おならはいつから哀しくなるのか
2015年 03月 22日
若く言はれたき昔もありきこの頃はおまけをつけて吾が年をいふ俺はまだ若く見られたい。
この歌を詠んだ祖母とそう歳は違わないと思うけれど。
義母はあと少しで90だが、二三年前から「90歳です」という。
せんじつサンチと歩いていて40歳くらいの女性にオジサンと呼ばれて妙な気がした。
孫たちからを除くと、オジイサンと呼ばれる機会があまりない。
「旦那」とか「お客さん」とか、あとは名前やニックネームがほとんど、オジサンとも呼ばれない。
囀りの途切れとぎれや人疎ら晩年は、母と二人で歩くことは少なかったな。
散歩のときだったか、母がオナラをした。
困ったような照れたような顔で俺を見たのが忘れられない。
今ひとりで街歩きをしていて、ぶぶぶ、そのたびに母のあの顔を思い出す。
みんなが若かった頃は、おならは笑いのタネ、「やったな」「違うよ、兄ちゃんだよ」「ははは!」。
年を取るとおならにも哀愁が加わる。
おばさんと言われ、しばしショックでした。でも、おばあちゃんと言われるよりいか・・と考えなおしました。しかし、なんだかいやでした。
席を譲ろうとされると愕然とします。
ええ?私の事と。年齢なら充分そうなんですが。笑。
おばさん?おばあさん?やっぱりちょっと変な気分。笑。
見知らぬ人からは他に呼びかけようが無いのでしょうけれど。。。
サンチと写っているのはシュナウザーですか?
母が亡くなって何年か経った頃です。
シュナウザーの二頭連れ、一頭は知らん顔、一頭がこうやってきます。
倉敷には夏しか行ったことがないのです。春もきれいなんでしょうね。
「おまけ」というところが光っていますね。
母上の俳句も、静かな空気が感じられます。
saheiziさんの言語感覚の素敵さは、遺伝だったのですね、と
しみじみ読ませて頂きました。
しかし、お母様のオナラを憶えているって…
これだから男の子は、油断ならない。
ウチの息子も、こっちが忘れているような、昔の変な失敗を
いつまでも憶えている時があります。
その昔、子供に「おならはえらい」っちゅう、絵本を買った。
おならは世界共通音だって本やった。
私も楽しみ、子供も楽しみ、以後、オナラは快適に家の中でも外でも鳴りまくったのでありました。