朝飯がうまいことは人生の幸せ

今朝は曇り空、Ｔシャツでも日焼けを心配しないで散歩に出られるのが嬉しい（皮膚が弱いのです）。
散歩から帰ってサンチを抱っこして足や体を丁寧にふいてやる。
仰向けに抱いても大人しく気持ちよさそうにしているのは猫みたいだ。
それでいて「ヨシ！おしまい！」というと脱兎のごとく駆け出していくのだ。
猫になったりウサギになったり、犬も化けるのか。
（この色の朝顔が好きだ、この色のシャツを見つけよう）

体操をやってシャワーを浴びてシャツやパンツを着換えて（どうせ汗びっしょりになるからゆうべ着たもので朝のいろいろをする）仏壇の水を替えてみんなの無事をお願いする。
さっぱりしたところで今朝はビギンの沖縄の歌を聴きながら朝飯の支度。

まずはニンジン、長野の友だちが送ってくれたジャガイモとカボチャ、キャベツは手でちぎってときどきむしゃむしゃつまみ食い、やっぱタマネギは入れないと味が足らんからなと昨日買い足したお玉ちゃんを、そうそうカブも、これも昨日安かったから買ったイタリアントマトをたくさん入れて、島オクラはカミさんが好き、あらまあ、鍋いっぱいになっちゃった、今朝はブロッコリはなしにしとこう、、切ったそばから煮立った鍋にぶっこんでいく。

ビギンの歌で気分は沖縄。
明日はハワイに行くか。
野菜スープはそのままぐつぐつ、パンにチーズを乗っけてトースターに。
焼ける間にヨーグルトの支度、ブル―ベリーにアサイー、シリアル、アーモンドなどをトッピング。
気分で玉子焼きか茹で卵も。

ぐつぐつよく煮たから野菜が柔らかくなって、ジャガイモなんか舌の上でふわっととろける。
毎朝飲んでもスープの滋味には飽きることがない。
つくづく生きている幸せを噛みしめる、液体を噛みしめるのだ（心で）。

食べ終わると茶碗を洗いながらコーヒーを少しづつ淹れる。
いい香り、気分はパリのカフェ。
これが毎朝の定食。
子供たちといっしょの頃は毎朝和食、前の晩から昆布を水に漬けて（娘のために鉄の球もいれて鉄分補給、効果あったのか？）、起きると洗濯機をまわして、ジューサーで野菜ジュースを作って、野菜サラダも最低五種類はつかって、魚は塩じゃけか鰺の干物を焼いて、納豆をかきまわし、みそ汁の出汁に使ったカツ節や昆布で箸休めや即席漬物を作ったりして、みそ汁は煮えばなに味噌を入れて茗荷やネギなど吸い口も忘れずに。
洗濯物を干して出勤、我ながらよくやったものだ。

パンの朝ごはんなど旅行先でやむを得ない場合以外は考えられなかったのに今はすっかりパン食になってしまった。
用意するのも片付けるのもこっちの方がずっと楽だから、ではなく舌がそうなってしまった。
近所にとてもうまいパン屋があるのが幸せ。
テレビから「なんとかかんとかが何万何千円！」というケタタマシイ声が聞こえて慌ててチャンネルを変える。
こういう声を朝の公共放送で流してもイイものだろうか。
せっかくの沖縄の美ら海やパリの陽光も消えてしまうじゃないか。