ヤギは高くヒツジは低く啼き美人の女房はやめといたほうが良くて俺の腹具合が悪いとお前が屁をするのか
2013年 08月 17日
散歩から帰るとカミさんは横浜まで義母を迎えに行って留守。
鬼のいぬ間に働く隠居、ベランダの水やり、長講90分の掃除機、ストレッチ50分、シャワーを浴びる頃義母の到着、サンチのはしゃぐこと!さっきまで散歩でぐずぐずしてたくせに。
昨日はまたもや上野鈴本へ、新治・さん喬・権太楼が気になってならぬ。
甚語楼「犬の目」
昔はたこ焼屋をやってたから目をくり抜くのはウマいんだ、たこ焼と違って焦げる心配がないし、目をくり抜いた跡でなんかやろうか”目抜きの場所”だから、、トボケた目医者を軽やかに、いい気持ちで聴く。
紋之助・曲独楽
一朝「看板のピン」
昔は博奕も鳴らした隠居のカッコよさ!
こういう先輩が若い衆を教え諭した江戸の長屋、やっぱり落語世界はユートピアじゃ。
馬石「堀の内」
ここに来る前は堀の内に住んでいた。
妻が亡くなって、グアーッと初めて自分の家(中古)をもって子供二人(長男は地方)と亡母と暮らした。
毎朝、洗濯とみんなの朝食(完璧な)の用意をして、休日はジョギングもして仕事にチョー熱中して、必死に生きていた。
そうすることで生き続ける元気を維持した。
維持しきれなくなって倒れるまでは。
独特の間の落語で笑いながら、そんなことも考えていた。
この人、ホール落語で構えてやる時より寄席の方がいい味が出るようだ。 白鳥「スーパー寿限無」
ウケてたなあ。
小猫・ものまね
春の鶯は練習不足なのではなく日照時間など自然の摂理でああいう鳴き方になるそうだ。
前回は「アンデスイワドリ」、今日は「テナガザル」で〆る。
一之輔「長命」
ギャグのセンスが若い隠居(俺くらい^^?)と八ツアンの、「美人の妻を持つと何故短命か?」をめぐる珍問答、あっち行ったりこっち来たり、流れは凸凹するが強引に笑わせつづける。
(アンデスイワドリ)
大拍手、「待ってました」の掛け声で新治「猿後家」
上方のずうずうしいおかみはんが車内で自分のした屁を隣のおっさんのせいにして「お腹の具合が悪うおますか?」。
おっさん、「ほたらなにか?わいが具合悪かったらあんたが屁をするゆうのんか」。
これは標準語ではおもろさが半分。
猿のような顔、サルという言葉を発した人を許せない大店の後家・おいえはん。
おいえはんに取り入って食っている男が、奈良の名所をいい気分で言い立てているうちに、つい『猿沢の池』とやったから怒髪天を突いたおいえはんに追放される。
やる人によってはおいえはんや男たちが厭らしくなったりするのだが、見え透いたお世辞に機嫌を直してバカな燥ぎ方をする女の可愛らしさもあって、やっぱり新治の落語はスッキやねん。
二楽・紙切り
「桃太郎」「お月見」「花火大会」
あとの二つは、浴衣を着た娘が上を見上げている、ほとんど同じ絵、それをどう変えるか。
紙を切りながらの語りがいつも同じ、そのマンネリズムがいいのだと正楽に諭されたことなど語りながら自分の結婚式の話。
(一粒失敬して口に入れたらかなり甘くなってた)
権太楼「猫の災難」
いつもの通り、わきの下に手を突っ込んで笑わせる。
そんなことしなくても権ちゃんの顔を見ただけで笑ってる会場。
仙三郎社中・太神楽曲芸
これはこれで良かったけれど(今日は二人)、なんか物足らないのは漫才が登場しないこと。
紋之助も曲芸なのだ。
(帰ろうよ、座り込むサンチ、帰ろうかというとグイグイ俺を引っ張り歩く)
さん喬「白ざつま」
「菊江の仏壇」ともいう噺。
美人で、気立てが良くて、働きが良くてケチのつけようのない”出来過ぎた女房”のお花、ひとめぼれして無理やり嫁にもらった癖に、遊びがおさまらない若旦那。
笑う時は転げまわって笑い、泣くときはすがって泣く芸者・菊江にぞっこん。
諌め止める番頭。
でもその番頭は店の金をちょろまかして女を囲っているのを若旦那は知っている。
苦虫をつぶしていたが、無理に勧められた酒に酔い、「茄子かぼ」を舞う。
番頭をねちねち追いつめる若旦那、狼狽を隠せない番頭のやりとりがいい。
惜しむらくは落ちの直前にお花というところを菊江と間違ってしまった。
