足るを知ったか 日本国宝展@国立博物館
2014年 10月 31日
カブ、その葉っぱ、キャベツの硬いとこ、ニンジンのキレッパシ、、うまい、感謝!
蓮玉庵の蕎麦を食いたくなって広小路で降りて歩く。
途中でわざと裏道に入ると「かわいい子がいますよ」って客引きが寄ってくる、それも一人ならず。
まだそのように見えるのか、ふふ。
こういう天ぷら蕎麦が学生時代の最大の御馳走だった。
家庭教師の賃金が入ったときに喰った。
何年振りかに注文してみたが、期待が大きすぎた。
蕎麦湯を二杯飲んだ。
西郷ドンは衣替えしなくていいんだ。
真ん中の広場では何かのイベントの準備中、あ~とかい~とかマイクの調整を延々とやっている。
両側にテントが並び、青森の物産販売展が早々と売り出している。
夕方のニュースを見てたらこれは「創エネ・あかりパーク2014」の準備だったのだ。
今夜から天気が崩れるんじゃないかな、気の毒に。
観ようとしたのは「日本国宝展」。
平日なのに入場待ち10分。
薬師寺の仏足石(「足るを知る」の意味を若き高田好胤が面白おかしく解いてくれた)と法隆寺の玉虫厨子が最初にあって、中学の修学旅行とか教科書とか受験知識とか、とかとかとか、いろんな懐かしい知識や記憶が並んでいる、豪華な納戸だ。
前の人の肩越しに覗きこまないとみられないもの、歴史的に珍しいというだけの(美術的な価値は分からないような)ものはスルーして歩く。
茅野でみた縄文のヴィーナスが、「あらあ、又お会いしましたね、こんなとこでちょっと恥ずかしいわ」、青森から来た合掌土偶には初めて逢った。
井戸の茶碗、朝鮮の庶民の雑器が二つとない名器と珍重され、今は落語で楽しませてくれる。
観音菩薩(↑)と勢至菩薩(↓)。
お二方を見ていると安らぎを感じる。
こんなふうに迎えてくれるなら死ぬのは悪くない。
観音様が手にした蓮台に往生者を乗せるんだって。
俺はあんなに小っちゃくなるのか。
ああ、秋田に行きたいなあ、長野に行きたい、八ヶ岳にも行きたい、行きたい行きたい。
行きたい行きたい、か。
病牀六尺で病魔と苦闘しながら新しい芸術を拓いた子規のことを言わなくたって、毎朝毎日足を延せば移り変わる世界、古今東西の宝物を味わえるってことの上に何を更に望もうというのか。
なあっ サンちゃん!
日本各地の神社仏閣のお宝が、東京に出張中でなのですね。
ルーブルに行ったら、モナリザが日本に出張中だった、とかいう話を聞いた事がありますが、法隆寺でガッカリしている人もいるのかな?
10分待ちなら許容範囲、行ってこようかな。
地方にお住いのブロ友さんから、ちょっと足を伸ばせばいろんな「いいもの」が見れるのを羨ましがられました。
ほんとだわ…。
見たいものがたくさんあってどれから見ようか迷うくらいなんだもの、感謝しなくちゃですね。
西郷さんの向こうにスカイツリーの頭が見えてますね(^^ゞ
大仏様、菩薩様ファンなんです。ぜひ観に行きたいと思っています。
追伸/以前紹介していらした出久根達郎 「隅っこの四季」読みました。「人生の達人」も読みつぎは。。。「本があって猫がいる」読もうと思っています。読むのが楽しいです。紹介ありがとうございました!
何だか申しわけないような気分になりました。
贅沢をしたのでそのあと、二日昼食を抜くことになりましたが。
安い蕎麦やの安い天ぷら蕎麦が精いっぱいでした。
昔は能書きばかりで仏像を見ていましたが、さすがに最近はもっと身近に感じられるようになりました。