よく勉強している噺家だ 桂吉坊「桂吉坊がきく藝」
2014年 11月 23日
東北にも京都にも信州にも、紅葉狩りに行けないから近所を歩いては木々の変化を楽しむ。
買い物だと思うとおっくうだけど紅葉狩りのついでに豆腐やネギを買うと思えば楽しい。
わざわざ遠くの店まで行きもする。
桂吉坊(きちぼう)、聴いたことがなかった。
1981年西宮市生まれ。
よく勉強しているなあ、感性も鋭い。
小沢昭一、茂山千作、市川團十郎、竹本住太夫、立川談志、喜味こいし、宝生閑、坂田團十郎、伊東四郎、桂米朝、いろんなジャンルの名人、今は亡き人も何人か、との2008年のインタビュー。
勉強していないとこういう人たちから面白い噺を引き出せない。
さいごに吉坊を松本尚久がインタビューした記事が載っているが、高校は技能文化科というところに進んで歌舞伎、狂言など古典芸能を学んでいる。
その上、彼の亡くなった師匠・吉朝は踊り、歌舞伎の鼓から笛、鳴り物全般、義太夫、狂言、、好きなものは一通りやったそうだし、大師匠の米朝もとくに文楽・義太夫を聴けといわれたようだ。
文楽、浄瑠璃の中に残っている古風な大阪弁を学ぶことの重要性について
小鼓、謡、長唄、義太夫を習い錦影絵の継承者でもある。
亡き團十郎が、歌舞伎の役者は「役になりきる」よりは、自分を人形のように後ろから見ているような感じが好いと言っている。
役になりきって夢中になってやっているのを「車輪」と言って揶揄するのだと。
世阿弥のいう、「離見の見」もそんな意味なのだろうか。
喜味こいしが、漫才のコンビはあまり仲良しではよくない、ある程度反発するのがないとなあなあの漫才になってしまう、というのも分かるような気がする。
伊東四郎が、間がいいとか、間が悪いとか言うのは、お客さんの間と同じことができるかどうかだ、というのも一脈通じているのではないか。
ライブで客とともに演技の空間を作り上げる芸能に欠かせない要素だと思う。
これだから寄席や落語会に行って聴く落語は面白くてもテレビでは見る気にならないのだ。
吉坊を聴きたい。
と思ったら、なんて間がいいんでしょ、来週の落語会に出てくるのだ。
朝日新聞出版
わざわざ遠くの店まで行きもする。
1981年西宮市生まれ。
よく勉強しているなあ、感性も鋭い。
勉強していないとこういう人たちから面白い噺を引き出せない。
さいごに吉坊を松本尚久がインタビューした記事が載っているが、高校は技能文化科というところに進んで歌舞伎、狂言など古典芸能を学んでいる。
その上、彼の亡くなった師匠・吉朝は踊り、歌舞伎の鼓から笛、鳴り物全般、義太夫、狂言、、好きなものは一通りやったそうだし、大師匠の米朝もとくに文楽・義太夫を聴けといわれたようだ。
文楽、浄瑠璃の中に残っている古風な大阪弁を学ぶことの重要性について
どういうときに大阪弁独特の丸い流れ方で話すと効果が出るとか、こういうニュアンスで言うと雰囲気が出るとか、それが分かるんです。といい、今の大阪弁について、
テレビでは、大阪弁のきつい言い回しやガラの悪さだけがやはり強調されていると思います。また、そこに行くまでの言葉がまだふつうの大阪弁やったらいいんですけど、それも標準語か何かよく分からない発音であったりとか、いびつなんですよね。結局いびつなところに、さらに一番色の濃い言葉や言い回しがバーッと出てくるから余計に目立つのではないでしょうか。あんまりええことではないと僕は思います。と語っている、このとき26か27歳、なかなかだ。
小鼓、謡、長唄、義太夫を習い錦影絵の継承者でもある。
役になりきって夢中になってやっているのを「車輪」と言って揶揄するのだと。
世阿弥のいう、「離見の見」もそんな意味なのだろうか。
喜味こいしが、漫才のコンビはあまり仲良しではよくない、ある程度反発するのがないとなあなあの漫才になってしまう、というのも分かるような気がする。
伊東四郎が、間がいいとか、間が悪いとか言うのは、お客さんの間と同じことができるかどうかだ、というのも一脈通じているのではないか。
ライブで客とともに演技の空間を作り上げる芸能に欠かせない要素だと思う。
これだから寄席や落語会に行って聴く落語は面白くてもテレビでは見る気にならないのだ。
と思ったら、なんて間がいいんでしょ、来週の落語会に出てくるのだ。
朝日新聞出版
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Vimalakirti at 2014-11-23 21:21
ご近所を歩いただけでこれだけのモミジ狩りができるなんて、
恵まれていますね。木のある風景はやっぱりいいです。それにしても、木ってどうしてこうも美しいバランスで伸びるのでしょう!
左右上下をちゃんと測っているかのようで、驚くばかりです。
恵まれていますね。木のある風景はやっぱりいいです。それにしても、木ってどうしてこうも美しいバランスで伸びるのでしょう!
