コストパフォーマンスがいいぞ文藝春秋3月号

昨日はカミさんの病院について行った帰りに、再び自由が丘へ。
昨日は載せなかった↓店内スナップを。
コストパフォーマンスがいいぞ文藝春秋3月号_e0016828_11313132.jpg
雪のために食料が確保できない長野や山梨の人たちがみたらどう思うだろうとちょっと疚しさも感じつつ、それでも又なんだかんだとバスケットに放り込む。
コストパフォーマンスがいいぞ文藝春秋3月号_e0016828_11331627.jpg
焼売、一昨日は無視して通り過ぎたのに今日はどういう気持ちの動きか、つい差し出された試食のひとかけらを受け取っていわれるままに小皿の漬け汁もつけて食ってしまった、まずい。
そうしながら、やばいぞ、こんなところで、バイキンがいっぱいじゃないのか、と警戒信号が鳴ってるのに止められない。

生きていいるとこういうことってよくあるなあ。
やっちゃいけねえ、やばいぞ、やめろって!
内なるアラームに逆らってバカなことをし続ける、意地になる意味もないのに、行きがかりとでもいうのだろうか。
コストパフォーマンスがいいぞ文藝春秋3月号_e0016828_11382877.jpg
歩く元気があるというのでぶらぶらと坂を下って自由が丘デパートの「大文字」で赤飯と草団子一本・100円を買う。
歩いていると口の中にさっき食った焼売の化学調味料の味が消えなくて、情けない。
東急ストア(「フレル・ウィズ」というのだが絶対に覚えられない)で魚売り場を覗き「ナマコ」を買う。

鬱々としていたカミさん、久しぶりに外出して気分転換になったそうで善哉善哉。
コストパフォーマンスがいいぞ文藝春秋3月号_e0016828_1146327.jpg
芥川賞受賞作「穴」を読むために買った文藝春秋の記事を毎晩一遍づつ読んでいる、いい塩梅の催眠剤。

「激怒するアメリカ、暗躍する中韓 最高のメンバーが8時間論じつくした 靖国参拝」
佐藤優が安倍の靖国参拝は欧米に日本が好戦的であるというイメージを植え付けてしまった、田母神の知事選出馬、籾井会長の慰安婦問題はどこの国にもあった発言も然り。
「日本の右傾化」という妖怪が世界に一人歩きしないように政府は的確な対応を取るべきだなどと語っている。

「浅田真央 スケートをゼロから作り直した四年間」
外国人コーチと決別して佐藤信夫コーチと歩んだ四年、言葉さえ交わさなかったほどの二人の間にようやく理解・共感が通うまでのことが明かされている。
オリンピックには冷淡な俺だがこういう物語は面白い。

「榊原経団連 土光さんが泣いている」
米倉会長の「存在の耐えられない軽さ」、苦肉の策で誕生した榊原会長。
財界が新自由主義の中で生き残った連中が牛耳をとって、使命感とか志などに無縁になってしまった。

芥川賞150回ということでいろんな特集記事が組まれていて、それも面白い。

「元選考委員が今だから明かす舞台裏」、石原慎太郎・河野多恵子・黒井千次・池澤夏樹
「作家の本音大座談会」、小川洋子×川上弘美×川上未映子×綿矢りさ
コストパフォーマンスがいいぞ文藝春秋3月号_e0016828_12372152.jpg
「私が感動した芥川賞ベスト3」、16人の作家や編集者、ジャーナリストたちが挙げている3篇のうち俺も読んだ記憶があるのは
『驟雨』(吉行淳之介)、『暢気眼鏡』(尾崎一雄)、『太陽の季節』(石原慎太郎)、『されどわれらが日々』(柴田翔)、『猛スピードで母は』(長嶋有)、『ブエノスアイレス午前零時』(藤沢周)、『糞尿譚』(火野葦平)、『プレオ―8の夜明け』(古山高麗雄)、『沖で待つ』(糸(二つ糸が正当)山秋子)、『普賢』(石川淳)、『プールサイド小景』(庄野順三)、『飼育』(大江健三郎)、『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫)、『乳と卵』(川上未映子)、『きことわ』(朝吹真理子)、『父が消えた』(尾辻克彦)、『スティル・ライフ』(池澤夏樹)、、。

