疲れて熱が出た 悪くない

サンチの散歩につきあってカミさんの病院にも付き合って（もうほとんど問題なし）帰ってランチを食う頃から体がおかしくなってきた。

一昨日くらいから背中や足が痛んで食欲が薄くなっていたのだが、熱っぽくなってきたので測ってみると８度近い（平熱５・７くらい）。
ＰＬという総合感冒薬と導眠剤を飲んで寝ようと思ったが、せっかく近所に神様仏様と頼りにするクリニックがある。
妻や義母が世話になるために俺も付き添いや順番取りで行くのだがたまには俺自身が患者で行っても悪くなかろう。

熱中症を疑ったのだが、尿検査をして熱中症でもなく前立腺などの炎症でもないことが判明、要するに「疲れたんですね」、ゆっくり休みなさいということで、昼から夕飯を食べた時以外は寝ていた。
サンチの散歩もカミサンに頼み、夜の落語会もキャンセルして、、、そうすると何とも言えない解放感があった。
（有楽町・ルミネ「豆茶」。たしかに猛暑のなかを連日一万歩前後歩き回り、こう見えても心配事も多かったし、疲れるのも無理はないなあ）

現役時代は年中行事のように一度は高熱を発し何日か休んだものだが、この数年はそういうこともなくサンチの散歩を休むのも旅行の時以外は記憶にないくらいだった。
なんか熱が出て、ナ～ンにもしなくてよくなって、寝ていればいいってのは悪くない。

夕刊に「トロイラスとクレシダ」の劇評↓が載っていた。
俺と同じに、主演の山本のセリフが聞きづらいことがあって習熟を望むとあった。
あの劇がシエイクスピアの野心的実験的作品であること、そのテーマが現代に通じることは分からんでもないが、その風刺は、道化のたかお鷹に頼りすぎていたかもしれない。
細貝圭が単調に怒鳴りつづけるのも、将軍を功名心にはやる”筋肉でできている脳神経”の持ち主として描いたのだろう。

少しずつ下がっていく熱を名残惜しく思いながらつまらないことをうとうとと考えていた。