亡き師匠を語る、その語りが弟子たちの答案だ 第533回「落語研究会」
2012年 12月 01日
象さん象さん、お鼻が長いのね師匠もいろんな稽古をしたんでしょうね、といってネタの「稽古屋」に入った。
他の人がやるようなオーバーなものではなく、さらっと圓菊の仕草・喋り方を織り交ぜて話す、その仕方噺には老齢の師匠の最後の弟子として傍近くで育ってきた者ならではの愛情、哀惜を感じた。
次に上がった小遊三は、今日の演目である「六尺棒」は前座時代に談志から教わったのだと、その思いがけない、彼にとっては宝物のような出来事のイクタテを達者に語った。
よく練られた噺で「ちょっといい話」を聴く気分にさせてくれた。
この日のネタ、「掛取り」は、大晦日の掛取りに来た者をそれぞれの好きな道楽をやってみせて煙に巻いて撃退するという楽しい噺なのだが、狂歌、歌舞伎についで、京須屋の旦那(落語研究会ゆかりの落語評論家の名前)には落語談義で応接するという趣向があった。
そのときに、柳昇「カラオケ病院」の中で「お久しぶりね」を唄うところや、桃太郎の茶を啜る真似など(ほかに先代正蔵、円丈も)がさすが達者で、文治の思い出話より面白かった。
師走を迎えるというのに街には紅葉・黄葉が美しいという不思議な東京。
それぞれが故人落語家のことに触れた。
怖いものだ、自ずから自分を語っている。
前日美容院に行き、夜は美顔器をかけ袴を着用しての登場。
とても楽しくて良かった。
又聴きたい噺だ。
文菊はお師匠さんが色っぽく粋な噺にしていた。
生志「寝床」はマクラが長すぎ、ネタも長すぎ(喋りたいことをダラダラ)、雇人をみんな首にしたって「中国人を雇えばいい」というセリフが気にくわず、、。
福島 今朝はうっすら粉化粧でした。
落語は深夜のラジオで聞くくらいで、舞台は未経験です。
ここで勉強させていただいております。ほんと奥が深いのですね。
福島の雪が除せんしてくれるといいんだけどね。