平等院鳳凰堂の飛天に逢ってミカ・カウリスマキ「旅人は夢を奏でる」を見る |

平等院、
半世紀ぶりとなる鳳凰堂の修理落慶前における特別展示として、寺外初公開となる国宝 《阿弥陀如来坐像光背飛天》や、国宝《雲中供養菩薩像》など、修理期間中でなければ間近でご覧いただけない名宝を一堂に公開いたします。がお目当て。
13日終了とあって、少々混んでいたが、空飛ぶ天女たちとご対面は楽しかった。
ゆったりしたポーズもさることながら、お顔の素晴らしさ。
仏とはちょっと違って親しみを感じる。
美しいだけでなく、至福の心持なのかうっとりした表情がちょっと色っぽい。
友人はメールで
ここは極楽なのでしょう。薄い布をまとって雲の上にひらりと乗って気持ちよさそうに楽器を奏でたり、チャーミングな表情や仕草でおいでおいでと気をそそります。と書いている。
親切なお知らせで思いがけない目(から心へ)の保養ができた。

靴の紐が結べないんじゃないかと心配になるようなデブのお父さん、3歳のときに別れてそれっきりだった息子の前に35年ぶりに現れる。
クラシックのピアニストとして活躍(金持ちじゃなさそう)している息子を盗んだ車(カウリスマキの赤!)で引っ張りまわす。
息子のコンサートの予定など知っちゃいない、携帯も川に放り込んでしまう。
自分勝手なようで、憎めない。
憎めないはずだよ、息子を心底愛している。
まるで悪友同士のような親子のロードムービー。
旅をしながら人々は和解しふたたび愛をみつける。
ほろ苦い。
俺は息子たちとこんな風に腹を割って話したことがないのだ。
いや、この親子も腹を割るまでにはこれだけの旅が必要だったのだ。

カウリスマキは「名人伝」を読んだのか、原典・「列氏」で知ったのか、「不射之射」という日中合作の人形劇が川本喜八郎の監督・脚本でできている、それを見たのかも知れない。
デブのお父さんの人生は弓を射ることすら忘れた名人のごとくだったというのかい。
デブのお父さんのしゃべる声と歌がとてもいい。
この映画の好さの半分以上はお父さんの声(あとの四半分が肥ったお腹)だ。
ゆめ日本語の吹き替えなどやっちゃいけないといういい事例だ。

カウリスマキにしてはトーンが明るく社会批判が少ないな(無いわけじゃないが)と思ったら、アキ・カウリスマキの兄、ミカ・カウリスマキの作品だった。

ずいぶんご無沙汰しています。
遅ればせながら、今年も宜しくお願い致します。
時折パソコンの前に座った時は、
楽しい戯言、楽しませていただいています。
芙蓉
なんといったか忘れましたが。

フィンランドの自然も見たいな~
渋谷駅から坂道がちょっときついかな。

今流行の?成人式花魁スタイルよりはるかに色っぽい。
家にも小さな写真を額に入れて飾っています。
現実に子を捨てた歳老いた父親と息子は
うまくいくのでしょうか?
仲間内でこの話が出ましたが何せ最終日、動きがとれずとっても残念でした。
こんな極楽なら行ってもいいかな^^。
父親の方の感情移入していたからかな。
それ以前に子を手放す状況というのが普通じゃないかな。
昨日は日差しがあるところでは暖かでしたが今日は日差しがない。
展覧会とか映画はそのうちと思っているうちに終わってしまいますね。


ルーツを辿れば当たり前なのかもしれないですが、見る度に、心踊ってしまいます。
ふみちゃこです。お久し振りです。
今年も、いっぱい色々しかへで(教えて)ください!
お洒落に展開してますね。天女もいいですね。
アキとミカの経営するBARがヘルシンキにあるらしく
村上春樹さんが立ち寄ったところ誰も注文を聞いてくれず
何も飲まずに出て来たらしいです(笑)
すごい濃厚なイメージで私も行ってみたいです(^^)
サントリーがジンビームかなんかを買収するのだそうですね。
無借金てのがすごいね。
そうかインド映画の心地よさって平等院につがるんですね。
サントリー美術館昔行きました。とても素敵な美術館ですよね!
陶芸の作品をみにいった菊池智美術館の雰囲気がとても厳かでびっくりしたのをおぼえいます。
最近は、美術館にいく時間もございません(苦笑
私は障害者割引で無料でみられるところが多いのです。
隠居だし、もっと行けばいいのですが、もったいない。
葉山の美術館も表参道を少しそれた美術館も門司の美術館も長野の東山魁夷美術館も日本には素敵な美術館がたくさんですよ~私ももっとたくさんの美術館に遊びに行きたいですね!
私は全部自腹です(T_T)