そのために怪談めいた凄みが半減。
終ってから「茄子かぼ」を舞ってくれた、それで半増。
鬼のいぬ間に働く隠居、ベランダの水やり、長講90分の掃除機、ストレッチ50分、シャワーを浴びる頃義母の到着、サンチのはしゃぐこと!さっきまで散歩でぐずぐずしてたくせに。
甚語楼「犬の目」
昔はたこ焼屋をやってたから目をくり抜くのはウマいんだ、たこ焼と違って焦げる心配がないし、目をくり抜いた跡でなんかやろうか”目抜きの場所”だから、、トボケた目医者を軽やかに、いい気持ちで聴く。
紋之助・曲独楽
一朝「看板のピン」
昔は博奕も鳴らした隠居のカッコよさ!
こういう先輩が若い衆を教え諭した江戸の長屋、やっぱり落語世界はユートピアじゃ。
馬石「堀の内」
ここに来る前は堀の内に住んでいた。
妻が亡くなって、グアーッと初めて自分の家(中古)をもって子供二人(長男は地方)と亡母と暮らした。
毎朝、洗濯とみんなの朝食(完璧な)の用意をして、休日はジョギングもして仕事にチョー熱中して、必死に生きていた。
そうすることで生き続ける元気を維持した。
維持しきれなくなって倒れるまでは。
独特の間の落語で笑いながら、そんなことも考えていた。
この人、ホール落語で構えてやる時より寄席の方がいい味が出るようだ。
ウケてたなあ。
小猫・ものまね
春の鶯は練習不足なのではなく日照時間など自然の摂理でああいう鳴き方になるそうだ。
前回は「アンデスイワドリ」、今日は「テナガザル」で〆る。
一之輔「長命」
ギャグのセンスが若い隠居(俺くらい^^?)と八ツアンの、「美人の妻を持つと何故短命か?」をめぐる珍問答、あっち行ったりこっち来たり、流れは凸凹するが強引に笑わせつづける。
大拍手、「待ってました」の掛け声で新治「猿後家」
上方のずうずうしいおかみはんが車内で自分のした屁を隣のおっさんのせいにして「お腹の具合が悪うおますか?」。
おっさん、「ほたらなにか?わいが具合悪かったらあんたが屁をするゆうのんか」。
これは標準語ではおもろさが半分。
猿のような顔、サルという言葉を発した人を許せない大店の後家・おいえはん。
おいえはんに取り入って食っている男が、奈良の名所をいい気分で言い立てているうちに、つい『猿沢の池』とやったから怒髪天を突いたおいえはんに追放される。
やる人によってはおいえはんや男たちが厭らしくなったりするのだが、見え透いたお世辞に機嫌を直してバカな燥ぎ方をする女の可愛らしさもあって、やっぱり新治の落語はスッキやねん。
二楽・紙切り
「桃太郎」「お月見」「花火大会」
あとの二つは、浴衣を着た娘が上を見上げている、ほとんど同じ絵、それをどう変えるか。
紙を切りながらの語りがいつも同じ、そのマンネリズムがいいのだと正楽に諭されたことなど語りながら自分の結婚式の話。
権太楼「猫の災難」
いつもの通り、わきの下に手を突っ込んで笑わせる。
そんなことしなくても権ちゃんの顔を見ただけで笑ってる会場。
仙三郎社中・太神楽曲芸
これはこれで良かったけれど(今日は二人)、なんか物足らないのは漫才が登場しないこと。
紋之助も曲芸なのだ。
さん喬「白ざつま」
「菊江の仏壇」ともいう噺。
美人で、気立てが良くて、働きが良くてケチのつけようのない”出来過ぎた女房”のお花、ひとめぼれして無理やり嫁にもらった癖に、遊びがおさまらない若旦那。
笑う時は転げまわって笑い、泣くときはすがって泣く芸者・菊江にぞっこん。
お花は俺の前で泣いたことがない。実家で死の床についているのに見舞いにいくどころか、急報に驚き見舞いに行くオヤジの留守に菊江を家に呼び、店の者たちに大盤振る舞い。
諌め止める番頭。
でもその番頭は店の金をちょろまかして女を囲っているのを若旦那は知っている。
苦虫をつぶしていたが、無理に勧められた酒に酔い、「茄子かぼ」を舞う。
番頭をねちねち追いつめる若旦那、狼狽を隠せない番頭のやりとりがいい。
惜しむらくは落ちの直前にお花というところを菊江と間違ってしまった。
そのために怪談めいた凄みが半減。
終ってから「茄子かぼ」を舞ってくれた、それで半増。
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kanekatu at 2013-08-17 17:09
