いじめを詠んだ俳句少年に泣けました 小林凛君@「報道特集」

昨日、晩飯を作る前に「報道特集」を見ていたらついつい涙が出てきた。
小学校6年生の俳人、小林一茶が好きで俳号を小林凛という。
未熟児で生まれ3日が勝負といわれた凛君は生き抜いて小学校でいじめにあう。
いじめられ行きたし行けぬ春の雨

いじめ受け土手の蒲公英一人つむ
凛君の生きる支えになったのは5歳で目覚めた(「おかあさん  はなればなれは だいきらい」)俳句とお母さんとお祖母さん。
紅葉に神が染めたる天地かな
3年の作品が朝日俳壇に入選する。
ブーメラン返らず蝶となりにけり

かき氷含めば青き海となる
金子兜太も激賞し
少年でもこれだけの感性を持って素晴らしい作品を創れるということを大人は頭に入れておかなければならない。
いじめ=自殺などという不幸に陥らせないことだ。
と語る。
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5年、とうとう不登校、「わかった行かなくていいよ」、まっすぐ受け止めた母や祖母と散歩をしながら次々と素晴らしい俳句をものす。
書きためた俳句集「ランドセル俳人の五・七・五」が出版されて異例の売れ行きとなる。
この本に感動した三重県(だったかな)の小学校の先生が凛君の俳句を教材に使う。
先生は凛君がいじめにあっていることを隠して俳句を選んだのだが、
春の虫踏むなせっかく生きてきた
8歳のときの俳句を読んだ子供たちが、凛君はいじめにあったのではないかと推察するのだ。

この学級に凛君が母親と訪問して一日授業をともにする。
昼飯をみんなと食う。
ワイワイ、ワハハワハハ!笑いが絶えない楽しくてしょうがない昼飯。
凛君は泣き出してしまう。
こんなに笑って楽しくご飯を食べたのは初めて
凛君の心の氷が溶けて涙となったのだ。
涙が枯れちゃった。
そういう凛君の顔を見ていたら俺も泣けてきたのだった。
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(ゆうべ作った牛肉、ネギ、ナス、ピーマン、エノキの豆板醤と味噌炒め)

この番組の前にNHKの会長の「政府が右と言ってるのに左とは言えない」発言の問題。
イラク問題で時のブレア首相と真っ向勝負、職を賭したイギリスBBC放送の会長と対比して、その元会長が「日本のNHK会長がそんな発言をしているのは信じられない。イギリスだったら国民も許さないけれど経営者もほってはおかない」とインタビューに答えているのを見た。
オリンピックで国威発揚もいいけれどNHK会長や「田母神以外の都知事候補は人間のクズ」発言や「今上天皇が現人神」発言の経営委員、「俺が一番偉いのだから憲法なんか俺の解釈で何とでもなる」という総理大臣など、国辱人物を何とかしなければ国威も何もあったものじゃない。

そんな情けない気持ちだっただけに凛君の涙が暖かかったのだ。
がんばれ、凛君。

安倍、百田、籾井、長谷川、、凛君の句集を読んでみよ。
俺も手に入れよう。
Commented by hisako-baaba at 2014-02-16 11:54
私も涙が出ました。虐めに対処し切れていない学校の頼りなさ。
一方、凛君の俳句を正当に評価した先生とクラスの子達。一日だけそのクラスに馴染んで、どれ程生き返る心地だったでしょう。あの一日があって、本当に良かった。
彼に俳句がある限り、もういじめは乗り切れますね。

NHKは上が安倍のお友達ぞろいになって、下の人は大変でしょうね。
呆れた発言をしてもNHK会長は首にならない。怖い世界ですね。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-16 13:10
hisako-baaba さん、安倍が進めようという教育改革、凛君たちのためになるものなのか。
はなはだ疑問です。
Commented by reikogogogo at 2014-02-16 13:35
報道特集、見ました、凛クンもう11、2才に成るのですね。
生命力、精神力、愛情、様々な力が働いた、哀れむのはいじめる側、本当に政治、安倍改革につながって行きます。
Commented by ginsuisen at 2014-02-16 14:32 x
学校に行かれなくても、行きたくなければ行かなくてもいい。そう受け入れるまで、お母さんの葛藤は、大変だったでしょう。常識って何?そんな気がします。学校以上の経験をした凛君。そのままで大人になってほしいです。
Commented by cocomerita at 2014-02-16 16:23
Ciao saheizi さん
俳句読んだだけで、子供たちが苛められてるとわかる。って凄い恐ろしいことですよね
それだけ、子供たちの感性に蔓延してるってことなのだから、、

