病気の葉っぱも、みんな、美しい 群馬直美「言の葉 葉っぱ暦」

怒涛、濁流、汚染・汚物の奔流、やりやがった、なりふりかまわずに。
そんなに急いでどこに行く?昔の交通標語が浮かぶ、言わずと知れた強権強圧、暗黒国家、その先は戦争も。
彼らが考える教育改革の中身・方向もはっきりしている。

要は
そこのけそこのけお国(安倍ご一統様)が通る
下々は後ろを向くか土下座して殿のお通りを待たなきゃならない。
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おととい発行されたばかり、インクの匂いがしそうな本。
カミサンがときどき行っている勉強会の講師でこられた群馬さんの絵と文でできた“命の種”。
美大の学生だった彼女に舞い降りたステキな言の葉たち、彼女はそれを“葉っぱの精神”と名付けて心に刻んだ。
この世の中の
ひとつひとつのものは
全て同じ価値があり
光り輝く存在である
それ以来、30年以上も、毎日毎日、こつこつと葉っぱと向き合いありのままを描いてきた。
ありのままといってもボタニカルアートとは違う、彼女の心に訴えかけたありのままだ。
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ことし3月、彼女は大腸癌になった。
さまざまな思いのなかで、30年前に見た新緑が、今も変わらぬ生命力で輝いていた。
葉っぱはどんな時もひたすら前向きだった。虫に食われてもへっちゃらで、朽ち枯れ果ててボロボロに傷つけばつくほど、生き生きと輝き出す葉っぱたち。『どうだい、僕の命の勲章。生きてる証さ』と、かえって胸を張っていた。病気の葉っぱも、みんな、美しかった
それから病室で幸せすら感じた。
見舞いに来た人に「そろそろボケの実が熟している頃、、」そういったらみんなで連絡をとって持って来てくれたボケの実。
大興奮して点滴をしながら夢中で描いていると、お掃除のおばさんや、看護師さん、お医者さん、、みんなも目を丸くして驚いてくれて”びっくりボケ・パワー”が院内を駆け巡った。
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ポルトガル旅行で買ってきた小皿を割ってしまった。
捨てるにしのびずアトリエの片隅に置いていたが、、ふと閃いた。
庭にあったオオバコを掘り出して土ごと皿の上においたら
強い生命力の持ち主・オオバコが、割れた皿の上で命の炎をメラメラ燃やしている。
役立たずになった割れた皿、ありふれた土とオオバコが、新世界への扉を今、開け放ってくれた。土粒ひとつぶひとつぶ、虫食い穴ひとつひとつ、感動して描いた。
涙でにじんでよく見えなかった
ひとつの葉を描くのに、人とあうのも断って最低18時間群馬さんの肩書は「葉画家」(ようがか)だ。

けやき出版

上の写真の本の下にみえる葉っぱの絵はカミサンのエチュード。
Commented by reikogogogo at 2013-11-27 17:04
感動、素敵な感性を持ったお方だと伝わって来ます。
書物の下の絵が奥様のエチュードとは不思議な程、本との一体感があって、見えない部分を思い描いています。
Commented by wildrose53 at 2013-11-27 17:59
素晴らしいです。
虫食いの一枚の葉に輝く魂を見出すひとの筆は、こんな素晴らしい絵を生み出されるのですね。美しい。

「この世の中の
ひとつひとつのものは
全て同じ価値があり
光り輝く存在である」

いい言葉ですね。最近考えていたことと重なり、嬉しい気持になりました。

奥様の葉っぱも、全部拝見したいです。
Commented by poirier_AAA at 2013-11-27 19:04
1枚の葉っぱに感動できる心のしなやかさを持ちたいです。

