきませんね。
憲法第9条を「人類が言葉にしえた最大の覚悟」だと、命を奪うことによってしか生きられない生き物としての哀しみの裏返しだと。
だからこそ!
ありがとう、 moraisan さん!

野尻湖に行って中勘助が身近に感じられて、読んだ「銀の匙」。
筋を追いかけるような小説とは違う。
毎日、一章づつ、天から滴る星の涙を味わうようにして読んだ。
「神聖喜劇」と並行して。
これからもなんども読むだろう。
ある種の聖書みたいな気がする、慰めの書であり生きとし生けるものの尊さ・美しさを教え諭す書。

兄弟姉妹を獲られたかして一羽だけ残ったひ弱にみえる子鴨は、ほかの元気な三羽組と離れて親を離れず行動範囲も小さい。
これを見ていると、「銀の匙」の主人公が伯母にべったりくっついて仲間たちと遊ぶこともなかった幼少時代が思われる。
伯母さんは私を育てるのがこの世に生きてる唯一の楽しみであった。それは、家はなし、子はなし、年はとってるし、なんの楽しみもなかったせいもあるが、そのほかにもうひとつ私を迷信的に可愛がる不思議な訳があった。というのは、今もし生きていればひとつちがいであるはずの兄が生まれると間もなく「驚風」(俺注・小児脳膜炎)でなくなったのを、伯母さんは自分の子が死んでゆくように嘆いて
「生まれかえってきとくれよ、生まれかえってきとくれよ」
といっておいおいと泣いた。そうしたらその翌年私が生まれたもので、仏様のお蔭で先(せん)の子が生まれかえって来たと思いこんで無上に私を大事にしたのだそうである。たとえこの穢いできものだらけの子でもが、頼りない伯母さんの頼みをわすれずに極楽の蓮(はちす)の家をふりすててきたものと思えばどんなにか嬉しくいとしかったであろう。
孤独なようで豊かな世界が主人公の周りにはあって、いや、周りの世界の美しさとか豊かさを見つけて成長していった。
この子鴨にはどんな世界が見えているのだろう。
アラビアンナイトの化けもののように伯母さんの背中にくっついて好きなところにつれて行ってもらう。
どこの神様仏様でも、なにより先に「この子が丈夫になりますように」とお願いする。
主人公が好きだった駝鳥と人間の相撲。
休憩中に弁当をつかっているところに駝鳥がこっそりやってきていきなり弁当を呑もうとしたのを見物人が笑う。
伯母さんは「駝鳥がひもじがっとるにごぜんももらえんで気の毒な」といって涙をこぼした。
moraisanさんが言うところの「殺されても殺さない」「聖典のなかに」見出されるような心だ。
小学館文庫

秋田から送られてきた「金賞受賞」のみくらべ。
佐平次が呑みすぎないようにと一合瓶にした、と。
ありがたくありがたく、毎日二本でやめている。
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
十分だとは思わないまでも、人類が言葉にしえた最大の覚悟だと思います。
それ以上の覚悟‥殺されても殺さない‥は聖典の中にしか私には探せません。
私たちは命を奪うことでしか生きられない‥生物として‥宿命の中に存在していることを、この条文は裏返して示しているのだと思います。‥同じ哀しみの中にいながら、何故に更なる悲しみの種を蒔くのかと‥それは放棄すると、永久に。
そんな国や国民を、誰も容易に犯せはしなかった。
近道はないけれど、唯一の道であるかもしれないものを‥ その道を歩むこと、放棄するわけにはいきませんね。
憲法第9条を「人類が言葉にしえた最大の覚悟」だと、命を奪うことによってしか生きられない生き物としての哀しみの裏返しだと。
だからこそ!
ありがとう、 moraisan さん!

筋を追いかけるような小説とは違う。
毎日、一章づつ、天から滴る星の涙を味わうようにして読んだ。
「神聖喜劇」と並行して。
これからもなんども読むだろう。
ある種の聖書みたいな気がする、慰めの書であり生きとし生けるものの尊さ・美しさを教え諭す書。

