桜鱒、筍、毛蟹、鰹、蛍烏賊、茆、、春の味を満喫した誕生祝＠尾山台・『田園 安斎』

年を取ると誕生日は祝ってもらうよりも祝う方が楽しい。
自分の誕生日もこちらがご馳走したりして「こんなになるまでよくぞ付き合ってくれた」ことを感謝する方がぴったりくる。
一昨日はカミさんとサンチの誕生日。
遅ればせながら昨日、花束をプレゼントした。

夜は義母も一緒に恒例の『田園』に、サンチは留守番。
俺はてくてく奥沢の「松の湯」まで行って一万歩を消化して店で待ち合わせ。
立ったままで五本指の靴下を履けるのがひそかに嬉しい。
「桜エビとヤマトイモ」、春の色だ。
夏も近づく、と言いながら出してくれた「新茶のゴマ豆腐とジュンサイ」、これも春だ。
テレビに出てくるたびにきっと安斎さんが食わせてくれると言い交していた、タケノコの第一弾は「木の芽味噌とホタルイカ」。
「根三つ葉と浅利」
山盛りの「白和え」には、ソラマメ、ホタテ、エビ、かまぼこ、アスパラ、インゲン、こんにゃく、ニンジン、宝探しをしながら食う楽しさ。
「蕗、白子、酒盗」、これも春の定番だ。
「ホタルイカの天麩羅」、これは初めてかな。
もしかしてこうして食うのが一番かもしれないと安斎さん、なるほどの雷様。
さっきからテーブルの客に出しているのを見て、俺も！とわめいていた「カツオとマグロの刺身」、豪快な切り方がウレピイ。
この後、ヒラマサと赤貝も。
タケノコ第二弾は「海マスとタケノコ」、焼きタケノコの香ばしさと桜鱒のほろほろがナイス。
もっぱら居酒屋酒の俺にはゼイタクすぎる一品也。
ゼイタクの追っかけは「毛ガニの甲羅蒸し」、味噌がいいね。
キューリの浅漬けが豪快に出て、もう腹一杯。
「麩饅頭」、これだけは小さいのがちょうどいい。

そんなわけで安斎さんに送られて外に出ると一組の客が待っていた。
温かい春の酔い、いや宵でした。