ボンの戯言 霊魂の存在を認めない仏教とお盆の関係

「昨夜は蒸し暑かったですねえ」、ラジオ体操の前のオバサンたちが風を送りながらしゃべっているのが聞こえる、ほんまや。
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一連の家事をすませてパソコンの前に座ったら何となく疲れている。
考えてみたら今朝は掃除機をかけたのだった。
Tシャツが絞れるくらいに汗をかいて家じゅうの埃を、ぱかっとゴミ袋に捨てる快感。
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東京新聞が「終戦1年3カ月前『対中終結を』 重光外相、ソ連仲介構想」、新史料発見とスクープ、これも面白いが朝日がずっと連載している、「原発利権を追う『関電の裏面史』独白」という関電元副社長・内藤千百里が関電のドンといわれた社長・会長・芦原義重と行った政治工作の曝露インタビューも面白い。
14回目の今日が最後、内藤の反省の弁、
私の結論は高レベル放射性廃棄物の最終処分地のめどがたてば原発を再稼働すればいい。そのめども立たないのに動かしたら、また高レベル廃棄物が出る。使用済み核燃料を積み重ねるんですか。どこに持っていくかや。放射能は何万年の話ですよ。子々孫々や。
原子力はセキュリティーにかこつけて隠し事が多すぎる。もう一回考えないかん。電力会社だけでなく指導する役所も悪い。学者もいかん。「現状維持 イズ ベスト」ですねん。そんなんで進歩ありますか。
俺のように汗かいてゴミを捨てる喜びを知らん連中やね。
関電社長の八木誠が「私の知る限り、1974年から献金はしていない」と、内藤の証言を否定していることについて問われて、
彼はまったく献金を知らない立場。子どもやね。
このインタビューも単行本になるとしたら、そこでは電気料金で「吉兆」飲み食いをした役人や政治家の個人名も明らかにしてほしいものだ。
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お盆には祖先の霊が来てくれるそうだ。
これは仏教の行事なんだけど、待てよ、仏教では霊魂の存在を認めていないはず
(橋爪)さて、人間が死ぬとどうなるか。これらの意識は解体してしまう。人間の体にこれらの意識が支えられているのだが、体がばらばらになってしまうわけだから。そこで意識がなくなる。ところが、輪廻する。輪廻するというのは、肉体から離れた霊魂が輪廻するのではない。霊魂というものを、仏教は認めていない。意識は、実在する物理的プロセスから派生するものであって、何か霊魂のような実体がたまたま肉体の上で活動している、というふうに考えてはならない。そうすると、肉体が壊れてしまうのに、輪廻するものがまだどこに残っているのか、という話になる。
唯一の可能性は、肉体が壊れても精神活動のすべてが壊れるわけではなく、意識的な部分は確かに壊れるけれど無意識な部分は保存されていて、そこからもう一回意識的な部分が次の人生で再生してくると考えればいいんじゃないのかな。ということで、唯識論というものが構成されている。
どうも「無限の過去から現在まで、輪廻を通じて続いている、無意識で非人称の(私という意識の前の)生命的・精神的活動のようなもの=アーラヤ識」がその”保存される無意識な部分”らしい。
霊魂とどう違うのか、霊魂について学んだことがないからわからない。
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仏教にはドグマがない。
仏教の信仰の核心は
ブッダ(ゴータマその人)は、覚ったに違いない
と確信すること、この確信がすべて、なのだそうだ。
そして、その「覚り」とは、個人の精神活動=知識であり、これ以上ないくらい素晴らしい、これ以上大きな知識はないくらいで、その知識の中にはこの宇宙のすべてが包摂されている。
その知識は言葉にはできない。

