豆腐の食い方 長田弘「食卓一期一会」
2014年 11月 25日
soraさんが、ドイツでBIOの豆腐が売り出されて人気があるとコメントを下さった。
そしたら今朝の海外ニュースでオーストラリア在住の女性(ドイツ語で話していた)が、豆料理を研究し料理教室で普及を図っていると知らされた。
彼女は日本で豆腐などのうまさを知って虜になったという。
豆腐も自分で作ってそれを燻製にしたうえで炒めたりしてマリネを作って見せたが、ずいぶん手の込んだもので、あれで豆腐かい?と言いたくなるようだった。
それはともかく豆腐の滋味を愛する人が西洋人にも増えるってのはなんかほのぼのするね。
豆腐を食いながらケンカはしないだろうと思う、そんな食い物だ。
ずいぶん前のことだけど、うまい豆腐を求めて車で秩父の奥まで行ったことがある。
川沿いに見つけた小さな・みすぼらしい豆腐屋で一丁だけ残っていたのを買って河原で手づかみで醤油も塩もつけずに食った。
うまかったなあ。
豆腐はそのままで食うのがいちばんかもしれない。
長田弘・「食卓一期一会」。
ここにある詩を読むと、豆腐は「もの思い」と一緒に喰うべきものらしい。
晶文社
そしたら今朝の海外ニュースでオーストラリア在住の女性(ドイツ語で話していた)が、豆料理を研究し料理教室で普及を図っていると知らされた。
彼女は日本で豆腐などのうまさを知って虜になったという。
豆腐も自分で作ってそれを燻製にしたうえで炒めたりしてマリネを作って見せたが、ずいぶん手の込んだもので、あれで豆腐かい?と言いたくなるようだった。
それはともかく豆腐の滋味を愛する人が西洋人にも増えるってのはなんかほのぼのするね。
豆腐を食いながらケンカはしないだろうと思う、そんな食い物だ。
川沿いに見つけた小さな・みすぼらしい豆腐屋で一丁だけ残っていたのを買って河原で手づかみで醤油も塩もつけずに食った。
うまかったなあ。
豆腐はそのままで食うのがいちばんかもしれない。
ここにある詩を読むと、豆腐は「もの思い」と一緒に喰うべきものらしい。
冷ヤッコを食べながら
両手にいっぱいの土をつかむ。
素焼きの鉢にその土をぎっちりつめて
シソの種子を播いたのは春先だった。
それからあとはアッという間だ。
芽が出て茎ができて葉がつくまでには
散々なことをいくらも経験しなきゃならなかった。
日々はふたつの拳をもっていて、右の拳は
予期どおりのものを握っているが、左の拳は
予期しないものをしっかと握りしめている。
鉢にシソの葉が繁ってきたころには、
ふたつの拳に殴られて、もうフラフラだった。
毎度のことでべつにおどろく話でもないのだが。
よく育ったシソの葉をつんで細かく切って、
夏の夕ぐれ、ヤッコに切った豆腐にのせる。
冷ヤッコをサカナに旧友たちのことをかんがえる。
暑い日が続くけれども、元気だろうか?
きみらの鉢のシソは今年もよく繁ったか?
いいことを何か一つくらいは手にしたか?
晶文社
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蛸
at 2014-11-25 19:39
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ここでは紫蘇が育たんのねぇ〜、おいしい豆腐もなかなか手に入らんのねぇ〜、
いっそのこと。作ろうか?
いっそのこと。作ろうか?
