ブッシュに似てないか 一ノ宮美成「橋下『大阪改革』の正体」
2012年 05月 14日
メデイアによる橋下批判は最近めっきり影をひそめた感があるが、地元に密着した取材によって今更ながら橋下という政治家の危険性を浮き彫りにする。
そのいくつかをあげると、
でっちあげの大阪破産会社論(夕張市と同じだというウソ)に基づく恫喝的な財政再建案、それは財政悪化の原因にメスを入れるのではなく、まず08年度1100億円の歳出削減ありき、しかもそれは職員人件費の大幅削減(ラスパイレス指数によれば大半は教員と警察官が占める大阪府職員の給与は全国42位なのに)、始まったばかりの35人学級の廃止、私学助成の3割カット(泣いて訴える生徒に「私学にいけないなら努力して公立に行け。それがだめだというなら日本から出ていけ」と暴論)、老人、乳幼児・障碍者、一人親などの医療費一割負担、警察官の削減、文化施設の廃止縮小、、などが打ち出された。
それは当然ながら反対が強く、35人学級廃止や障碍者の医療費負担、警察官の削減などは見送られたが、削減額の1100億円はそのまま。
さらに、関西財界主導の関西空港などの「大規模開発」と並び、大阪府財政危機の要因としてあげられる「乱脈同和行政」についてもメスは入れられず、補助金などは維持された。
共産党議員の「33年間巨額の費用をかけて多くの対策が講じられた結果、今日では地域格差がなくなり、地区内外住民の交流・混在が進み、同和地区の実態はなくなっている。これ以上の同和行政の継続は却って”逆差別意識”を生じさせるというのが府民の大勢だ」という追及にも「私の実体験では同和問題は解決されていない」と自分の育ちだけを論拠に押し切る。
本書を読むと良心的な人ほど大阪では教師を続けられない、なりたくないだろうと痛感した。
修学旅行の食費まで自費負担させられるんだって!
競争、競争!学力テストオンリー、習熟度別学習(ちょっと勉強してみれば現実にはひどい結果しか生みえない、頭の良い子にとってすら、ことはすぐわかる)、世界の先例が失敗している教育改革(改悪)だ。
隠し撮りを始め恐怖政治の数々。
公用車をつかってジムに通うなど公私混同も自分には許されるというダブルスタンダード。
WTC移転は、バブル時代に関西財界が推進して破綻した「テクノポート大阪計画」に代わる「パネルベイ計画」の穴埋めを府市連携の名目で大阪市を巻き込んでやろうというのが隠された本音だ。
読んでいると、ブッシュのことを書いたドキュメントを何冊か読んだときに感じた、ブッシュという人間に対する感情に似たものが湧いてくる。
スピーデイな改革(裏付けがない無責任な政策ならすぐできる)、開かれた国際競争、、それは一部の多国籍企業には干天の慈雨かもしれないが、それに必要な金は地元の市民たちの税金だ。
そのために従来からの福祉や教育予算はばっさばっさ切り捨てられて”自己責任”にゆだねられる。
自己責任ではやっていけないから福祉に頼っているという実態には知らぬふり。
一部の不正受給などを”悪者”に仕立てて福祉政策全体を不合理だとするいつものやり方で。
メデイアも財界も富裕層も大歓迎、”いい子だよ、橋下君”と。
地下鉄の民営化なんて涎が出ることだろう。
講談社
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saheiziさんから聞いたとおり、気をつけて見ていますよ
がつがつ暮らす時代ではないのですがね
イタリアでも、文化、教育に使う補助から削られてます
所詮、政治家にとって民が無知である方が便利なのでしょう
大阪、がれき処理受諾しましたね
馬鹿げています
府立国際児童文学館では秘書がビデオを隠し撮りして漫画しか並んでないとか館員が働いていないから縮小移転すべきだといったり、府立青少年会館、府立弥生文化会館、府立体育会館なども廃止検討の俎上にあげているようです。
それでいて御堂筋のイルミネーション計画など財界要望については推進するのです。
彼の考えている社会が実現したら逃げ出したいですよ。
どうしてこういう人の本質を見抜かない人が多いのか不思議です。
でもいつの日か!と期待します。
http://kenekatu.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html
に一部資料を載せていますが、10年前のブッシュの物真似です。
維新だの船中八策だのと目新しい言葉を使っていますが、どれも過去の政策のつまみ食いでしかありません。
人物的は批判者への執拗な攻撃という性格からみて、ミニ東條だと思います。
言う方も言う方だけどそれを御大層に持ち上げる方も情けないです。