ビビちゃんも飛び入りの義母誕生祝い＠「安斎・田園」

義母の誕生祝に寿司にしようかと迷ったが、尾山台「安斎・田園」を選んだ。
以前の店「田園」には何回か一緒に行ったけれど新しい店は初めて。
途中で線路や道の向こうに玉川の花火が見られる。
こういうのも悪くない。
「冬瓜、エビ、ホタテのあんかけ」「里芋の和え物、アスパラ、コーン」「茄子の翡翠煮、オクラの擂り流し、マグロの出汁で漬けこんだ梅干し、ジュンサイ」。
黙っていても出てくる三点セット。
俺は「高清水」の燗、カミさんは梅酒（高清水で漬けた甘くないもの）、義母は水、途中から梅酒。
義母がイワガキを食べるというので俺と分けて食う。
俺はどちらかというと小さな冬の牡蠣の方が好きなのだが、これはこれでまったりとうまかった。
ボタンエビ、カツオ、秋刀魚。
義母はエビが好きなので嬉しそうに二匹食べる。
我々の両側に一組づつ夫婦が先客でいて、お互いの話が弾んだ。
義母の誕生祝と知って、いや、そうでなくとも「おばあちゃん、おばあちゃん」と声をかけてくれる。
ウマそうに食べていると安斎さんも皆さんも喜んでくださる。

安斎さんが義母にエビの頭を剥いてくれるのを隣の奥さんが「私には剥いてくれなかった」と、俺は「もう３０年生きてください」。
今考えると、３０年は失礼だったなあ、紙上にてお詫びします。
義母は得意な和菓子つくりの話や自宅の庭の梅の実のことなどを話す。
「金ツバ」は和菓子のなかでももっとも難しい、と安斎さんとも盛り上がる。
家では俺があまり話相手になってあげないからとても楽しいのだ。
「アナゴの黄金焼き」、生クリーム、小麦粉、魚のすり身などを衣にする。
いろいろ話しているうちに、となりの夫婦とは前に同席したことを思いだした。
聞けば旦那は海外勤務で年になんどという感じで帰国する、その翌日はこの店にいらっしゃる習わし。
俺たちも年に何度しか来ない、それなのに二度も一緒になったのは凄いと又盛り上がる。
こんどは暮れかな、なんて。
「マナカツオの味噌漬け焼き」
花火を見て来たという女性の二人連れが来店、ワンちゃんを外に待たせるというので、俺が出しゃばって中に入れることを提案、みなさんも賛成で、ビビちゃんめでたく仲間入り。
エビの頭を剥いてもらえなかった夫婦も犬好きで抱っこして遊ぶ。
この夫婦は安斎さんの活けた花をけちょんけちょんにけなしたり（俺も尻馬に乗ったのだが）、寄席に行ってるように愉快。
俺も抱っこしたら、うーうー唸って嫌がったのだ、グヤジイ。
「トコブシみたいに小さなアワビ」「トリの手羽先煮」
写真はないけれど、「生湯葉」とか、中トロとかも少しづつネダル。

お腹いっぱいになったけれどなんとなく去りがてでビールを飲みながら話して出るときはほとんど一緒。
好い誕生祝になったかな。