いやぁ、さん喬の山場のミスは致命的ですね。先代の文楽なら引退モノです。どうしちゃったんでしょう。
「ナスカボ」はお詫びの意味もあったんでしょうか。
新治は好調のようですね。
「ナスカボ」はお詫びの意味もあったんでしょうか。
新治は好調のようですね。
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saheizi-inokori at 2013-08-17 17:38
kanekatu さん、一瞬、いや、今でも私の聴き間違いかと思ってしまいました。
暗い噺の印象を変えるのなら菊江のセリフで十分ですものね。もっとも最初から踊るつもりだったようでもあります。
暗い噺の印象を変えるのなら菊江のセリフで十分ですものね。もっとも最初から踊るつもりだったようでもあります。
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kuukau at 2013-08-17 19:43
立派なお父さん。例えは悪いけれどダスティンホフマンを連想しました。
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saheizi-inokori at 2013-08-17 22:55
空子さん、ダスティンホフマン?知っているけどわからない^^。
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kuukau at 2013-08-18 09:58
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saheizi-inokori at 2013-08-18 11:08
空子さん、ああ、その映画は見損ねたんです。
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hanamomo06 at 2013-08-18 11:52
今朝私はテレビの権太楼さんに会いました。
出し物はWヤングの漫才と権ちゃんの『強情灸』でした。
権ちゃんの顔は 小さいころから変わっていない感じがします。
お灸・・・やったことはないけどあついんでしょうね?
談春の赤めだかを読んで落語のイロハをちょっとだけ覚えました。
おどりもやるんですね。
出し物はWヤングの漫才と権ちゃんの『強情灸』でした。
権ちゃんの顔は 小さいころから変わっていない感じがします。
お灸・・・やったことはないけどあついんでしょうね?
談春の赤めだかを読んで落語のイロハをちょっとだけ覚えました。
おどりもやるんですね。
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saheizi-inokori at 2013-08-18 16:46
hanamomo06さん、権太楼の童顔は可愛いですね。
私はお灸をやりましたがそれは熱くないのでした。
その代り利いたのかどうかもわからなかったです。
前の小さんの「強情灸」は面白かったです。百面相がいいのです。
私はお灸をやりましたがそれは熱くないのでした。
その代り利いたのかどうかもわからなかったです。
前の小さんの「強情灸」は面白かったです。百面相がいいのです。
今朝の「強情灸」は愉しかったです。早朝からゲラゲラと、ほんとォ~~にいィ~~朝でした。
&ゲストの夢枕獏さんの本が読みたくなりました。
&ゲストの夢枕獏さんの本が読みたくなりました。
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saheizi-inokori at 2013-08-19 08:02
豆ママ さん、私は今朝志ん生のテープで聴きました。
4時ごろ。
4時ごろ。
by saheizi-inokori
| 2013-08-17 13:09
| 落語・寄席
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