秋田の友人夫妻と代官山～駒場散歩

昨日は暖かい青空のもと、秋田からの友人夫妻をご案内（主としてカミさん）して歩いた。
１０時、ハチ公前で会って代官山までは東横線、俺も久しぶりに代官山に降りた。
ショッピングセンターの仕事をしていたころはしょっちゅう見に来たところだ。
評判の蔦屋書店は初めて。
なるほど、ゆったりと小型の図書館ほどの本や雑貨が二棟（二層）に並び、スタバのほかラウンジなど休んで読めるところも多くいい感じ。
写真集とか料理本とか大きな本を買わなくてもここでゆっくり眺めることができるのだ。
朝早くからかなりの人たちがパソコンを前に座っていたりうまそうにコーヒーを飲んでいる。
この近くの社宅に住んでいたこともあったが、あのころもしこの本屋があったらと思っても、あのころは仕事仕事でゆったりすることなんかなかったな。
ポスターになりそうな車がここによく似合う。
友人は秋田にこういう施設ができたらどういう人が利用するだろうかとかウッドを使った床や壁を見て秋田には木材が多いのにこういう使い方をしてないなあなどと愛郷精神が強いのだ。
向かい側の槇文彦の「ヒルサイドテラス」もみなくちゃね。
猿楽神社にも手を合わせて。
子供の喜ぶ店かと言ったら「年齢を問わないの！」と睨まれた”可愛いものの店”。
男二人は都知事選のことなど、原発に関心が薄いという報道に「都民のエゴ」を嘆く。
「アドレス」も一応見て「シェ・ルイ」でお菓子を買って食いながら歩く。
いつの間にか新しい施設もできている。
「かまわぬ」、手拭いをおしゃれに売る店、今はあちこちに出店しているようだが元は代官山、１０年以上も前に来たのだが場所が変わったのか尋ねながら寄ってみる。
昼飯は東大駒場構内の「ルヴェ・ソン・ヴェール駒場」でフレンチ。
実は友人にお祝い事もあったのでちょっと趣の違った店を選んだのだ。
東大関係者でなくても入れる店、東大生が学食で飯を食っているのを眺めながら歩いていく。
レストランは旧制一高の同窓会館だった古い建物の二階の個室を押さえた。
シャンパンでお祝いの乾杯、歩いた後の喉にしみる。
あとはワインやビールを飲みながら軽いコース料理を楽しんだ。
人の付き合いというものは時を経過することで何ともいえない風味が産まれるものだ。
二時間ほどの後、夕方帰るという二人を近くの日本民藝館にご案内する。
俺は今日で二度目だが前に来た時よりずっと親しみと力強さを感じながら食器や壺などを見ることができた。
これまた時を重ねたおかげだろう。

名残惜しかったけれど今日はこれにてお別れ、渋谷駅で手を握って、「また会おうな」。