おばあちゃん お久しぶり

さばかりのよき世ともわが思はぬに幼らは早く大人に成りたしと言ふ

ピアノ弾くあり乗馬倶楽部に在るも有新聞配りするも有我が孫

ひと時はわが世終わると思ひしがまた望み湧く逝きし子の児に


俺のことを歌っているようだ。新聞配りする、が俺。親父は早死にしたんだ。おばあちゃんがこんな歌、創っていたとは知らなんだ。知っていたとてせんないことだったかも。

おばあちゃん お久しぶり_e0016828_0185570.jpg


わが孫。こんな歌つくってやれねえよ。
Commented by 謎野 at 2005-12-28 11:02 x
佐平冶さん
お祖母さまの歌、しみじみとしていいですねえ。
ぼくも父親が早死にしていますので、身につまされます。
そういえば、ぼくの祖母は長谷川かな女の結社に入って俳句を詠んでましたね。
母は結婚するまで国文の教師をしていて、ときどき歌も詠んでいたと姉がこの前言ってましたよ。
ぼくも「わが母と祖母の遺したまひしうた」を探してみたくなりました。
Commented by saheizi-inokori at 2005-12-28 13:29
謎野さん、存命中は何も感じなかったことが思い知らされます。
Commented by みい at 2005-12-28 14:07 x
お祖母さんのお歌、三十一文字に凝縮された想いが伝わります。いつもながらいいですね。
>存命中は何も感じなかった・・・・
誰もが感じる想いだと・・・そう思います。
Commented by 夢八 at 2005-12-28 15:24 x
佐平冶さん。
>ひと時はわが世終わると・・
この歌すごく悲しくて、希望を祈って、なんとも御祖母の思いが伝わって
きますね。
写真はお孫さんですか?可愛いですね。
僕のところは、まだまだみたいで、孫の可愛さを想像すると
なんともほのぼのしますね。



Commented by saheizi-inokori at 2005-12-28 16:41
夢八さん、自分は孫に祖母ほどの思いを持っているのかどうか、わがままなジジイだと思います。それだけ祖母の晩年が寂しいものだったということかも知れませんが。
Commented by saheizi-inokori at 2005-12-28 16:43
みいさん、ありがとう。こうして今更ながら歌を見ているとすぐ近くに祖母が立っているような気がするときがあります。
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by saheizi-inokori | 2005-12-28 00:20 | わが母と祖母の遺したまいしうた | Trackback | Comments(6)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori