さすがご両人!堪能した扇辰&白酒 人形町 通ごのみ
2012年 09月 26日
久しぶりに落語会に行ってみた。
先日富士見高原に行ったときに高速のSAでロトシックスとかいうのをいたずらに買ったのだが、翌日の新聞発表をみても当たったのかどうか、記事の読み方がわからない。
人形町を歩いていて宝くじ売り場が目に入って、思い出して財布の中にあった抽選券を見せたら、機械に読みこませて「あら、当たってる!」と千円くれた。
初めて千円買って千円、まあ、良しとしよう。
(バス停の「バス前方 直近」の意味がわからない。あっ、今思ったのは運転手に対する何かの警告だ)
前座は辰じん「一目上がり」
来月二つ目に上がるから、まさに一目上がりか、うきうきするような弾んだ高座で会場を沸かした。
白酒「松曳き」
お囃子が「空の神兵」、「見よ落下傘空に降り、、」なにかイワクがあるのだろうか。
石破のあの顔が日本の顔では困る、橋下は一番の詐欺師、どこでひっくり返るか、、政治ネタと例によって小三治ネタだがいつもより毒がない。
ネタは、おバカな殿さまと三太夫の頓珍漢なやり取りがなんど聴いても面白い。
扇辰「藁人形」
弟子の辰じんが二つ目になることを披露して「ほっとした、というより何かさびしい」。
辰じんが弟子入りしたときにオカミサンと打ち合わせをして、辰じんを騙した思い出を語る。
辰じんはいい師匠に恵まれたよ。
ネタは、たちの悪い女郎・お熊になけなしの大金をだまし取られた乞食坊主・西念が復讐のために藁人形を油で煮るという暗い噺。
それを極力、おとぎ話のようなタッチにしてどうしようもない暗さを消す。
騙しにかかるお熊の優しさにあふれコケティッシュな感じも見せるところと、騙し終えて開き直ってからの変化が恐ろしい。
遺伝子的に言うと男は女の出来そこないだと振ったマクラが肯われる。
甥の甚吉が禁じられた鍋のふたを開けようかと迷うところも「ダメと言われるとやりたくなる」人間の弱さをよく表していた。
仲入り後、扇辰「お血脈」
「目黒のさんま」をやろうと思ってきたら、白酒が「松曳き」で侍を出してしまったので、、といいながら
芝居がかった五右衛門の見栄、その目つきが傑作也。
白酒「今戸の狐」
先夜来、ときどき寝ながら志ん朝のテープで聴いていた噺。
うとうとしながら聴くと途中が省略されて、テープの中の笑い声の所以が分からないことがあったが、今日はきちんと笑わせてもらった。
辰じんの噺から、前座や二つ目の経済的な苦労、昔の前座が仲入りに会場で籤を売るアルバイトをもらって小遣い銭を稼いだことなどを語り、もっと昔の落語家・乾坤坊良輔が今戸焼(焼き物)を作る内職を師匠に内緒でやるネタに入る。
毎晩、寄席の上がりを落語家たちに分けるときの金勘定を賭場の賑わいと訊き間違えたヤクザが分け前をふんだくりに来る。
今戸焼で狐を作っている、その狐と賭け事の一種であるキツネがごっちゃになるすれ違い問答が笑いの元だ。
他愛もない噺だが、マクラに振った白酒と扇辰の大学落研から噺家になった頃の思い出とか、下積みの苦労噺が利いて、落語家の苦労今昔物語の感じがあった。
千住をコツ=骨、小塚原(こつかっぱら)処刑場、死刑囚の骨が出てくるから、とか、キツネ=賭け事の一種とか、今戸焼の内職、千住の女郎上がりの女房をコツの妻(さい)と呼ぶなど、ていねいに説明していたけれど今日の客は分かってる人たちが多そうだ。
きゃぴきゃぴの子たちが来るときはやらないネタかもしれない。
脂の乗った二人の楽しい落語会だった。
辰じんをはさんで二人の落語家半生の余韻も感じさせた。
先日富士見高原に行ったときに高速のSAでロトシックスとかいうのをいたずらに買ったのだが、翌日の新聞発表をみても当たったのかどうか、記事の読み方がわからない。
人形町を歩いていて宝くじ売り場が目に入って、思い出して財布の中にあった抽選券を見せたら、機械に読みこませて「あら、当たってる!」と千円くれた。
初めて千円買って千円、まあ、良しとしよう。
前座は辰じん「一目上がり」
来月二つ目に上がるから、まさに一目上がりか、うきうきするような弾んだ高座で会場を沸かした。
白酒「松曳き」
お囃子が「空の神兵」、「見よ落下傘空に降り、、」なにかイワクがあるのだろうか。
石破のあの顔が日本の顔では困る、橋下は一番の詐欺師、どこでひっくり返るか、、政治ネタと例によって小三治ネタだがいつもより毒がない。
ネタは、おバカな殿さまと三太夫の頓珍漢なやり取りがなんど聴いても面白い。
ざっくばらん!なんか石原坊やがやりそうなすっとぼけ。
なに、ザックジャパン?
(深刻な顔をして)昔から言うじゃないか、、「名物にうまいものなし」って(全然関係ない俚諺)
弟子の辰じんが二つ目になることを披露して「ほっとした、というより何かさびしい」。
辰じんが弟子入りしたときにオカミサンと打ち合わせをして、辰じんを騙した思い出を語る。
辰じんはいい師匠に恵まれたよ。
ネタは、たちの悪い女郎・お熊になけなしの大金をだまし取られた乞食坊主・西念が復讐のために藁人形を油で煮るという暗い噺。
それを極力、おとぎ話のようなタッチにしてどうしようもない暗さを消す。
騙しにかかるお熊の優しさにあふれコケティッシュな感じも見せるところと、騙し終えて開き直ってからの変化が恐ろしい。
遺伝子的に言うと男は女の出来そこないだと振ったマクラが肯われる。
甥の甚吉が禁じられた鍋のふたを開けようかと迷うところも「ダメと言われるとやりたくなる」人間の弱さをよく表していた。
仲入り後、扇辰「お血脈」
「目黒のさんま」をやろうと思ってきたら、白酒が「松曳き」で侍を出してしまったので、、といいながら
ヨチミッチュ!(善光)、善光寺のいわれをやって、善光寺のお血脈のお陰でみんな極楽に行ってしまうから地獄が大不況、ここは石川五右衛門にお血脈の判を盗み出してもらおうという噺。
芝居がかった五右衛門の見栄、その目つきが傑作也。
先夜来、ときどき寝ながら志ん朝のテープで聴いていた噺。
うとうとしながら聴くと途中が省略されて、テープの中の笑い声の所以が分からないことがあったが、今日はきちんと笑わせてもらった。
辰じんの噺から、前座や二つ目の経済的な苦労、昔の前座が仲入りに会場で籤を売るアルバイトをもらって小遣い銭を稼いだことなどを語り、もっと昔の落語家・乾坤坊良輔が今戸焼(焼き物)を作る内職を師匠に内緒でやるネタに入る。
毎晩、寄席の上がりを落語家たちに分けるときの金勘定を賭場の賑わいと訊き間違えたヤクザが分け前をふんだくりに来る。
今戸焼で狐を作っている、その狐と賭け事の一種であるキツネがごっちゃになるすれ違い問答が笑いの元だ。
他愛もない噺だが、マクラに振った白酒と扇辰の大学落研から噺家になった頃の思い出とか、下積みの苦労噺が利いて、落語家の苦労今昔物語の感じがあった。
千住をコツ=骨、小塚原(こつかっぱら)処刑場、死刑囚の骨が出てくるから、とか、キツネ=賭け事の一種とか、今戸焼の内職、千住の女郎上がりの女房をコツの妻(さい)と呼ぶなど、ていねいに説明していたけれど今日の客は分かってる人たちが多そうだ。
きゃぴきゃぴの子たちが来るときはやらないネタかもしれない。
脂の乗った二人の楽しい落語会だった。
辰じんをはさんで二人の落語家半生の余韻も感じさせた。
Commented
by
antsuan at 2012-09-26 14:51
黄色の標識より、青の標識の方がもっと分かりません。外国人専用のバス停留所なのでしょうか?
0
Commented
by
saheizi-inokori at 2012-09-26 20:04
antsuanさん、言われてみれば、、ブス専用かな^^。
白酒の出囃子、「空の神兵」でしたか。
唄い出しの歌詞が「藍より蒼き 大空に 大空に」なので、「出藍の誉れ」で辰じん昇進へのハナムケですかね?
こんなこと書いても若い人にはチンプンカンプンでしょうが。
唄い出しの歌詞が「藍より蒼き 大空に 大空に」なので、「出藍の誉れ」で辰じん昇進へのハナムケですかね?
こんなこと書いても若い人にはチンプンカンプンでしょうが。
Commented
by
saheizi-inokori at 2012-09-27 09:41
ほめ・くさん、なるほど、でもそれじゃ扇辰に失礼過ぎないかな、しゃれかな^^。
by saheizi-inokori
| 2012-09-26 13:48
| 落語・寄席
|
Trackback
|
Comments(4)