新自由主義という名の往生際の怪物がのたうちまわっている

日本の財政危機がこの一年で突然降ってわいたものでもあるまいし。
白アリ退治が先だという殊勝な決心が、どういういくたてで命がけの増税に急転回したのか。
それまでの自分の考え方が間違っていたというなら辞職するか解散総選挙をすべきだろう。

新聞の広告をみていたら「新自由主義と対決する総合雑誌『 序 局 』」というのが目についた。
どうやら”新左翼・中核派”の系統かな。
むかしクンズホグレツまではいかないが、いくらかかかわりがあった連中が今も活動してるのにイササカ懐旧の念が湧いた。

中核派はともかく、俺はこれからのあるべき政治の対立軸は新自由主義の是非ではないかと思う。
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チャルマーズ・ジョンソン「帝国解体 アメリカ最後の選択」ナオミ・クライン「ショック・ドクトリン」鈴木智彦「ヤクザと原発」ニコラス・シャクソン「タックスヘイブンの闇」、、最近読んだ、主としてアメリカ・シカゴ派・新自由主義(教祖・ミルトン・フリーマン)がいかに世界を壊し、ついにはアメリカ自体をこわしつつあるかをリポートした本たち。

天災に乗じ、もしくは惨事=ショックを創り出してでも、呆然としている国民を尻目に火事場泥棒的に”復興””構造調整””改革”という名の強奪作戦を展開する。
いわく、公務員の削減・待遇切り下げ、教育改革、社会保障・補助金の削減(=貧困層の大量創出)、国家資産の売却・民営化(=外資の進出)、労働・医療・金融など各種規制の撤廃・緩和、、、。
災害対策、日常のセキュリテイ、警察機能、行政事務、戦争までも民営化して、その費用負担は国民、自分の尻尾を食う怪獣になってしまった。

規模の大小、ひどさの程度など、まだ可愛いもんだが、間違いなく日本も新自由主義の毒牙にかかっている。
復興特区、原発再稼働、専門家防衛大臣による基地沖縄の強化、、代替エネルギーの買い上げ義務化(=消費者への転嫁)による新たなエネルギー利権?
原子力基本法付則の改正という形で、日本の原子力利用の目的に「安全保障に資する」がひっそりと追加されたり、宇宙航空研究開発機構法の活動目的を「平和目的」と限定した規定を削除したり、、。
消費増税を耐え忍び、生活保護などは見直して、たるんでいる公務員はクビにして、情報統制・国民監視体制を強化して、メデイアには忠誠を誓わせて、進め一億火の玉だ。
従わない連中は仲間じゃない、非国民だ、路頭に迷おうがイキダオレようが自業自得、知るもんか。
三党合意、大義なき野合、負けるな日本!新自由主義連合から追い出されないように!
ゆめゆめ、じっくり考慮して、とかみんなでもっと議論して、などというなかれ、変人・国賊にされちまうぞ。

そんな日本でいいのかい?!
新自由主義に未来はない。
新自由主義を埋葬しよう。
Commented by nob at 2012-06-24 14:31 x
初コメです。どうぞよろしく。
ワケワカとも情けない文章ともまったく思いません。

結局のところ、3,11で顕になったとおりこの国ではミクロであれマクロであれ、政府から家庭までどのモデルにおいてもリスクが特定できにくい、というところに問題の根本がある気がします。

何がリスクなのか、という大本の議論までも含めてです(笑

特定できないリスクは管理できません。管理できないリスクはうやむやのうちに放置されてAll in one式の、つまり従来行われてきた共同体による庇護(のように見えるもの)のなかに溶けこんでいます。

新自由主義に寄りつつあるかに見えるsaheiziさんの挙げるこれらに関する手法が、従来の「知らしむなかれ然らしめよ」の文脈の中で行われていることに、じわじわとくる滑稽感があります。

なにやってんだろね、まったく。
自分も含めて(笑

どうも失礼しました。
Commented by saheizi-inokori at 2012-06-24 15:34
nobさん、ありがとう。
嬉しいですよ。
大澤真幸が「夢よりも深い覚醒へ」のなかで、3・11のようなリスクを「リスク社会のリスク」と呼んで、こういう社会では「中庸」という原理が成り立たなくなる。そこで人々は極端に用心深く、徹底した対策を打つか、さもなければ、何もしない方がましと考えるようになる傾向があるといいます。そこでは神のような超越的な審級または通説が消滅する、といってます。
そこに従来からの新自由主義が大手を振って、または火事場泥棒のように侵略しているのかもしれないです。
Commented by nob at 2012-06-24 16:34 x
火事場泥棒…いやあまりの言い得て妙さに思わず再び反応を(笑

新自由主義とはごくごくシンプルに言い換えれば略奪のこと、略奪を是とします、ということなので。
その中で生きるためには弱らないこと、つまりリスクをアクシデントに成長させない、そのタスクが不可欠だと思うのですが。
この国の指導者はなぜかリスクが成長するのを待ってそれを切り離すのが好きなようです。で、それに伴うものを「痛み」と称する。バカかと(笑

で、より洗練されたリスク管理のスキルを持つ、いわゆる外資にごちそうさま状態で食われるのをただ眺めるわけですよ。
もっとも嬉々としてそれをやっておこぼれを期待してるイヌも数多くいるようですが。

どんなブロック経済を、通貨バスケットを構築しようが、いまさら鎖国は不可能ですし意味はないですし、ここらで高い授業料払ってでも学ぶべき時期なのかもしれないなぁ…なんてことも思うんですけど、いかがなものでしょうか。
Commented by saheizi-inokori at 2012-06-24 22:37
nob さん、何を学んでどうしようというのか。
経験することで学べる?
略奪されてみる?
もうかなり略奪は進んでいますが。
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by saheizi-inokori | 2012-06-22 11:49 | 原発はいらない | Trackback | Comments(4)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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