元東大学長・佐々木教授に「96条改定について」お尋ねします
2013年 05月 06日
平成になって四半世紀を閲した。ヘタな要約だが、オオムネこのようなお小言を賜って、先生は最後に、
この25年にはさまざまな改革がなされたが、そのひとつに官僚制中心の体制を再編成して、国民自身が統治主体として、公共的領域に関わっていくことが求められた。
政治リーダーの役割は比較にならないほど大きくなったから、有権者はそれだけ彼らに対する鑑識眼、判断力を持つことがシビアに求められた。
しかるに、この『平成デモクラシー』という”冒険”は政策面で満足すべき成果を挙げていない。
(有権者が)派手なコトバをつかう政治家たちの自己満足に一喜一憂しているようでは『平成デモクラシー』の前途はおぼつかないのだ。
安倍政権は憲法96条改正を今度の参院選の重要項目に掲げるようである。原則的な護憲・改憲論を別にして、『平成デモクラシー』の政策面での成果があまり芳しくない状況下で憲法改正問題が登場し易くなるように改めるということはどういうことなのか、それは政治にとってどう動くかなど、有権者の鑑識眼や思考力はますます試されることになる。そう、これだけ!これだけを語って静々と降壇されたのだ。
せっかくの政治主導のチャンスを活かせなかった、鑑識眼も判断力もない有権者として、オセーテたもれ!
センセは元東大学長・政治学の権威として、論壇や各種審議会への参加などを通じてハイレベルでの”公共的領域への関与”をなさってこられましたね。センセはニッコリ笑って何も答えずに去っていかれたのです。
そういうご経験、深く高いご見識に照らして、「憲法96条を先行改定されることをどう思われるのですか」「それはこれからの日本にとってどういう働きをするとお考えですか」
東大の石川教授、慶大の小林教授は明快に、96条改定は「憲法を憲法でなくすこと」「反逆であり革命である」とまでおっしゃっていますが。
今落第だって叱っておいて「試される」なんちって!ほかならぬ日本のことでしょう、センセが一生を過ごした大学へ税金を投入してくれた日本のことでしょう。
そりゃあ、オレッチも反省して、ない脳味噌を絞るつもりではありますがね、
せめて、考えるヒントとか筋道くらいはオセーテくれたってバチは当たらないと思いやすがね。
さすがの貫録!神々しいばかりの権威!不可侵なんだ。
原発の危機が東大出身者に顕著な自分の立場を守るための責任逃れの”話法”によってもたらされたみたいな意味か、安冨歩のその本を読んだことはないが、佐々木センセも「東大話法」かもしれない。
こういう話法を大事にしてきたから学長にまでなりおおせたのかもね。
それにしてもこんな無内容な、高校生でも書かないような論稿で稿料を貰っているって、肩書の力はテエしたもんだ。
こんなブログがありました。
TPPやエネルギー問題よりも憲法96条改正を安倍政権は今度の参院選の重要項目に掲げるってトコでしょう。
これが混迷の原因のひとつです。
なんか意味不明な言葉で締めくくらないではっきり指し示してこそ肩書に恥じないのですが。
自分への反省も含めて、、、
それを正直に言えないから上から目線でお説教をしてごまかすのかも。
それともはっきりいうと反対派の連中(政権)から干されるのが怖い、たぶんこっちだろうと思います。
だって,近代代議政治の原理から言えば,「有権者の鑑識眼や思考力」は何時の時代でも試されているのですから。
原理しか語れないのなら,原理だけを語っていればいいのに,哀れ。
哀れ、たしかに!しかしこういう人が東大のトップにいて任期を全うした日本に住む我々も哀れですね。
麻生など政治家は一応退場させることが出来たけど学者に対して鑑賞眼を働かせるのは至難です。
弊害は大きい!