四月を寿ぎ買っては食う

急に風薫る五月ならぬ四月、パットブーンが教えてくれたのに、いろんなものを逃し続けてきた四月。



若者たちよ、歓びはすぐに消え去るのですよ。
来たなと思ったら、しっかりつかんで放さないこと。
帰らぬ昔を惜しんでナントショ、せめて俺は歩き続ける。
川崎で映画をみて、うまい煎餅（大師巻）を買い、九州展で蓬団子も買って、
翌日は病院の帰りに農大で無添加のジャムや”からくてうまい赤唐味噌なめたけ”を買う。
義母や妻と食う。
春も食欲の季節だ。
ご相伴にあずかれなかった母と祖母には歌と句で参加願いたい。

たはやすく涙はいづれほがらかに笑ふはかたしわれ老ひにけり

こういう老いが忍びよっていることを感じるときもある。

デパートのうぬぼれ鏡春来る

自由ヶ丘で赤いシャツを買いました。
スエーデンから来た若者向けのシャツ、半額セールだったのもあるけど、春だからです。
馬事公苑では仔馬がいなないていた春です。