ここまで来たか、産経は民主主義を捨てたようだ

名護市長選挙とはなんだったのか？
そこで示された米軍基地辺野古移設反対という明確な民意は即座に一顧だに与えられず無視された。
無頼漢とか侵略者によってではない、民意を守るはずの国によって（県知事がＯＫしているというけれど、その仲井真知事も県内移設反対を公約にして当選したのだ、つまり沖縄の民意は県レベルも移設反対なのだ）。
そういう無法を監視し告発し阻止するのがメデイアの役割であったはず。
今朝の産経一面、事情を知らない人が読んだら名護に日本と敵対する国の軍隊が上陸したのかと思う。
せめて「地元との折衝など移設工事を円滑に進めるため」というならまだしも「妨害」とはね。
適法な選挙で選ばれた市長が法律で定められた手続きに則って行う行為を「妨害」と呼ぶとは産経はどこの国の新聞なのか。
佐藤優がよくいうように沖縄の人は独立して自分たちの民主国家を作らなければならないと思うのではないか。

それにしても名護の人たちは、かくも強面の中央権力の脅し、金、優遇措置、考えられるだけの飴と鞭をものともせず将来の子どもたちの生活を守るために筋を通した。
決して楽ではない生活、「思うこと」と同士の団結を力とする以外に権力の攻撃から身を守る術もないのに。
原発は東京都民には関係ないとうそぶくような連中は彼らの爪の垢でも飲んだらいいのだ。
基地、原発を遠隔の地に押し付けて自分たちは安逸な生活にしがみつく、犠牲のシステムは壊さなければ世界は救われない。

安倍政権や升添の見せかけの支持率の裏にどれだけの批判が潜んでいるかを感じて焦りまくっている権力と一部メデイア。
国を愛するとはどういうことか。
愛国の名のもとに人々の声を無視して犠牲をものともせず既定路線を突っ走る。
いろんなことを小さなことと思い思わせ、間違いを積み重ねて泥沼に陥り、引きかえすこともならなくなり、誰も責任がとれないままに日本が壊れたのはたった７０年前のことだ。