立石ブルースを歌って憲法を守ろう
2015年 05月 02日
落語好きなブログの主宰者・Hさんとお近づきにならないか、ついてはメーデーをもって決行の日と定め、集合は堀切菖蒲園、暮れ七つ半とする。
エタリヤオウ、さようしからばその後の宴は、居酒屋のメッカ、その名も高き立石はいかがでござろうか、とこれは俺。
せっかくだからと、3時に京成・堀切菖蒲園駅に到着。
今日から晴れて五月晴れ、昨日の青空とはどこか違って感じられる。
美しき五月の風に頬をなぶられ初めての街を歩く。
とつぜん現れたのは堀切十二支神。
後で聞いたら作ったのは朝鮮の人、どうりで異風。
かつてあったとおぼしき橋の名前が面白い、落語「幽霊の辻」にでも出てきそう。
禿げ頭の幽霊の池って。
ぐるっとみて荒川土手に向かう。
子供の歓声がとぎれとぎれ風に乗って聞こえてくる。
自転車と土手も似合う。
凧をあげている人もいる。
堀切水門も威風堂々。
軽やかなタンゴの音に惹かれていくと、ダンススクール。
小さな町工場が多い、タコ社長はでてこない、中小企業の労働者諸君もいない。
煙突を頼りにみつけた銭湯「日出湯」は休業、二軒目の「亀の湯」に入る。
紙おむつを穿いているおとうさんは俺とそんなに年は変わらない感じ。
少し遠回りして歩いたが上目をちらっとするだけであとは微動だにしない。
めでたく本日の予定メンバー、女性一人と男性三人が顔合わせ。
タクシーで立石に。
「ミツワ」はまだ準備中だというので、こちらに並ぶ。
5時40分頃かな、開店、俺たちは望んで路上に突き出たカウンターに座る、イソイソ。
なんということでしょう!
食うのに夢中で肝心のもつ焼きやモツ煮込みの写真を撮り忘れた隠居であった。
こんな人様の写真でもどうぞ。
もつ焼きだけではなくていろいろメニューがあったようだが、俺たちは串4本、ヤッコ豆腐、モツ煮込みに酒を(俺は)二合で席を立つ。
どこかもう一軒、見つけたのがこの路地。
俺のアンテナがビビビと反応した。
4人は小上がりにお膝送り。
クジラのベーコンなんかをアチチの熱燗でやって、Hさんの薀蓄・落語歴(すごい!)などに耳を傾けていると突如大音響。
カウンターにいたおじさんがカラオケを始めた。
ヤバイ(これは言葉の本来の意味です)、河岸を変えるかと思ったが、オッサンなかなかうまいのだ。
厭だと思うと騒音だが同情心があると楽しく聞こえる。
何曲めかで「君恋し」、フランク永井を聞いたら、俺の虫が騒ぎだして、なんと「こいさんのラブコール」をうたうのでしたよ。
すると奥に座っていたおじいさんが、ぐっとつぶした声を思いいれたっぷりに歌いだしたのが、何だったかは一夜明けて今は忘れてしまったが、なんとも渋い、いってみれば立石ブルースだ。
やんややんやで、こんどは矢沢栄吉から「ピピピ」長淵剛も。
お爺さんが帰るときに尋ねたら浅草から来ている由。
幸兵衛さんも負けてはおらじと「男はつらいよ」、きょうこうばんたんひきたってよろしくおたんのもうしあげます、やんややんや!めでたく立石連に仲間いり。
「顔で笑って腹で泣く」って安倍と反対だなあ。
おんぼろの飲食街が立石のイメージを悪くしているからぶっ壊して、新しい区役所を建てるとか、狂ってる。
日本国憲法が古臭くなったから、改憲して戦争が出来るようにする、という発想に似てないか。
立石商店街や飲食街こそ立石の魅力、それをつぶしてどこにもあるような”現代的な”ビルを建てたら、街がひとつなくなるようなものだ。
日本中至る所で聞こえてくる、再開発・活性化の土建屋マーチ。
俺たちは立石ブルースで抵抗していくっきゃないな。
自分のブログにリンクを貼らせて戴きました!
これからもよろしくお願い致します。
今夜もいきたいくらい、もうちょっと近ければなあ。
あんな素晴らしい場所を、「開発」という名の「破壊」でなくそうとしている行政は、許せませんなぁ。
拙ブログの記事からリンクさせていただきましたので、ご了解ください。
また行きたいなぁ。そのうち、「せんべろ」再訪しましょう!
美味しいところ、いろいろなところに出没ですね。
大井町も魅力的ですね。
私は歩くだけで店に入ったことがないのです。
立石より近いのだからやってみようかな。
せんべろでもなんべろでもやりましょう。
頑張って行きます、生きます。
って言いたいところなんだけれど
案外、数えるほどしか降りたことないんです。
高校時代の友だちとかいっぱいいるんですが。
押上も曳舟もすっかり変わってしまったので
立石だけでもこの魅力を失くさないでほしいです。
地震雷火事、にかこつけて古きものをぶっ壊し儲けてやろうというオヤジが一番悪いです。
おんぼろの飲食街もええでなぁ、
新しく小じゃれた店で満足したことはまずないなあ。