歯医者に行って「キッテ」、「東京スクエアガーデン」、「警察博物館」＆映画「天使の分け前」

歯医者が半年に一度くらい、義歯のアフターケアにおいでなさいとハガキをくれる。
二重橋前でおりてお堀の白鳥をみて中央郵便局のあとにできた「キッテ」の一階だけ見て、八重洲の歯医者に。
近くに見えて歩くと結構距離がある。
「きれいに磨いてありますネ」と先生も技師も褒めて、掃除をしてくれる。
昔はガアガアやられるのが嫌だったが今は超音波とか特殊な薬液を使うらしく簡単なのがありがたい。
勘定、８５０円払うときにレジの女性が財布をみて「ケイコハヤシですね、おしゃれェ」という、数年使っている札入れとコイン入れが一緒になっている黒革メッシュ、二つ折りベルト留め、そんな御大層なものではないのにね。
せっかく電車賃を使ってきたのだから無駄にしないように、銀座テアトルシネマで「天使の分け前」の切符を買って、時間があるので近所を歩く。
「警察博物館」に入るのは初めて（入場無料）、日本初の赤バイ（白バイの前身）とか、西南の役以来の警察の歴史資料など展示数は少ないけれど見応えがある。
二階以上は撮影禁止、そこに殉職警察官の写真とか浅間山荘事件で殉職した機動隊員の傷ついた制服などが展示されて薄暗い部屋に俺一人、お掃除のおばさんがいなければちょっとキビシイ感じ。

受付で係の人が客に「ＯＢです、最近なり立ての」と言ってるのが聞こえた、がんばれ。
元片倉館のあとに「東京スクエアガーデン」という複合ビルができて今日オープン。
一階は「ｍｏｎｔ-ｂｅｌｌ」、オープンセールで安いものがあるのかと入って見たが、安売りはないのだった。
でも、サンチとの散歩用に首の後ろに遮蔽布が垂れるＵＶ帽子を買う。
二階は飲食店が多い。
キッテといいここといい、東京駅構内もどんどん再開発で新しい店ができるが、正直言ってそれほど珍しいものはない。
どこかで成功した事例・店を引っ張ってきてチョチョイのチョイとひねっただけ、基本は二番煎じ三番煎じ。
そりゃ、新しい店に客は流れるかも知れないが、その分既存店の売り上げが減るだけ。
東京駅、丸の内、八重洲、京橋という日本一と言っても良いような立地を活かして、少々のリスクを覚悟しても”新しい価値”を創造できないのだろうか。
大丸有、つまり大手町、丸の内、有楽町一帯を言うらしい。
「ＬＩＸＩＬブックギャラリー」というのがビルの反対側にあった。
ちょっと変わった品揃え、我が家の本棚みたいに雑然と陳列している。
欲しい本もあったけれど、我慢ガマン。



井筒監督が週刊誌でべた褒めだったので観た映画。
期待値が高かったからかフツー。
シリアスな出だしがコンゲームみたいな喜劇になる。
井筒さん、ケン・ローチ監督に対する社交辞令かな。

グラスゴーが舞台、言葉が英語とは思えないほど、ドイツ語や北欧の響きがあってそれは面白かった。

大学の入学式の前に、寮のデッパツコンパでトリスをがぶ飲みして一週間酔いになったことが懐かしい。
高級ウイスキーは亡くなった先輩がロイヤルサルートをホテル・オークラでご馳走（ひとりで）してくれたときに初体験、ブランデーみたいな感じがした。
そういうことを俺は後輩にしてやらなかったのだ。銀座テアトルシネマはこの映画を最後に閉館する。
再開発、どんなものができるやら。
２７年間の興行収入ランキング。
ベスト１０のうち俺が観たのは「８人の女たち」、「ＨＡＮＡ-ＢＩ」、「ピンポン」。
お世話になった。
「食の國　福井館」が、やっぱり今日開店らしく小鯛の笹漬けを衝動買い。
今、若狭のことを書いた小説を読んでいるのだ。
リクエストにお応えして、、先日バーゲンで買った赤シャツです。
実物よりちょっとくすんで写ったかな。