落語はどういうところで聴くべきか 落語教育委員会@池袋芸術劇場
2012年 11月 30日
晴れたらいいね、そんな歌があったかな。
晴れた朝はわくわくする。
サンチと紅葉散歩が楽しみなのだ。
日々、時々に変化する赤や黄色の重なりや照り具合を眺めて飽くことがない。
年々、晩秋の景色に惹かれるようになってきたのは何故だろうか。
ショッピングセンターの仕事をしていた頃、社員研修の先生にどんな色の服装が似合うかという診断を受けたことがあった。
春夏秋冬の四季の色でタイプを分けて、俺は秋型。
茶を中心にした暖色が似合う、”おしゃれ”なタイプだって(テヘ^^)。
たとえば夏型はブルー、理知的なんだという。
俺がおしゃれかどうかはさておいて、秋色が好きでそれが年をとるごとに深まっていることは間違いない。
春の桜も美しく、ある意味で儚さを感じさせるが、桜は散っても、もっと元気な新緑が始まる。
そのことが救いでもあり、励まされる気持ちもあった。
ものごとの始まりだ。
その点、秋の終わりは眠り、死に近いモノカラの世界だ。
それがシミジミといい気分也。
シミジミと黄葉を楽しみながら歩いていたら、前夜聴いた新治の落語会のことがとても懐かしい気分で思い出された。
新治の芸が良かったこともあるが、あの会場の狭さが良かった。
狭い会場で噺家と客が一緒になって楽しんでいることが何よりよかったのだ。
商業的な成功ではなく小さな居酒屋で東京の第一歩を踏み出そう、今日の日のためにと秘蔵のネタを精根こめて語る新治の気持ちがみんなに共感されたのが素晴らしかった。
月曜日に池袋の東京芸術劇場中ホールで行われた落語教育委員会。
800人入るという会場の二階までぎっしり入った落語会は新治のそれとは真逆なものだった。
恒例の寸劇があって、志ん吉「権助芝居」は、まともに古典をやったけれど、次の喬太郎は、ダラダラと漫談ともつかないものを30分以上続ける。
これだけで終わるのかと思ったら、急に「時そば」。
なにか趣向があるのかと思ったらまともに最後までやった。
歌武蔵「死神」
ぶくぶく肥った”癒し系の死神”、地でいってる。
「人生の成功は一生でどれだけ笑ったかだ、ダジャレが大事」といい、ダジャレ合戦で蝋燭の火を消すか否かを決めようという。
今日の三人の内では一番だった。
先日博品館で聴いたばかり、今日の方が少し良かったかもしれない。
前半の高所恐怖症の番頭さんがハシゴの上で蔵の目塗りをする滑稽と後半の火事息子と両親の対面のお涙頂戴が、どちらも中途半端で面白くないのだ。
やっぱり、落語はあまり大きなホールで聴くもんじゃないと思う。
と言いながら今夜は落語研究会、国立劇場小ホール、あそこも広い。
客と噺家に期待しよう。
晴れた朝はわくわくする。
サンチと紅葉散歩が楽しみなのだ。
年々、晩秋の景色に惹かれるようになってきたのは何故だろうか。
春夏秋冬の四季の色でタイプを分けて、俺は秋型。
茶を中心にした暖色が似合う、”おしゃれ”なタイプだって(テヘ^^)。
たとえば夏型はブルー、理知的なんだという。
春の桜も美しく、ある意味で儚さを感じさせるが、桜は散っても、もっと元気な新緑が始まる。
そのことが救いでもあり、励まされる気持ちもあった。
ものごとの始まりだ。
その点、秋の終わりは眠り、死に近いモノカラの世界だ。
それがシミジミといい気分也。
新治の芸が良かったこともあるが、あの会場の狭さが良かった。
狭い会場で噺家と客が一緒になって楽しんでいることが何よりよかったのだ。
商業的な成功ではなく小さな居酒屋で東京の第一歩を踏み出そう、今日の日のためにと秘蔵のネタを精根こめて語る新治の気持ちがみんなに共感されたのが素晴らしかった。
800人入るという会場の二階までぎっしり入った落語会は新治のそれとは真逆なものだった。
恒例の寸劇があって、志ん吉「権助芝居」は、まともに古典をやったけれど、次の喬太郎は、ダラダラと漫談ともつかないものを30分以上続ける。
今日の客は手ごわいぞ(楽屋に向かって)!笑ってますとも、さっきから、牛丼屋の名前を連ねるだけで笑ってますって。
(客席に)笑えって!
