命の電池の残量を気にしますか 御徒町のユニークな開発「２ｋ５４０」

ＪＲ秋葉原と御徒町の間の高架下に昨年だったかにできた「２ｋ５４０」、鉄道の里程を取った商標。
工房とショップがひとつになったスタイル、ものづくり体験もできるワークショップ、テーマ性の高いカフエなど”単にモノを売るだけでなく生活スタイルの提案をしていく街”がうたい文句。

白を基調、テレビで観る地中海の職人の住む町をイメージさせてる？
どこもかしこも”同じような個性的”なショッピングセンターが過当競争を繰り広げる中で、駅の近くという地の利だけに寄り掛かった開発を避けて（ちょっと使いにくい場所ではあるけれど）、ひとつの主張を持った開発には共感する。
願わくば多くの人に愛されてどんどん価値を高めていくことを。

ここに来たのは二度目、一度目はここのカフエで飲み会があったけれど、その日は休店日（水曜日）だったので店のなかを見られなかったのだ。
今日は、ここからちょっと御徒町寄りの居酒屋で仲間たちとの定例飲み会、９人集まってワイガヤ。
小林秀雄が晩年「自分の命の電池の残量が少なくなったのを自覚したら」、焦ったとかどうとかという言葉をどう思うかと訊く友。
印象に残った言葉をメモ帳に書き留めている、真似のできない生き方の友だ。
この間は行きつけの居酒屋のママが、「ああ、一週間が早い早い、なんせ年齢が時間の速度、私は時速５２キロなんだから！」というから「じゃあ、俺は７０キロってことだろうが、たしかにあっというまに”来週は暑くなる模様”の来週が先週になっちゃうけど、どんなに早く過ぎても、こうして同じところで同じ時間に会っているんだから速く走っていただけ充実してたんじゃないの」などとわけのわからないことを言って笑った。

毎朝、ストレッチをしながら海外ニュースをみていると、シリアの現代都市がＳＦ映画に出てくる廃墟みたいになり、洪水や竜巻、火事で全てを失い生き残ったことだけを感謝しているアメリカ人がいて、放送も見られないギリシャ人もいて、、こうしていられるのが奇蹟のようだと思う。

小林秀雄は焦ったかもしれないが、俺たちは日々の感謝心と好奇心で充電して旺盛に生きていこうじゃないか。
とそんなことを言ったのかどうか、今朝となっては忘却の彼方だ、アセルナア。