農大博物館の馬、馬事公苑の桜 日本人は書くことによって考える 石川九楊「書のスタイル 文のスタイル」
2014年 04月 19日
小雨もよいだったので病院に行くのにカミさんが車で送ってくれた。
ありがたいが運動不足、それに馬事公苑の桜を見ようと思っていたから、診察後は傘をさして歩く。
東京農業大学「食と農」博物館に寄ると「開館10周年記念展示 農と祈りー田の馬、神の馬」というのをやっている。
気がせく(意味もなく)から、さっと見て通り過ぎたが、置いてあったパンフレットを今見るとなかなか力の入った展示だしパンフレットも、琉球大学名誉教授・小島瓔禮「馬の精神史」など読みごたえがありそうだ。
9月15日まで展示しているから又行ってみよう。
馬事公苑の桜はこうしてみると木が大きくて見事なものだ。
馬の走路との組み合わせも珍しいし、ここをタテガミをなびかせて走る馬を見たかった。
枝垂れ桜が池の周りに何本もあって、もっと早い時期に来たらさぞかしと思った。
若い人たちが集まって軽快なBGMの鳴り響く馬場でいろいろやっている。
連休のホースショーに備えてのことだろう。
ここは犬が入れないのがちょっと残念。
そのあとは桜新町の八重桜(もうおしまいかな)も見て帰る。
なんだかんだと今年もいろんな桜を楽しめたのは重畳至極。
家の近くで今日も佐川さんに遭遇、「昨日と大違いだね」というと「まったく、寒くて参っちゃう、こんなだもの」と昨日も今日も同じ制服のシャツの袖を引っ張ってみせた。
西欧の言葉は音に依存した表音記号で表現されるが、漢字という表意文字をもつ東アジアは文化の根本が異なる(優劣ではなく)。
文字を持ったことによって我々は言葉を他人にだけではなく自分自身に向けても発することを始めた。
漢字を書くということは、起筆=接触、送筆=摩擦、収筆=離脱という一連の動作であり、そのすべてに書く人の決断・持続・断念というスタイルが存在する。
そのスタイルこそが美の問題に関わっている。
したがってパソコン(とくにローマ字入力)で文章を書くことは日本人(漢字の国の人々)にとっては、接触・摩擦・離脱という動きの中で思考していくことがなくなり、機械使用時に出てくる偶発的で奇想天外なアイデアばかりがもてはやされるようになってしまう。
筋書き(プロット)ばかりを追うような文章表現には、「文章のふるまいに触れた時の温かさや冷たさ、硬さや柔らかさの感覚、それらさまざまな要素の均衡」による美の感覚がなくなる。
文体(スタイル)がないのだ。
と、石川はパソコンは清書の道具としてのみ使い、文章はちゃんと紙に書くようにしないと日本の文化は救われないという。
深遠である。
深遠な文章をワクワクしながら読んでいるうちに、もう少しもう少しとしまった袋を取り出しちゃあ、なぜか最後にピーナツばかりになった柿ピーを、とうとう最後まで食ってしまった。
ストレッチもしたし掃除もやったし、、といっても柿ピーで満腹しようというのは間違いだ。
ちっとも深遠じゃない。
ありがたいが運動不足、それに馬事公苑の桜を見ようと思っていたから、診察後は傘をさして歩く。
気がせく(意味もなく)から、さっと見て通り過ぎたが、置いてあったパンフレットを今見るとなかなか力の入った展示だしパンフレットも、琉球大学名誉教授・小島瓔禮「馬の精神史」など読みごたえがありそうだ。
9月15日まで展示しているから又行ってみよう。
馬の走路との組み合わせも珍しいし、ここをタテガミをなびかせて走る馬を見たかった。
連休のホースショーに備えてのことだろう。
ここは犬が入れないのがちょっと残念。
なんだかんだと今年もいろんな桜を楽しめたのは重畳至極。
家の近くで今日も佐川さんに遭遇、「昨日と大違いだね」というと「まったく、寒くて参っちゃう、こんなだもの」と昨日も今日も同じ制服のシャツの袖を引っ張ってみせた。
文字を持ったことによって我々は言葉を他人にだけではなく自分自身に向けても発することを始めた。
漢字を書くということは、起筆=接触、送筆=摩擦、収筆=離脱という一連の動作であり、そのすべてに書く人の決断・持続・断念というスタイルが存在する。
そのスタイルこそが美の問題に関わっている。
したがってパソコン(とくにローマ字入力)で文章を書くことは日本人(漢字の国の人々)にとっては、接触・摩擦・離脱という動きの中で思考していくことがなくなり、機械使用時に出てくる偶発的で奇想天外なアイデアばかりがもてはやされるようになってしまう。
筋書き(プロット)ばかりを追うような文章表現には、「文章のふるまいに触れた時の温かさや冷たさ、硬さや柔らかさの感覚、それらさまざまな要素の均衡」による美の感覚がなくなる。
文体(スタイル)がないのだ。
深遠である。
ストレッチもしたし掃除もやったし、、といっても柿ピーで満腹しようというのは間違いだ。
ちっとも深遠じゃない。
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ikuohasegawa at 2014-04-19 17:19
