弱い者いじめの増税 金持ちに嫉妬する情けない隠居・俺

富裕者に対する増税とか年金カットはすべてやめて”とりあえず消費税”だけあげる。
輸出産業にはかからないし、大企業は下請け孫請けに転嫁するから痛くもない。
零細企業や個人商店は転嫁する下請けなんていないし、値上げしたら売れないし、売れたら、たとえ自分が赤字でも納めなければならない。
懐かしい面影を留める商店街がひとつ二つとシャッター街に変わっていく。
散歩のときにひとまわりするのが大変な農地とも雑木林ともつかない庭に囲まれた豪邸に咲く花々が目を楽しませてくれる。
だがこれだけの土地が農地として税金が抑えられていること、これだけの屋敷が相続税をどうクリアしてきたかなどをちらっとでも思うと、朝の爽快な気分に影が差す。
義憤、それもあるけど嫉妬心もあることを認めざるを得ない。
そういう自分が情けなく、悔しい。
祖母や母も聞けば情けないと思うだろう。

祖母の歌から

うばらまづ垣に匂ひて六月の花々多き君が家羨まし

こういうふうに素直に、いいなあ、と羨ましがる境地にならなきゃ、いくつになったんだ、祖母がこの歌を作った年に近いかもしれないぞ。
母も苦笑してるかな。

芹洗ふざぶざぶ洗ひ怒り消ゆ

正義感の強い人だった。
江戸川区長に高齢者の就労にかんするナンタラカンタラで手紙を書いたり、若いころは会社の不当労働行為に抵抗して第一組合に留まることを選んだ。
生きてありせば、こんどの再稼働や増税には怒り心頭だろう。

この”怒り”がそういうものであって、不肖の息子に向けられたものではなかったことを祈る、手遅れだが。