グローバル化時代の教育再生とは?ユニクロ会長の恐るべき本音
2013年 04月 23日
そのなかに
「知」の大競争がグローバルに進む時代にあって、今、直ちに教育を抜本的に改革しなければ、日本はこの厳しい国際競争から取り残される恐れがあります。効率化を徹底しながら、メリハリを付けて教育再生に真に必要な予算について財源を確保し、投資を行う必要がありますという文章があり、それに先立つ2月26日に提出された、いじめと体罰の防止策をまとめた提言のなかにも
グローバル化する世界の中で、日本人が活躍をし、貢献することができるよう、大学を含め、我が国の教育の全般にわたる改革を進めることが求められています。という一文がある。
教育再生のキーワードは「グローバル化への対応」のようだ。
疑問に思うのは
教育再生実行会議の委員たちは”グローバル化する世界”をどのようにとらえているのか?なんだか、英語を自国語以上に(日本語力は落ちる一方なのに)あやつって、あちらの連中とケンカしても負けないように、はしっこく立ち回れるような人材を造り上げようとしているようだといったら言い過ぎか。
それは全面的に肯定すべきものなのか、それとも多くの問題を孕み生み続けている代物なのか、グローバル化の波を押しおとどめ、方向を変える必要はないのか。
それは必ずしも思い込みによる邪推とはいえないような今朝の朝日に載っている。
新興国の安い賃金が引き上げられる反面高い日本のそれは低い方に収斂する。
より安い賃金を求めてグローバル展開をして成長してきたユニクロである。
社員相互の世界的な競争の激化も目的だと思える。
その点を朝日が突いたインタビュー。
今の(ユニクロの)離職率が高いのはグローバル化の問題だ。本音、正直だ。
将来は、年収一億円か100万円に分かれて、中間層が減っていく。仕事を通じて付加価値がつけられないと、低賃金で働く途上国の人の賃金にフラット化するので、年収100万円のほうになっていくのは仕方がない。
グローバル経済というのは『Grow or Die』(成長か死か)。非常にエキサイティングな時代だ。変わらなければ死ぬ、と社員にもいっている。
安くこき使ってサービス残業ばかりやらせているというのは誤解で、大半が途中で辞めた人などの一部の意見だ。
ただ問題がなかったわけではなかった。
共生とか相互理解、グローバル化の歪み是正、、こういった理念はひとこともない。
ただただ、競争。
>大半が途中で辞めた人の意見
堪えられないほどのサービス残業・ノルマがあったから社員は辞めたのに。
辞めるような社員は「変わらない」社員、すなわち死すとも止むを得ないというのだ。
一昔前まではこういうことを思っていても公には口に出さなかった経営者たち。
昨日紹介した↓「冬の旅」に出てくるブラック企業を思わせる。
成長を金科玉条にするが、その成長の報いを受けるのは限られた勝利者だけなのだ。
資源も限界、需要も頭打ち、さすればゼロサムゲーム、強者のライオンズシエアの時代だ。
そんなグローバル化はますます貧富(物心両面の)の格差を広げ、対立・怨嗟・憎悪の悪循環を生み不安定な・居心地の悪い世界を作ることになるだろうと思う。
環境問題、四川の地震で苦しむ中国人のことを心配するような人材育成こそグローバル化に対応した教育再生ではないだろうか。
その昔、日本において、バテレン追放令を出したのは豊臣秀吉ですが、きっかけは、キリスト教信者が神社仏閣を破壊し他の宗教を容認しなかったこと。また、ポルトガル人による奴隷貿易が、主なものとしてあげられています。 豊臣秀吉は南米におけるスペイン支配のエンコミエンダを知っていたに違いありません。 また、「全ての人類は平等である」と独立時に宣言したアメリカにおいても、奴隷貿易は盛んであったように、キリスト教では、明確に人間を「人民」と「奴隷に」の二種類に分けていました。 ですから、奴隷...... more
ユニクロ柳井社長のインタビューを読んで、背筋が寒くなりました。 生産性を上げられない社員は切り捨てる、としか読めません。 堂々とそんなことを言うんですね。すごい信念です。 企業だって社会の縮図。いろいろな人がいても良いはず。 安心できる雰囲気の中で回りに認められながら仕事するほうが、 最終的には生産性をあげられるのではないでしょうか? 精神的に追い詰められた中では、優秀な人もいずれは壁にぶちあたり、 まっさかさまに落ちていくような気がしてなりません。 以前はよくユニクロの製品を買っ...... more
追いだし部屋を作る大企業も同断だと思います。
中国を怖がる前に日本の今を怖がるべきではないかなあ。
saheiziさんの意見に「イイネ」です。
グローバル化というのは口当たりの良い「一部の富者と大多数の貧者」理論だと思っているので、わたしはこの言葉をさも良いことのように発する人が大嫌いなのです。それでも「皆様のために」「日本経済のために」といった心にもない飾り言葉を使いながら自分だけの利を追及する狡い人よりは、ある意味話をしやすい人なのかもしれませんが。
日本語できちんと人と話せない人が、英語になったらとたんに議論上手になるなんて有り得ません。英語を話せたら世界に出られますよも、グローバル化しましょうも、聞くたびにウンザリします。
しかし、、。
成長か死か、なんて人間に、しかも自分の社員に向かって使う言葉とは思えません。
本当の国際人は、自国の文化に造詣が深くなくてはならないと、オジサンは思います。
日本語をきちんと話せたら英語だってなんとかなるし、日本の文化を理解していれば外国人ともコミュニケーションはできますね。
単に表面的な意味が分かるというのはコミュニケーションではないと思います。
なぜ、社員が次々と辞めていくのか。「変わらなければ死ぬ」ですか。
ナニサマのつもり。(スミマセン 佐平次さんのお宅で怒って)
このままですと、おっしゃる通り、物心両面の貧富の差が広がり、生きることの意味を失った社会になるのでしょうね。
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ただその「あるべき姿」に理念・思想がなく、ただ世界一になるというのではつまらない。
ましてその実現のために非道徳的なこと=やらない人間は死ね、みたいなことをなりふり構わずに追求するのは本末転倒、なんのために世界一になるのか分かりません。
一体、何のために成長するのか、世界一になるのか?
世界一にならなければ死んでしまうというのでしょうかね。
視野狭窄だとおもいます。
ユニクロにいく度に、真面目に働いてる若者の首にしっかりつけられた首輪、あの犬の調教用に使うと言う悪魔の首輪、、
つまり、飼い主が希望していない行動をすると、電気が走って感電させられる、彼らのあの、ある意味誇張された丁寧さにそれを感じて気の毒になります
もはやグローバルの時代ではなく、一億総無知化を狙うグローバル何て言う、上層部金持ち、管理階級に都合のいいものではなく、その無知化政策によって、失われた文化、伝統をとりもどすべく、国内に集中すべきだと思います
外ばかり気にして、足元固めなければ、当然 対外等及ばないのですから、
まずは、ないがしろにしてきた内面充実させてから、、だと思います
それは、イタリアもおなじ
きっと、アメリカの思惑大いにあるでしょう、、
だから、教育もまずは、本当の日本人育てることから、はじめてほしいです
グローバルなんてくそ食らえよ
ありますがそれはナショナリズムの鼓吹ではないかと勘ぐってしまいます。
自分で自分の首を絞めているような気がします。
辛いかもしれないけれど、足元をもう一度見直したいですね。