楽しみな蜷川演出と松岡訳 シエイクスピア「トロイラスとクレシダ」
2012年 08月 29日
それで予習を兼ねて読んでみた。
俺は耳が遠いのかときどき役者の早口についていけないことがある。
あちらものは名前や人間関係が頭に入っていないとせっかくのシャレとか皮肉が理解できないこともある。
シェイクスピア劇でシャレや皮肉が分からなかったら刺身に醤油をつけずに食うようなものだ。
が、捕虜交換によりクレシダはギリシャに送られることになり二人の仲は裂かれる。
さて、その恋の行方は?
悲恋物語の主人公である美女・クレシダが軽口や駄ジャレを連発する。
アキリーズ、エージャックス、アガメムノン、ユリシーズ、その名も高きギリシャの将軍たちが姑息な権力争いや統率のたくらみを行う。
おだてに乗るエージャックスやアキリーズが日本の政治家のようだ。
トロイの英雄・大ヘクターの正義は虚しく戦場に散る。
ひとひねりもふたひねりもある史劇であり恋の物語。
ダジャレの掛け合いなどは漫才のようで楽しい。
さて蜷川演出はこの曲者をどう料理するのだろう。
喜劇?悲劇?風刺劇?不条理劇?
オールメールシリーズの第6弾というのも興味がある。
図書館にあったのは小田島雄志の訳だが、今日の劇は例によって松岡和子訳だ。
あのシャレの連発をどうさばくのだろう。
きっと劇場には松岡本が売られていると思うから、がんばって買ってこよう。
白水社
欧米人の背骨は宗教で出来ているような・・・
見た気になるぐらいの報告ををよろしく!
かつて我が家では「サザエさん」を読んでいないと意味不明な会話をかわしていましたよ^^。
ちゃんと聞き分けられればいのですがね。