”本物のニセモノ”、猪瀬都知事の危険性 週刊金曜日
2013年 01月 21日
道路公団の民営化に際し、官僚や道路族に取り込まれて上下分離方式なんていう”ダマシ”に加担して尻尾を出したと思ったら、そのとき、進退窮まっていた国土建設省大臣・石原坊やの論功行賞だったのか石原知事によって副知事にあげられた。
「太宰治を批判的に捉えている」ことが副知事に登用した理由だと暴走老人は言ったものだ。
テレビに東電や東京メトロの幹部にものをいうとき、石原の上から目線・マッチョな言い方とは違う、肩怒らして吠えるスピッツみたいな姿が映ると、俺にもある、ニセ正義漢的な嫌なところが大写しにされるようで嫌だった。
佐高信との対談で佐藤優があげた”猪瀬の危険”は次のようだ。
日本人の中の集合的無意識を結晶化したのが猪瀬直樹であり、そこに434万人が集まり権力と権威を与えた。
猪瀬にはまったく論理が通ってない。
記号化が不能な言語を展開する才能がある。
ここで佐藤が例示している猪瀬の著書「解決する力」の中の文章を読むと、まったく非論理的なのに「俺は正しいんだ、立派なんだ!」と思わせるようなものであることに気がつく。
石原都知事が尖閣諸島を購入すると言い出したのは”方向性”の問題であって、議会による予算執行の承認などには時間がかかるという計算があった。
騒動を起こすことで国に購入させるという計算。
それを猪瀬は石原に忠誠を示すために「寄付金を集める」という”いらざる知恵”を出してしまった。
そのことで事態は統制不能な方向にいってしまった。
15億円の寄付金を知事の責任で使わなければならなくなったのだ。
安倍は尖閣海域で求められるのは物理的力であると明言しているし、総裁選に際しての東京都の公開質問状に、「公務員の常駐を検討する」と答え、船溜まりを作る(寄付金で)ことにも理解を示した。
自民党が政権をとったらという留保条件が無くなったからには、この話は”方向性”では済まなくなって”時限性”を持ってしまったのだ。
領海侵犯と領空侵犯では外交上の常識で言うと次元が違う。
船だったら無害なら軍艦でも「無害通航権」が保証されているが、飛行機なら入った瞬間にスクランブル発進して空港に降ろす。
民間機でなければ撃墜してかまわない。
尖閣購入のために寄付金を集めるという、言葉だけではない実行行為に踏み出したうえに自民党政権が「国防軍」と言い出したことが国際社会の目つきが変わった、と佐藤はいう。
猪瀬の危険なことはそういうことを客観的に見て、現在日中関係が累卵の危うきにあることを自覚できないまま前に進んでしまうことにある。
東京都知事選は、敗れた宇都宮陣営が「戦争か平和か」を争点にすべきだった。
東京は豊かで、北海道や沖縄のように知事のやることで、生活が危機に瀕しないかという皮膚感覚がないために、猪瀬でもやって行けると考えて430万票を与えてしまったのだ。
スピッツ、ニセモノ、、そういう人物ほど権力を得ると、本物ぶり、エラさを見せようと張り切る。
東京都民は国民の迷惑も考えずにエライ選択をしてしまったようだ。
東京都では21万ちょっとの署名を集めれば成立する。
430万の票を入れた人たちは、積み上げた生卵が崩れ落ちないとわからないんでしょうか。
そうなった時ではもう遅いのに。
この飛行機、みるみる空を横断しましたよ。
なんでも、だれでもまず顔で判断! の私の皮膚感覚が
こいつはダメ!まるきしだめ!と言っていた
石原に寄り添ってる時から嫌いでした
要するに、虎の衣を借ることしかできないただスピッツ、、なのよね
世界的人材不足困ったもんです