７０歳？若い若い！ 江戸川橋地蔵通り「ソウル」の賑やかな一夜

いつだったか、江戸川橋「ソウル」のことを書いたら、又みんなで集まりたいということになった。
俺は飯田橋から神楽坂を散歩して、銭湯「竹の湯」に寄ってから行く。
地蔵通りはいろんな店が活気をみせている。
煎餅屋「喜作」でいくつか小さな袋を買って皆さんにお土産のつもり。
女性４人、男性２人、４０代前半がひとり、あとはまもなく８０を筆頭に熟年ばかり。
俺は能を観だしてからの知り合い、能を観るたびに「駒忠」で大いに呑み、食い、語った仲間。
クリエイテイブ、編集など美系の人たちだから、雑談の内容自体が俺のような朴念仁には新鮮な刺激。
能に集まることが減ったので、今夜は久しぶりの集まりだ。
ママも嬉しそうに、いらっしゃい！
まずはここの名物「松の実のお粥」から。
松の実と米だけで作ったお粥がソウルへの入場儀式、とろとろと、ちょっとつぶつぶと、お腹にバリヤができる。
生ビールで乾杯、いつものお馴染みメニューがドドンと並ぶ。
辛くなくニンニクが強すぎず優しい家庭の味、料理自慢のオモニの味だ。
大根のウマさ。
毎週新潟にいる母親を介護に行く方は携帯で「パジャマに着替えている」ことを確認、毎日の行事だって。
そして、ふだんは育婆、「こないだも夜中に孫を病院に連れていったの、ほんとに大変」と言いながら、オイシイを連発。
手を汚してエビを食い、イカをつまむ。
「水キムチ」。
なんということのない見かけだが、作り方を訊くとなかなか手間暇がかかっている。
きれいに澄んだコメの研ぎ汁がべ―ス、説明を聞いてから丁寧に味わうと、淡白ななかに幽玄とでもいいたくなる奥行きを感じる。
ジンギスカン鍋をひっくり返したように、真中がへこんで穴が空いていて、そこから脂が鍋の外に流れ落ちる（コップの中に）仕掛け。
サンチュで豚肉やニンニクの塊、味噌、ネギなどを包んで頬張る。
期せずして歓声があがる。
まもなく米寿を迎える方は、こんど「ちいさな子のためのリメーク」という本を上梓する。
ご自分が孫のために作った服の写真と作り方の見ても楽しい本だ。
毎日、事務所のメンバーのために賄いもしている。
１０人分、メニューを考えて買い出しもするのよ、こともなげにおっしゃる。
月に２．３度はゴルフにも行くって、スゲエよ、ったく！

「ちりとてちん」は藤本有紀、「あまちゃん」はクドカン、その作法の違い、きょんきょんは下手だけどそこがいいんだ、、ちょっと遅れて参加した方が入ると再び大きな花が開いたように雰囲気がパワーアップ。

かれこれ４時間あまり、俺はマッコリをたらふく呑んで、おつもりの生ビールがウマくて、お代わりの連発、おつもらなかった。