↓2日前の赤い葉っぱの写真、奥様の絵のこと、この本のことを考えながら撮られたのかな?なんて思いました。
Commented by chaiyachaiya at 2013-11-27 21:55
騙し絵みたいになんだか不思議で繊細な、御二方の絵、また“いいもの” を見ちゃった! み〜ちゃった‼
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-27 23:37
reikogogogoさん、カミサンに言わせると誰の話も「そうね、そういうこともあるんだね」というような聞き方をするそうです。
カミサンは本を買って贈る言葉を書いてもらいました。
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-27 23:39
ハルさん、じっと見ていると引きこまれていくような絵です。
カミサンの絵、ちゃんと描けたら、ね。
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-27 23:42
poirierさん、毎日サンチと散歩をしていると日々の変化をいろんなものに感じるのでです。
そうすると以前は見過ごしていたものの美しさを見つけることがあります。
そういう一昨日この本を見せられてぞっこんでした。
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-27 23:44
chaiyachaiya さん、騙し絵?そうですね、そういわれてみると写真の撮り方もちょっと変でしたかね。
実際は騙すことはまったくありません、まっとうありのままの絵です。
Commented by wakuwaku at 2013-11-28 05:47 x
一つ一つの作品に真摯に向き合う姿、
素敵な言葉の数々言霊として心に伝わってくるものがあります。
森羅万象、ありのままの姿を、感じるまま素直に言の葉に託して
葉に投影されてるように感じます。
素敵な方ですね。奥様の作品も素敵ですね。
Commented by kanafr at 2013-11-28 07:14
とても素敵な本ですねぇ。
散歩していると足元には沢山の落ち葉が、そして時々風に乗って飛んできた葉ッパなど、同じ様な出会いはあるのに、こんなに素敵な言の葉に気づく方がいるんですね。
奥様の描かれた絵もとても素敵です。
本の後ろで恥ずかしそうになさらないで、沢山見せていただきたい。
Commented by chaiyachaiya at 2013-11-28 08:49
あ、私、言葉が足りなかったかもであります。^^;
一枚目の、奥様の絵と、それに重なる表紙の絵、、どちらも写実にも富み、ちょっと見ただけでは、本物の葉っぱ? 写真? 絵? どっちがどうなの? と感じてしまったのでありやした‼
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-28 09:32
wakuwaku さん、カミさん素直に喜んでいます^^。
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-28 09:34
kanafrさん、カミサンはこの先生に励まされて元気になってます。
葉っぱが元気を拡散してます。
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-28 09:35
chaiyachaiya さん、うまく描けたら表にだしましょう^^。
Commented by itohnori at 2013-11-28 10:18
saheizi-inokoriさん 、こんにちは。
 群馬直美さん、群馬県に住んでいる者としては苗字に惹かれて調べてみると、ヨウガカなのですね。
それも洋画家ではなく、葉画家とは面白いです。
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-28 10:28
itohnori さん、ユーモアのある方のようです。
Commented by junko at 2013-11-28 17:19 x
Ciao saheizi さん
素敵なお人柄が伝わってきて、たったの数ページ見せていただいただけで、和みました
手にとってじっくり一人で読んでみたいです
私もボタニカルアートは苦手です
自然のままに枝を伸ばしてるの、見るのが一番いい
私も友人のお父さんが東京の病院に入院なさったとき、庭の梅が見れないのを、淋しがってらっしゃるだろうと思い、大きな梅の枝を何本も病室に持っていったことがあります
それ以来私は梅の人と呼ばれてましたが、、笑

特に苦しい時、自然は色々なこと気づかせてくれますね

奥さまの絵 素敵です
ちゃんと見せてほしい。と私も思いました
Commented by hanamomo06 at 2013-11-28 21:13
秋になって落ち葉の季節がくるとしたばかり見て歩く私。
一枚一枚本当に美しいです!
秋だけではなく、春の芽ぶきも、新緑も、盛夏の深い緑も・・・・・・。
奥様の絵もなんてすばらしいのでしょう。
細かなところまでよく見て描く、大切なことのように思います。
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-28 23:57
junko さん、梅の人!すばらしいです。
ちゃんと描けるかなあ。
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-28 23:58
hanamomo06 さん、細部を見る心の余裕がほしいですね。
少しでもそうなりたいです。
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-29 12:47
わっ!gummさん!私こそお目にとまって嬉しいです。あなたの本が真っ直ぐに訴えてくるからブログが力を持ったのかも知れません。展示会にも行きたいです。北村薫の本も読みましたよ。
お大事に!
Commented by ikuohasegawa at 2013-11-29 15:37
群馬さんには申し訳ないですが、本を除けてください。カミサンの絵を見たいです。
Commented at 2013-11-29 21:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-29 23:42
ikuohasegawa さん、練習作でよければこんど。
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-29 23:45
鍵コメさん、なんで?さびしいなあ。
宣伝でもなんでも思うことを!
Commented by グンマ at 2013-11-30 22:17 x
あら~、そうなんですか〜
じゃ、お言葉に甘えて、お邪魔します〜
「言の葉 葉っぱ暦」を描いた書いたグンマですー。
群馬県出身。でも、芸名じゃないです。本名。
今は、東京の立川で活動してます。
葉っぱの輝き追い続け、31年。
まだまだ、追い続けるよ。
一生の仕事。
ボロボロ、ぐちゃぐちゃになっても、描き続けるよ。
じゃあね〜、バイバイ。
Commented by saheizi-inokori at 2013-11-30 23:11
グンマ さん、31年、まだまだ、50年60年とがんばってください!
群馬出身でよかったですね。
栃木の群馬さん、なんてややこしいもの。
Commented by nenemu8921 at 2013-12-04 09:34
すばらしい!!
ネーミングもステキ。
ああ、こんな方がいらしたのですね。
木の葉、ワタクシも魅かれます。今の季節はことに。
ご紹介ありがとうございました。
Commented by saheizi-inokori at 2013-12-04 19:18
nenemu8921さん、ね、いいでしょ?
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by saheizi-inokori | 2013-11-27 11:44 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(29)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori