母親は寿司が好きなのだ 大沢在昌「Ｋの日々」

昨年の５月、たまたま我が家に来ていて、硬膜下血腫から九死に一生を得た義母。
さいわい術後の経過もよくて元気になったが、あれ以来お世話になったクリニックの信者になって、毎月血圧やらなんやら測りに来る。
先生と話をするだけで情緒安定する、こういうのって多いのだろう。
横浜の家からカミさんが連れてきて、検診を受けて薬を処方してもらって、、いつも１～２週間は滞在していく。
本人は帰りたいようなことも言うけれど、それが遠慮しての言葉なのか本音なのかがわからない。
サンチがべったりだし、カミさんもいて欲しいんじゃないかな。
このところ滞在中に一度は近所の寿司屋を奢る。
親方が半分に切って出してくれた寿司を食うこと、その速いこと、俺もかなわないくらいだ。
すこ～しボケてきたが、俺と似たり寄ったりだ。
カミさんにしてみれば実の母のことでもあり、俺のように余裕を持ってみることがなかなか難しいようだが。
少しでもゆったりと過ごしてウマイものを食べて行って欲しいと思う。
俺もご相伴できるし。

亡母も寿司が好きで（寿司が嫌いな母親なんているのか？）、なんどか近所（杉並）の寿司屋に行ったことを思いだす。
ずいぶん前に近所にできた古本屋で一冊２００円で買った新品同様の大沢在昌三冊。
どれも厚いからなかなか手を出さなかった（読み始めると他の本が読めなくなるので）。
せんじつ、どうしても眠れない夜に読んだら一晩で読み終えた。

映画「コードネーム・ジャッカル」みたいなもの、いやこっちの方が面白かったかな。
なんといっても巻を措くあたわずだったもの。

双葉社

追伸、
去年の義母の病気の記事、今見たら「亀」の写真が添えてある。
今日の記事にも亀、昨日の散歩で撮った写真だが、アップするときは去年の記事の写真のことには気がつかなかったのだ。
こりゃ、ママは長生きするぞ＾＾。