そんなこんなで、要は「覚る」ためになにをしてもいい、なんでもあり、みたいなところが仏教にはあるようだ。
密教なんてそれまでの仏教とはまるで違うし。

だからお盆もOKなのだ。
ご先祖さん、ご先祖さん、遠慮なくおいでくだされ。
Commented by tona at 2014-08-14 13:44 x
一日一冊以上の本を読んでいらっしゃるでしょう。集中して速度もかなり速いのでしょうね。
その後ベッドはどうなりましたか?
Commented by saheizi-inokori at 2014-08-14 15:40
tona さん、多事多難、なかなか集中できないのですよ。
ベッドもまだ奮戦中です^^。
Commented by quietrose at 2014-08-14 15:40
お盆ですね。
子供が帰省していまして、夜中まで話していました。
窓を開けたら、おおきなやもりが、飛び込んできました。
ああ、亡くなったおじいちゃんが、孫の様子を見に来たんだ、と思いました。その人の成長段階に応じて、ついている霊が切り替わっていくように思います。
Commented by saheizi-inokori at 2014-08-14 15:48
quietrose さん、霊を実感できる人って羨ましいような気もします。
シンクロニシティなどは感じることがありますが、、。
妻が亡くなったときは幽霊に会いたいと思ったのでしたが。
Commented by 熊伍朗 at 2014-08-14 16:21 x
子どもの頃、白い着物を着た見知らぬ男の人が寝床の横に座っていたことがあります。
朝でした。怖いという感覚はなかったです。
今考えても不思議な体験でした。何だったのだろう。
Commented by みい at 2014-08-14 21:59 x
こんばんは
 ネコちゃんたちも「暑いにゃあ~」「うん、蒸し暑いニャン」なんて会話してるかも^^。
わたしも以前、夜中に寝苦しくて目を覚ましたら、誰かいる?それは、私をかわいがってくれた祖父でした。はっきりと覚えています。今でも・・・。
Commented by saheizi-inokori at 2014-08-14 22:01
熊伍朗 さん、それは仏教的体験ではないですね^^。
いくつ頃のことですか。
私は夢を見ていて現実と一緒になってしまうことは今でもあります。
Commented by saheizi-inokori at 2014-08-14 22:03
みい さん、そういう経験談をよく聞くのですが、私も今夜あたり誰か来ないかなあ。
Commented by saheizi-inokori at 2014-08-14 22:05
みいさん、追加、猫たちはこの家で出してくれる朝食を待っているのです。
なぜか黒い猫が多いのです。写真に写っていないもう一匹も真っ黒。
Commented by wawa38 at 2014-08-14 23:52
以前に「コーランを読む」という本を読んだことがありましてね、
それによると(私の記憶によると)、「イスラム教は寺院を作ってはいけない。寺院をつくってお祈りすると言うことは、そこへ神を呼びつけることになるから」なのだそうです。
どんな宗教も、原典から離れて勝手に歩いているようなところがあると私は思いました。
Commented by hanamomo06 at 2014-08-15 07:47
心をこめてやればなんだっていいよ~と100歳を前になくなった祖父が行っておりました。
東京の友人から電話がかかり、今年は墓参りにいけないと電話で夫の実家に電話したら、姑が激怒して大変だったと愚痴をこぼされ
ちゃんと心の中で思っていたらそれでいいのにねと言ったが・・・・・。
お墓参りなど、祈るものは人に強制するものではない。
毎年この時期思うが、立派なお墓を見て、私はお墓なんていらないなあ~。
親しかった人に思い出してもらうだけで十分だな~。
saheiziさんはどう思いますか?
Commented by saheizi-inokori at 2014-08-15 09:10
wawa38 さん、ヒンドゥ―教徒が仏教を受け入れていろんな神もいる仏教にしたように、日本人も先祖伝来の風習を仏教と調和させて受け入れてきたのでしょうね。
アツラーは偏在しているはずですものね。
Commented by 小言幸兵衛 at 2014-08-15 09:27 x
いつものように、越後の夏です。
中国では二十四節気の清明、沖縄のシーミーがお墓参りですね。
佐平次さんがおっしゃるように、古来の風習と仏教との日本的な融合がお盆になっているようです。
朝から走り回っていた我が家のギャングが寝ている間のコメントでした^^
Commented by saheizi-inokori at 2014-08-15 09:39
小言幸兵衛さん、お盆を否定したら仏教は飯の食い上げだし^^。
うまい酒を茶豆や新鮮な魚で堪能してください。
うまい空気も。
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by saheizi-inokori | 2014-08-14 12:35 | よしなしごと | Trackback | Comments(14)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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