いろいろ読んだが中身を憶えているのはほとんどない。
『暢気眼鏡』は読書感想文を中学の時に書いた覚えがあるが、本書をあげた人が3人もいる。
その人たちの感想を読むと俺の記憶とはまるで違う。
おそらく、何も読み取っていなかったのだろう。
楽しいけれどどこか切ない気持ちにもなる記事だ。
ああ、無常!空なるかな我が人生。
Commented by ジュ at 2014-02-18 12:48 x
うふふ・・、何となくクリスタル^^
Commented by cocomerita at 2014-02-18 15:37
Ciao saheizi さん
最近全然自由が丘行ってないのだけど、自由が丘デパートがなくなったって聞いて、とてもがっかりしてたんだけど、まだあるんですね!?
よかった、よかった
懐かしいです、和菓子やさんも、、
Commented by 散歩好き at 2014-02-18 16:32 x
当地ではキジバトは2~3羽で木にとまりますが、土鳩は土手に居ます。夜は木にとまるのでしょうが見たことがありません。
Commented by 旭市のキューです。 at 2014-02-18 17:48 x
焼売の記事が笑えました♪
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-18 18:00
ジュさん、そういえばナンクリも候補作品でしたね。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-18 18:01
cocomerita さん、このデパートこそ自由が丘の象徴かもしれないですね。
でもつぶれていく店も多いのですよ。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-18 18:02
散歩好きさん、熊野神社の境内に驚くほどいたのです。
あのまま眠るのかな。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-18 18:03
旭市のキューです。さん、おばさんたちは誰も手を出していません。
ほんとにまずかった^^。
Commented by at 2014-02-18 23:11 x
たまに、ジャンクな味が恋しくなって買って喰って見る。
あぁ、ジャンクだなって納得して、捨てていない。
未だ、たまに手が伸びる。けど、明日はきっと捨ててしまおう!
Commented by keiko_52 at 2014-02-18 23:50
近頃私は、日本人は好戦的な人々なのではっと思うようになりました。
Commented by poirier_aaa at 2014-02-19 00:12
父が文藝春秋を買っていたので、ときどき芥川賞も読んでいました。村田喜代子の「鍋の中」と池澤夏樹の「スティル・ライフ」が印象に残っています。最近はもう、とんとご無沙汰で。
Commented by sweetmitsuki at 2014-02-19 05:35
文藝春秋の靖国大論争に大いに異議ありです。
佐藤優は靖国参拝するのは右傾化した人間と決めつけてかかっていますが、今の靖国は七五三のときには幼子を連れた夫婦で賑わう普通の神社です。
時代が一回りも二回りもして変わっているのに、A級戦犯の合祀とかカビ臭い話しかしてない。
中国との領土問題や韓国との歴史認識問題についても、今の若者はちゃんとした自分なりの考えを持ってますよ。
その上で譲歩すべきでないところは持論を貫くべきだといっているんです。
それを日本の右傾化と嘆くのでしたら佐藤優は評論家として失格だと思います。
Commented by at 2014-02-19 06:54 x
好きな場所に「和菓子屋」があります。
加えて「寿司屋」「蕎麦屋」とくれば町の基本的「和」のトリオになるでしょうか?