これを見ていると、「銀の匙」の主人公が伯母にべったりくっついて仲間たちと遊ぶこともなかった幼少時代が思われる。
伯母さんは私を育てるのがこの世に生きてる唯一の楽しみであった。それは、家はなし、子はなし、年はとってるし、なんの楽しみもなかったせいもあるが、そのほかにもうひとつ私を迷信的に可愛がる不思議な訳があった。というのは、今もし生きていればひとつちがいであるはずの兄が生まれると間もなく「驚風」(俺注・小児脳膜炎)でなくなったのを、伯母さんは自分の子が死んでゆくように嘆いて
「生まれかえってきとくれよ、生まれかえってきとくれよ」
といっておいおいと泣いた。そうしたらその翌年私が生まれたもので、仏様のお蔭で先(せん)の子が生まれかえって来たと思いこんで無上に私を大事にしたのだそうである。たとえこの穢いできものだらけの子でもが、頼りない伯母さんの頼みをわすれずに極楽の蓮(はちす)の家をふりすててきたものと思えばどんなにか嬉しくいとしかったであろう。
孤独なようで豊かな世界が主人公の周りにはあって、いや、周りの世界の美しさとか豊かさを見つけて成長していった。
この子鴨にはどんな世界が見えているのだろう。
アラビアンナイトの化けもののように伯母さんの背中にくっついて好きなところにつれて行ってもらう。
どこの神様仏様でも、なにより先に「この子が丈夫になりますように」とお願いする。
主人公が好きだった駝鳥と人間の相撲。
休憩中に弁当をつかっているところに駝鳥がこっそりやってきていきなり弁当を呑もうとしたのを見物人が笑う。
伯母さんは「駝鳥がひもじがっとるにごぜんももらえんで気の毒な」といって涙をこぼした。
moraisanさんが言うところの「殺されても殺さない」「聖典のなかに」見出されるような心だ。
小学館文庫

佐平次が呑みすぎないようにと一合瓶にした、と。
ありがたくありがたく、毎日二本でやめている。
徒然草を思い出しました。
よき友、三つあり。(順番を入れ替えて)三つには、(文頭の)知恵ある友。一つには、(文末の)物くるる友。二つには医師。
よき友、三つあり。(順番を入れ替えて)三つには、(文頭の)知恵ある友。一つには、(文末の)物くるる友。二つには医師。
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> ikuohasegawaさん、主治医が友かなあ、そう思っていましょう。
saheiziさん、こんばんは。
私のようなもののコメントが記事になってしまい驚いてます。
私はsaheiziさんのように博識ではないし、そのくせ今は書や報道さえ関心は薄らぐ次第です。
何より言葉をもたないし、そのすれ違いの大きなことに‥多分、私に原因の多くはあるのだと‥ 語ることさえ遠ざけようとする傾向があります。
saheiziさんのように、洒脱にしかも核心を捉えた語り口など到底私には出来ません。
ただただそんな私でもエールではなく、共に生きていますとお伝えしたかったのです。
多くのファンを持つ優れたブログを、汚すことにならねばと案じております。
私のようなもののコメントが記事になってしまい驚いてます。
私はsaheiziさんのように博識ではないし、そのくせ今は書や報道さえ関心は薄らぐ次第です。
何より言葉をもたないし、そのすれ違いの大きなことに‥多分、私に原因の多くはあるのだと‥ 語ることさえ遠ざけようとする傾向があります。
saheiziさんのように、洒脱にしかも核心を捉えた語り口など到底私には出来ません。
ただただそんな私でもエールではなく、共に生きていますとお伝えしたかったのです。
多くのファンを持つ優れたブログを、汚すことにならねばと案じております。
ったく、日本はコスタリカを見習うべきですね。
同じように平和憲法を持ち、隣国ニカラグアと一戦交えて、一切の武器・武力を使わずして圧勝した歴史のある国を。
同じように平和憲法を持ち、隣国ニカラグアと一戦交えて、一切の武器・武力を使わずして圧勝した歴史のある国を。
> sweetmitsukiさん、さっきも友人が「朝鮮有事のときに集団的自衛権がなくてもいいのか」というのです。
私は集団的自衛権行使が認められているゆえに何か有利になるということがわかりません。
私は集団的自衛権行使が認められているゆえに何か有利になるということがわかりません。
moraisan さんのコメントに、私も泣きそうなくらい感じ入りました。
見事、だと思います。
moraisan さんに、この場を借りて、御礼申し上げます。
ブログも拝見しましたが、読み応えがあるものばかりでした。
インターネットの海には、沢山のすぐれた書き手がいらっしゃるものです。
見事、だと思います。
moraisan さんに、この場を借りて、御礼申し上げます。
ブログも拝見しましたが、読み応えがあるものばかりでした。
インターネットの海には、沢山のすぐれた書き手がいらっしゃるものです。
> HOOPさん、政治家利権やどもはたかだか自分の保身のみでしょう。
今晩は。皆それぞれが、しかと決意してそれぞれのところで行動、発信しないと取り返しつかないことになります。毅然と立ち向かわねば。・・・
> sheri-sheriさん、ほんとにほんとに!取り返しがつかなくなってからでは遅いのです。
by saheizi-inokori
| 2015-06-17 11:14
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
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Comments(20)