もう、藤が咲いていますか。
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sweetmitsuki at 2014-04-19 22:14
開館10周年記念展示、面白そうです。
日曜日は開催してないのでしょうか。でも9月15日まで展示しているのなら行ける機会があるかもしれません。
日曜日は開催してないのでしょうか。でも9月15日まで展示しているのなら行ける機会があるかもしれません。
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saheizi-inokori at 2014-04-19 22:23
ikuohasegawa さん、年々歳々花相似たり 人同じからず、つくづくそう思います。
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saheizi-inokori at 2014-04-19 22:25
sweetmitsuki さん、月曜日が休館日、日曜は大丈夫です。
厩猿の骸骨なんかもありましたよ。
厩猿の骸骨なんかもありましたよ。
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reikogogogo at 2014-04-19 23:54
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reikogogogo at 2014-04-20 00:09
saheiziさん,今私のパソコン壊れていて,saheiziさんの「もたない男」の本が,シニアライフの10番から動かないのです。
逃げているアイパッド速く使える様にしないといよいよ私のパソコン一番馴れているのが駄目かもです。
逃げているアイパッド速く使える様にしないといよいよ私のパソコン一番馴れているのが駄目かもです。
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蛸
at 2014-04-20 02:46
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柿ピー食べながら読む、贅沢やなぁ〜、
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旭のキピーナッツす。
at 2014-04-20 09:59
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最後にピーナッツばかりになった柿の種がわらえました♪
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saheizi-inokori at 2014-04-20 10:17
reikogogogo さん、せっせと歩いてもピーナッツの食い過ぎじゃしょうがないです。
エクサイトの順位とかアクセス数はかなりいい加減です。
とつぜん1000を超すアクセスがあったり、それでも順位は上がらなかったり、、。
エクサイトの順位とかアクセス数はかなりいい加減です。
とつぜん1000を超すアクセスがあったり、それでも順位は上がらなかったり、、。
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saheizi-inokori at 2014-04-20 10:18
蛸さん、確かに、寝転がって温かい日差しを受けながら柿ピーをかたわらに面白い本を読む、最高の時間です。
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saheizi-inokori at 2014-04-20 10:20
旭のキピーナッツす。さん、ピーナッツは食べすぎるからひかえていたんですがこの柿ピーはアラレが入っていてそれが軽くて添加物もないし気に入って、、ついつい。
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c-khan7 at 2014-04-20 18:01
桜の道を白馬でかけたら、暴れん坊将軍みたいですね。
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saheizi-inokori at 2014-04-20 21:51
c-khan7 さん、白馬もいるんだろうなあ、将軍はいないけれど。
by saheizi-inokori
| 2014-04-19 12:16
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
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Comments(13)