特にお団子はいいなァ。郷愁をそそられる。
団子屋が見たらしい、っていうのは柳家紫文でしたね。
Commented by weloveai at 2014-02-19 09:16
そちらの物価は高い、手前に見える値段見てビックリです。
種類も量も豊富ですが・・・4月から、また値上がりでしょう。
奥さま、お元気になられてよかったですね。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-19 09:58
蛸さん、私は空腹の度が過ぎるとかえってラーメンなどB級の食品を欲しくなります。そういうもので育ったからかもしれないです。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-19 09:59
keikoさん、好戦的な気分は多くの人にあるのでしょうが、そういう気分に媚び・煽っているような気がします。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-19 10:00
poirier_aaa さん、「鍋の中」は面白かったような気がします。
文藝春秋みたいな雑誌をパリで買うのは大変なのかなあ。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-19 10:14
sweetmitsuki さん、この座談会の記事を読んでのコメントですか?
佐藤は「靖国参拝するのは右傾化した人間と決めつけてかかっていますが」、どこにもそんな発言はありません。
欧米では靖国問題の本質を知る人が少ないだけに右傾化のイメージを与えるような行動(安倍の)はまずかったと言っている。「慰安婦問題について、軍の強制性がどの程度かといった歴史的な事実を検証、議論しても、外交的、政治的にはほとんど意味がないと思います。つまり、日本側がそうした議論にこだわっているうちに、女性の人権を踏みにじる日本というイメージが国際世論に定着してしまう」ことに警告を発しているのです。
靖国問題も同断で、東京裁判という擬制を受け入れたのが日本の戦後のスタート(個人的に嫌悪をいだく人もいますが)ですから、それを今ひっくりかえすのは賢明ではないし中国・韓国の思うつぼに入ることになるのではないですか。靖国参拝を小躍りして喜んだのが中国軍部だという見方もあります。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-19 10:18
sweetmitsuki さん、追伸、>靖国が七五三のときには幼子を連れた夫婦で賑わう普通の神社です。
もしそうなら安倍も家族と静かに参拝すればいいのでしょう。
あれはどう見ても「普通の神社」に参拝するやりかたではない、だから人を騒がせ国益を損じたのです。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-19 10:19
福さん、「初天神」もケーキの立ち食いでは様になりませんね。
そういえばしばらくシモンちゃんにあってないなあ。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-19 10:22
weloveai さん、そこが問題!確かに高いのです。
千葉県に住む娘が来て驚きます。
安いスーパーもあるのですが。
Commented by jarippe at 2014-02-19 10:34
安部総理の靖国参拝 やっぱり総理大臣 日本の顔ですものね
そもそもの問題の部分が ボケてきつつあり
若い人はなぜそんなにこだわるの?って 
一部の人のことみたいになっているような気がします
総理自身 戦後生まれで小さかった頃の事
言い含められて教えられてきたことなんでしょうね
やっぱ おぼっちゃまってこと?・・・・・
いつきれいに解決できるのでしょう
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-19 10:53
jarippe さん、今朝の朝日に「反知性主義」という言葉が紹介されていました。佐藤優が言う意味は「実証性や客観性を軽んじ、自分が理解したいように世界を理解する態度」。
内田樹は参考図書も読もうとしない学生たちを反知性主義的であることを社会によって仕向けられていると述べているそうです。
自由を貴ぶことが反知性主義に対する砦なのかもしれないです。
Commented by LiberaJoy at 2014-02-19 14:05
私も戦後生まれです。まさに、戦争を知らないこどもたちです。
でも、安倍首相のような考えにはならないです。
それは、小さいころ、祖母が、私の父が戦地から帰国したことが「人生の中で最もうれしかったこと」と常々言っていたのを覚えています。
杓子定規にとらえる危険性に、いつもノーといい続けたい。
庶民の悲しみ、喜びをこれからも大切に生きようと思います。
3500円のカツカレーを食べる喜びと500円のラーメンを食べる喜びの違いでしょうか。それとも「カネが大切か命が大切か」の違いなのでしょうか。
心は貧乏になりたくありません。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-19 14:46
LiberaJoy さん、同感です。
彼らも自分の命は大事なのでしょうがね。
Commented by 芙蓉 at 2014-02-23 20:46 x
こんばんは。

真央ちゃんの笑顔と涙には、ほんと、感動しました。
何度見ても泣かされます..。
一生懸命立ち向かう姿っていいですね。

私も先日久し振りに文藝春秋購入しました。
盛りだくさんでしたね。

穴は最初はすらすら読みましたが、
途中中断して、どこかの穴に落ちてしまいました。あらら。
ちなみに家人は、なかなか面白かったと言っておりましたが..。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-23 22:10
芙蓉さん、穴に落ちるあたりからこの小説の魅力が出てくるように思いましたよ^^。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by saheizi-inokori | 2014-02-18 12:38 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(27)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31