それにしても、本当に素晴らしい俳句の数々
まさに、現代の小林一茶かもしれませんね
幸せになってほしいです
私も次回手にいれよう 彼の俳句集
Commented by 小言幸兵衛 at 2014-02-16 16:58 x
私も、昨日はにぎわい座から帰宅して、この放送を見ました。
三重の学校で給食を食べながら、笑いながら泣いている姿、もらい泣きしました。
「報道特集」は、今ではテレビで数少ないジャーナリズムの香りがする番組ですね。
こちらのURLで放送のことを再確認できます。
http://小林凛.sblo.jp/category/3565790-1.html
Commented by jarippe at 2014-02-16 18:04
TV見ました 三重県の学校での笑顔
なんて素敵な事でしょう
凛君の俳句にどれだけの人が胸を打たれた事でしょう
孫が今度6年生になります
あの学校の子供たちのようになれるのかなー・・・・・???
もう最近ニュースはオリンピックしか見なくなってしまいました
恐ろしい総理大臣のわが国 もっともっと問題視しないといけないと思います
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-16 18:15
reikogogogo さん、ふたつの小学校の違いの大きさ!
教育の在り方を考えさせられます。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-16 18:17
ginsuisenさん、暴力が酷くなって危険を感じていたそうです。
先生たちは何をしていたのかと思いますが、むしろこっちの方が多いのかもしれないです。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-16 18:19
cocomeritaさん、そうですね、子供たちが薄氷を踏んで生きているのかもしれない。
小さな動物や植物に優しいまなざしを注ぐのは一茶に通じますね。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-16 18:24
小言幸兵衛さん、どこをつけてもオリンピックばかりのなかで好い番組でした。
URL有難う。見ました。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-16 18:25
jarippe さん、安部の進めるナショナリズムを考えると素直にオリンピックの日の丸騒ぎを喜べない気持ちにすらなります。
Commented by fukuyoka at 2014-02-16 19:09 x
私も見ました。凛君のあの言葉の後に美しい風景が残ります。優しいおばあちゃんが良かったですね。
Commented by haru_rara at 2014-02-16 20:00
涙が出ました。
ちょうど、いじめられた子の話(精神に異常をきたしてしまったという)聞いていたところでした。
言葉の虚しさや無力感にげんなりしていましたが、凛君は言葉に救われたのかもしれないと思いました。
強く大きなものはもうたくさん!野の花、空の鳥を見よ、ですね。
Commented by hanarenge at 2014-02-16 21:01
小学校の低学年は、担任の指導でいじめの芽はかなり摘めると思います。
学園が小さい時には、担任がどれだけ真っ直ぐに子供に向き合い、どれだけ一生懸命に虐められる子供の話を聞いてくれるか、フォローしてくれるかにかかっていると感じます。
担任で差がつくのです、やりきれません。
家庭の次に多くの時間を過ごす学校が、辛く悲しい時間になるなんて、やりきれません。
saheiziさん、良いお話を聞かせて下さって感謝しています。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-16 22:06
fukuyoka さん、そうそう、私も母と祖母と伯母に育てられたようなものです。
あのお祖母さんは山梨の祖母のようでした。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-16 22:08
ハルさん、ホントに強いのも野の花空飛ぶ鳥かもしれないですね。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-16 22:10
hanarenge さん、学校って楽しい、行きたいところなのにね。
ちょっとした指導の違い、その根っこには人間観の違いがあるのかもしれないですね。
先生も哀しい?
Commented by keiko_52 at 2014-02-17 00:31
ほんとに、言葉のセンスにあふれたお子さんですね~
羨ましいですね!

あべちゃんも政治家たちも気がめいるような状況ですね。
まいにち日本平和と平和世界を祈っていますが、、。
Commented by hanarenge at 2014-02-17 00:40
誤字訂正です。
>学園が小さい時には
学年が小さい時には です。すみません。
Commented by j-garden-hirasato at 2014-02-17 06:47
「ランドセル俳人の五・七・五」
ラジオで聞いたことはありましたが、
読んだことはありませんでした。
今度本屋で手に取ってみたいと思います。
Commented by ikuohasegawa at 2014-02-17 07:34
 放送後、直ぐアマゾンに注文しましたよ。
Commented by tocotoco-o3po at 2014-02-17 08:52
saheiziさん~仙台に帰って来ました(^-^)/
帰りは4時間半で到着しました。
新幹線で帰ってきたのですが、強風でとまったり速度制限がかかっていたそうです。
三菱美術館のお庭で休んでいたら雀さん達が御飯を食べに遊びにきてくれましたよ~(^-^)/
他の鳥さんも隣に座ってくれたりほのぼのとした休日でした。
豆板醤にテンメンジャンをいれるといっそう美味しくなりそうですね(^-^)/
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-17 09:40
keikoさん、かわいそうな学校生活もまもなく中学、才能が健やかに伸びることを祈ります。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-17 09:43
j-garden-hirasato さん、こうして何人もの大人を動かす凛君の力ってすごいですね。
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-17 09:44
ikuohasegawa さん、すばやい!
凛君の力はすごい!
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-17 09:46
tocotoco-o3po さん、そちら方面は雪害も軽かったのですね。
中央線方面は大変だったようです。
いい休日を過ごせてよかったですね。
Commented by tocotoco-o3po at 2014-02-17 09:52
はい!全部雪と強風のせいですよ~!
イタリアのjunkoさんの暴言のせいではないと思います~(苦笑
Commented by waku2-tuduri at 2014-02-17 11:43
17音に込める凛君の正直な思い、大人もハッとさせられます。
先生の資質が問われる今(誤解が無いように、一部のね)私も身近な先生の生徒と向き合う姿勢、その影響は大きいと思います。心強い一言も、心無い一言も一生忘れない時期です。こういう機会が凛君のお母さんのおっしゃる“尊敬する師”との出会いのきっかけになるといいですね。
家事を何でもこなされる佐平次さん、ご自身の健康にも気をつけられてガンバ!!^^、奥様もどんなにか心強く感じておられますよ。少しでも気持が晴れるといいですね。 
散歩もままならないけど,サンちゃん元気?^^
Commented by saheizi-inokori at 2014-02-17 19:26
waku2-tuduri さん、ありがとう。
サンチの散歩、医者から歩かせすぎといわれて少し減らしています^^。
Commented by chaiyachaiya at 2014-02-18 15:12
余談でごめんなさい。うちの子らも、やられちゃう側でしたが、この愚かな母は、そんな彼らを、フルコンタクトの極真空手道場に強制的に連れて行ったのでした。
「この頃ここに来る子は、根っからの闘い好きか、いじめられてるか」
道場の師範が言ってらしたのを、思い出しました。
・・・凛くんの感性は、お母さまの愛にも育まれたのかなあ。
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by saheizi-inokori | 2014-02-16 11:36 | よしなしごと | Trackback | Comments(31)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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