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sweetmitsuki at 2014-11-25 20:02
本家本元の中国を差し置いて、日本の豆腐が西洋に、ですか。
そういえば沖縄には、島ドーフがありますよね。
お隣の朝鮮には、スンドゥブなんてのがありまして、日本にも木綿豆腐と絹豆腐があって、どれがいちばんなのか、ケンカするのも悪くないのかもしれません。
東京にも高尾に、するさしの豆腐があるのですけど、あそこはバイクじゃないと行けません。
また行きたいですね。天狗さまや妖怪たちに会いに。
私は冷奴は、青紫蘇よりも茗荷派なのですけど、引っ越すときに置き忘れてきてしまいました。
今度根っこを分けてもらいに帰るとします。
そういえば沖縄には、島ドーフがありますよね。
お隣の朝鮮には、スンドゥブなんてのがありまして、日本にも木綿豆腐と絹豆腐があって、どれがいちばんなのか、ケンカするのも悪くないのかもしれません。
東京にも高尾に、するさしの豆腐があるのですけど、あそこはバイクじゃないと行けません。
また行きたいですね。天狗さまや妖怪たちに会いに。
私は冷奴は、青紫蘇よりも茗荷派なのですけど、引っ越すときに置き忘れてきてしまいました。
今度根っこを分けてもらいに帰るとします。
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fusk
at 2014-11-25 20:06
x
今でこそ。パリには大きなアジア人街があるし
自然食品の店にも豆腐は幾種類も並んでいますが。
住みだした頃は店も少なくて
豆腐は豆から作っていました。
副産物のおからが食べたかったと言う事もありますが。。。
今でもおからは手に入り難いので。年に1回くらいなら作ってもいいか。。と言う気にはなります。
因に紫蘇は毎夏、今でも蒔いて、薮みたいに育ちます。笑。
自然食品の店にも豆腐は幾種類も並んでいますが。
住みだした頃は店も少なくて
豆腐は豆から作っていました。
副産物のおからが食べたかったと言う事もありますが。。。
今でもおからは手に入り難いので。年に1回くらいなら作ってもいいか。。と言う気にはなります。
因に紫蘇は毎夏、今でも蒔いて、薮みたいに育ちます。笑。
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saheizi-inokori at 2014-11-26 00:20
蛸さんなら簡単に作っちゃうでしょう。
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saheizi-inokori at 2014-11-26 00:23
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saheizi-inokori at 2014-11-26 00:29
fusk さん、藪みたいにですか!すごいなあ。
私は外国に住んで豆腐が無かったらどうするだろう?
ガマンできるか、地方に住めなかったのは落語や映画や図書館と離れたくなかったのですが、豆腐のことは考えなくても済むのが日本ですね。
私は外国に住んで豆腐が無かったらどうするだろう?
ガマンできるか、地方に住めなかったのは落語や映画や図書館と離れたくなかったのですが、豆腐のことは考えなくても済むのが日本ですね。
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haruneko3 at 2014-11-26 01:20
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doremi730 at 2014-11-26 03:20
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福
at 2014-11-26 07:03
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saheizi-inokori at 2014-11-26 10:29
haruneko3 さん、塩は知ってましたがチリソースとはね、通ですよ。
なにと合わせても合うのが豆腐のエライとこかも^^。
なにと合わせても合うのが豆腐のエライとこかも^^。
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saheizi-inokori at 2014-11-26 10:32
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saheizi-inokori at 2014-11-26 10:34
福さん、そう来ると「甲府い」が欠かせない。
あれはやはり舞台が豆腐屋だということがゴロ合わせとは別に独特の味わいを出しているのでしょうね。
あれはやはり舞台が豆腐屋だということがゴロ合わせとは別に独特の味わいを出しているのでしょうね。
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reikogogogo at 2014-11-26 11:53
お豆腐談面白いですね、私の関心ごとは紅茶党なので、一期一会の様々な食べ方の中でもお豆腐の所の記憶が飛んでました。
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saheizi-inokori at 2014-11-26 12:45
reikogogogo さん、「戦争がくれなかったもの」の中で、戦争に行った男の遺した、戦争がくれなかったもののリストの、トップが「紅茶。たとひ薄くとも濃すぎても、あゝ何と甘い湯!、、」で始まりますね。
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wawa38 at 2014-11-30 14:48
by saheizi-inokori
| 2014-11-25 11:32
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
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Comments(15)