忘れてはいけない 麻生幾「前へ!東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録」
2012年 12月 29日
国民の間に忍び寄っている「もう、いいかげんに、フクシマや東北のことは忘れて生きていきたい」ムードを追い風にするのか。
そうは問屋が卸さない。
あの頃、俺はテレビや新聞を見て真相がつかめず救助活動の遅々たる進捗にいらついていた。
その当時、彼らが一身をなげうつ覚悟で省庁や部隊の壁を越えて未曾有の戦いを遂行していたのだ。
官邸、東電、保安院などが確たる情報を提示せず、その時その時の思い付き的な指示・命令を喚きちらす。
ヒステリックな菅首相や海江田経産相、組織の体をなしていない東電、司令塔不在のまま、現地の派遣員たちは、高い放射線量のなかに突入していった。
自分を犠牲にしても国の危難を救うのだ。
こういう覚悟を持った人々、そういう覚悟を引き出し組織として目的に向かわせるリーダーたちによって深刻なリスクが回避できたし多くの人たちが救われた。
彼らの尊い勇気・献身に報いるためにも安易な”忘却”や方針変更は許されない。
新潮社
1月から今日まで119本の記事をアップした。
年々読書量が減っていく。
読んだ本の内容、いやその本を読んだかどうかすら忘れていることが多くなった。
これは”安易な忘却”ではなく生理的理由にもとづく”不可避な忘却”なのだ。
以前は、一冊読み終ると、すぐにスラスラ書けたが、最近は読んだそばから忘れてしまって、元に戻って読み直したり、時間ばかりかかって拙劣な感想しか書けなくなっている。
しかし読んでいる間は面白い。
そのことを慰めにして読み続けることにしようと思う。
図書館を利用することを覚えたから経済的にも問題ないし。
つまらないワケワカな文章を読まされる皆さんには申し訳ないと思います。
色んな本の紹介、続けてください。
なかなか手には入らないけれど、何に対しても意識を持ち続けたい。
忘れてしまっても何かを知ろう・読もうという気持ちがあるうちは、、。
最近活字から遠のいておりましたが、大変参考になりありがたく感謝しております。
映画館にも行きたくなるような感想をアップしてくださって
重い足を運びたくなりました。
私も tonkoidさんの紹介の本を読みましたよ^^。
パリであった福島展の手伝いをした友人が、「親方から言われたから」と笑顔で写っている原発の手伝いをしている若者達のパネルを見た仏人に「彼らは危険じゃないところで作業しているのか?」と聞かれ、そこに書かれている状況や彼らの言葉をそのまま訳す事ができなかったと言っていました。
こんな状況がまだあるのに、安倍総理は一体何を取り戻すと言ったのでしょうね。言葉の重さも知らずに平気で使う人なんだなって思いました。
私には手に入らない本ですが、saheiziさんの本のご紹介はとても楽しみにしていますので、続けてくださいませ。
どうぞよい年をお迎えくださいませ。
来年も宜しくお願い致します。
何ごとも終わると一杯飲んで忘れてしまう。