左右上下をちゃんと測っているかのようで、驚くばかりです。
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saheizi-inokori at 2014-11-23 22:52
Vimalakirti さん、ホントに不思議ですね。
それだけにちょっと偏っているような木もまた可愛げがあります。
それだけにちょっと偏っているような木もまた可愛げがあります。
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fusk
at 2014-11-23 22:56
x
菜の花の沖の高田屋嘉兵衛は
船に乗って東北の湊で商いをする時は
浄瑠璃の言葉を使うとどこの街でも通じたらしいです。
私の中の大阪弁は随分変わってはしまいましたが
やっぱり芸人の大阪弁とはニュアンスが違うとは思います。
祖母達が話していた大阪弁。
ちっともあくどくもなく、柔らかくて
女言葉や大人と子供の言葉、職業によっての違い。。。まできちんとありました。
船に乗って東北の湊で商いをする時は
浄瑠璃の言葉を使うとどこの街でも通じたらしいです。
私の中の大阪弁は随分変わってはしまいましたが
やっぱり芸人の大阪弁とはニュアンスが違うとは思います。
祖母達が話していた大阪弁。
ちっともあくどくもなく、柔らかくて
女言葉や大人と子供の言葉、職業によっての違い。。。まできちんとありました。
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saheizi-inokori at 2014-11-23 23:05
fusk さん、私が聴く落語家、新治とか米朝、春団治、米二、、みんなきれいな上方弁です。
テレビがあきまへんなあ。
テレビがあきまへんなあ。
近所でいいと思います。
観光地の人ごみの中であわただしく過ごすよりも、ゆっくりとした時間の中で、紅葉の独り占めができるなんて一番贅沢だなあと思うようになりました。
私も、明日、近所の公園に行ってみます。
観光地の人ごみの中であわただしく過ごすよりも、ゆっくりとした時間の中で、紅葉の独り占めができるなんて一番贅沢だなあと思うようになりました。
私も、明日、近所の公園に行ってみます。
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sora
at 2014-11-24 01:11
x
「自分を人形のように後ろから見ているような感じ」
「離見の見」。。。 いろいろ考えさせられました
長野の地震のインタビューで
土地の人々の律儀な美しい生活を垣間見ました
国民の為に働いていない政治家リーダーは、罰があたりますね
「離見の見」。。。 いろいろ考えさせられました
長野の地震のインタビューで
土地の人々の律儀な美しい生活を垣間見ました
国民の為に働いていない政治家リーダーは、罰があたりますね
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tona
at 2014-11-24 08:49
x
そちらの家の周りは自然が豊かで、樹やお花の種類も多いのですね。良い所にお住まいです!
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saheizi-inokori at 2014-11-24 10:08
熊伍朗 さん、交通費もいらないしね^^。
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saheizi-inokori at 2014-11-24 10:11
sora さん、名人の五代目小さんは演じている者の「了見になれ」と教えていたようで、世阿弥の教えとどうかかわるのか、わからないです。
政治の意味を知らないのですから、どうにもならない安倍一派です。
政治の意味を知らないのですから、どうにもならない安倍一派です。
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saheizi-inokori at 2014-11-24 10:13
tona さん、園芸高校、公園、住宅、お寺や神社、道路、どこにも花や木が多く有難いことです。
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hanamomo06 at 2014-11-24 10:46
こんにちは。
いつもコメントありがとう♪
談春師匠の落語から日にちがたってしまいました。
テレビでも落語が放送されていて、見て見るとこれがなんだか面白くない。
一度、なまを聴いてしまうと、目が肥えるのでしょうか?やっぱりあの雰囲気はテレビでは伝わりませんね。
saheiziさんの日々を楽しくする工夫、素敵。
東京の紅葉もなかなかきれいですね。
さんちゃんはどう思っているのかな?
いつもコメントありがとう♪
談春師匠の落語から日にちがたってしまいました。
テレビでも落語が放送されていて、見て見るとこれがなんだか面白くない。
一度、なまを聴いてしまうと、目が肥えるのでしょうか?やっぱりあの雰囲気はテレビでは伝わりませんね。
saheiziさんの日々を楽しくする工夫、素敵。
東京の紅葉もなかなかきれいですね。
さんちゃんはどう思っているのかな?
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saheizi-inokori at 2014-11-24 12:11
hanamomo06 さん、落語を生で聴くのはこちらも参加してるからわくわくするのでしょう。
テレビのスタジオで演じるのは苦手という噺家も多いようです。
サンチはもっぱら、クンクン、アッチよりコッチ寄り、私はストレッチしながらつきあってます。
テレビのスタジオで演じるのは苦手という噺家も多いようです。
サンチはもっぱら、クンクン、アッチよりコッチ寄り、私はストレッチしながらつきあってます。
吉坊、2009年に横浜にぎわい座での上方落語会で開口一番に出ていて、『月並丁稚』という珍しいネタを掛けていました。佐平次さんの記事を読むとまた本が買いたくなる。
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saheizi-inokori at 2014-11-24 21:37
ほめ・くさん、東京の三三みたいな感じですかね。
早く聴きたいなあ。
早く聴きたいなあ。
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wawa38 at 2014-11-25 10:06
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saheizi-inokori at 2014-11-25 11:34
by saheizi-inokori
| 2014-11-23 12:11
| 今週の1冊、又は2・3冊
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