家族バンザイ!懐かしくて懐かしくて、、 山田かおり 「株式会社 家族」
2013年 02月 20日
ブランド「QFD」をつくったファッションデザイナーのサエナイけど、何処か気になる日々、”すてきな家族”と暮らした幼い日の思い出。
俺にもあったなあ、とデジャブジャブジャブ。
手のひらサイズの手帳をゴルフについての、きらめく発見でうめつくし、しかし、決してゴルフ場には行かない。
”回転の意識””左右に壁がある”、毎晩我が家の前の空き地で空想のスイングをして、気分が盛り上がると家族の誰かを呼び、寒空の下一時間以上もスイングしてみせる。
「好く飛んだなあ」はやく帰りたい一心で調子を合わす姉妹。
阪神対巨人戦を観に行って、携帯で「テレビ観てくれ!父さんは黄色い旗振ってるからすぐわかるぞ!」と母、妹、作者それぞれに電話してきて、阪神が負けそうになると、自分が見てるからやと帰ってくる。
逆転したのを、俺が帰ったからやと喜び、そんなら最初からいかないいのや、と妹はいう。
作者が東京で店を持とうと不動産屋回りをしていた頃、どの物件でも最終審査ではじかれたのは保証人だった父の所得証明が月々7万円だったから。
そのくせ、実家に帰ると「お前はまだ世間に認めてもらってないわけや。しっかりしてくれ」と喝をいれた。
母。
ああ、会いたいなあ、こんなおばはん。
ぼろぼろ状態の犬や猫を拾ってきて20年弱の命を全うさせる。
本棚にしまってあるキティちゃんの表紙の動物手帳には拾ってきた犬一匹、ウサギ一匹、猫五匹の出会いから別れまでが早見表になっている。
亀を苛めている子供たちと本気で喧嘩する。
母が「ニコールマンキッドて綺麗やね」と言ってから作者は正しい名前がわからなくなった。
玉ねぎを刻んでいても、あなたに逢いたいでも逢えない的歌が流れてくると、ラジオに包丁を突き付けてなにしみったれてると叫ぶ。
お前のそのしつこさがいかんのやと。
妹。
本書のイラストを描いた相棒。
子供の頃銭湯で背中に花吹雪があるおじさんの小指の有無を確認し背後で「遠山の金さん」とつぶやいたこともあった。
ちびまること好い勝負をするなあ。
臭くて根性の悪い犬。
弱いものとみると吠えたり噛みつく。
そのほか、いろんな人(猫も人らしい)たちが登場する。
こんなこと書いてもこの本の面白さや、ちょっと寂しさ、誰しも、あるある、とうなづくようなあの感じは分からないだろうな。
一時間もあれば読めます。
図書館で借りて読んでください。
リトルモア
すっかりブログ離れしてますが、、、
saheiziさんが、図書館と発音する度にムラっと妬み心が、、、わははは
世知辛い世の中に、心がホックリしそうですね
ところで
ふくしま集団疎開裁判の弁護士さんが、2.23新宿デモの賛同を募ってます
ご協力頂ければ嬉しいです
詳しくは私のブログで、、、
よろしくお願いします
さっそく署名してきましたよ。
いとこの死も教訓になりました。
大切にして、、してますね^^。
ふにゃふにゃでも、ダメダメでも、ぐずぐずでも、家族だからしかたがないという事でしょうか。大変な時代も時が楽しい想い出に変えてくれますね。
この人のファッションってどんな感じなのかなあ。