これだけで終わるのかと思ったら、急に「時そば」。
なにか趣向があるのかと思ったらまともに最後までやった。
ぶくぶく肥った”癒し系の死神”、地でいってる。
「人生の成功は一生でどれだけ笑ったかだ、ダジャレが大事」といい、ダジャレ合戦で蝋燭の火を消すか否かを決めようという。
今日の三人の内では一番だった。
どうも最近はやたらに長くやるのが流行って、、それも内容があるならともかく、マクラばかり長いのは、、あがる早々こういった喜多八「火事息子」
先日博品館で聴いたばかり、今日の方が少し良かったかもしれない。
前半の高所恐怖症の番頭さんがハシゴの上で蔵の目塗りをする滑稽と後半の火事息子と両親の対面のお涙頂戴が、どちらも中途半端で面白くないのだ。
と言いながら今夜は落語研究会、国立劇場小ホール、あそこも広い。
客と噺家に期待しよう。
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rinrin
at 2012-11-30 12:19
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東京は公園が沢山あってなかなか紅葉がきれいな土地と思っています
垣根越しから見るよそのお庭の葉に季節も感じますよね
このところの強風で今まで庭掃除にかかりへとへとな休日です
垣根越しから見るよそのお庭の葉に季節も感じますよね
このところの強風で今まで庭掃除にかかりへとへとな休日です
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saheizi-inokori at 2012-11-30 14:07
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haruneko3 at 2012-12-01 00:14
飽きないですね。。。。昇仙峡に先週行って来たのですが、同じ様なこと思いつつ、紅葉をながめてきました。
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poirier_AAA at 2012-12-01 01:28
落語は語りだから、入れ物が大きすぎると温かみが失せちゃいそうですね。適度な大きさって大事だと思います。
わたしは秋は大好きですが、秋の色は一番苦手です〜。
社員研修ではそういうこともするなんて、驚きました。相手からどう見えるか、印象が大切ってことですね。
わたしは秋は大好きですが、秋の色は一番苦手です〜。
社員研修ではそういうこともするなんて、驚きました。相手からどう見えるか、印象が大切ってことですね。
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marsha
at 2012-12-01 01:30
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奇麗に紅葉してきましたね。
抜けるような青い空。 自然は美しいです。
毎日落ち葉掻きでヘトヘトです。
今年は木枯らしがなかなか吹かないのと、
大きな台風はこちらを逸れ、直撃がなかったので、
木々は傷まず、葉っぱが沢山付いたままです。
十二月になっても未だ紅葉が残っているって
この二、三年は季節がズレています。
抜けるような青い空。 自然は美しいです。
毎日落ち葉掻きでヘトヘトです。
今年は木枯らしがなかなか吹かないのと、
大きな台風はこちらを逸れ、直撃がなかったので、
木々は傷まず、葉っぱが沢山付いたままです。
十二月になっても未だ紅葉が残っているって
この二、三年は季節がズレています。
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saheizi-inokori at 2012-12-01 09:59
haruneko3さん、昇仙峡もすごいことになっているのでしょうね。
あと何日もない紅葉の輝きを味わい尽くしたいです。
あと何日もない紅葉の輝きを味わい尽くしたいです。
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saheizi-inokori at 2012-12-01 10:04
poirier_AAAさん、演者と聴き手が一緒に作る空間が大事です。
人間は視覚から得る情報が圧倒的な決定要素になるということで、ディスプレイのカラーコーデイネエ―ションなどを考えるためにも、研修に取り入れました。
事務系も技術系も全社員を対象にいろんなことを勉強させました。
法律、会計、言葉使い、コンピューター、、、懐かしい日々です。
今もそのときもそんなことをやっている経営者はあまりいないでしょう。
人間は視覚から得る情報が圧倒的な決定要素になるということで、ディスプレイのカラーコーデイネエ―ションなどを考えるためにも、研修に取り入れました。
事務系も技術系も全社員を対象にいろんなことを勉強させました。
法律、会計、言葉使い、コンピューター、、、懐かしい日々です。
今もそのときもそんなことをやっている経営者はあまりいないでしょう。
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saheizi-inokori at 2012-12-01 10:06
marsha さん、そうかあ、今年は遅くまで紅葉が続くからいつもにまして強い印象を受けるのかもしれないですね。
さっきサンチと歩きながら marsha さんのコメントのことを考えていました。
さっきサンチと歩きながら marsha さんのコメントのことを考えていました。
by saheizi-inokori
| 2012-11-30 11:02
| 落語・寄席
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