白酒独演会&世田谷ぶらり散歩&杉浦日向子「江戸へようこそ」
2012年 04月 30日
前座があってすぐに白酒が上がって、今回から前半に白酒が二席、中入り後、二つ目と白酒で一席づつやります、とのこと。
それから小沢一郎のこと、その顔がまずいこと、タレントにもいろいろあって3Dなんかに出たらびっくりする、、面白くもない、切れ味もユーモアもない、そこら辺の会社の飲み会でおじさんおばさんがしゃべるようなことをくっちゃべる、14分も!
今日の記事は白酒独演会と世田谷ぶらり歩きの二重奏だ。
マクラの効用・機能はネタの分からなそうなところに予備知識を与えたり、噺ながら会場の空気を測り温めていったり、いろいろあるけれど、あくまでネタにスムーズに入っていくためのものだから、ここだけをネタと関係なく長々とやるのは邪道だ。
小三治が長いマクラで売って、その部分だけを本にしている。
これはそれだけの面白さがあってネタそのものと言ってもいいような機知やユーモア、世界が出来ていた。
それでも俺はネタをやるなら長すぎると思う。
マクラだけを新作や漫談・隋談として完結させればいいのにと。
その点、白酒の長い噺は、新作にもならず、漫談・隋談というより雑談だ。
がっかりしたら(と言っても当てもなく歩いていたら資料館の前に出たというだけ)向かい側の天祖神社境内からにぎやかな声。
誘われていってみるとBBQ、焼きそばにサザエなどが見える。
町内の仲良し、老若男女、いい笑い声だ。
ところで白酒のネタは「だくだく」
ド近眼の泥棒と貧乏男のエアの戦い、手裏剣が飛び、吹き矢をしゅしゅしゅっ、煙玉がボン!、槍でついたつもり、血がだくだく出たつもり。
子供の頃のチャンバラだって竹の棒や新聞紙を固めて刀を作ったものだがね。
そんな思い出とかエア演奏のことでもマクラにすればいいのに。
小沢の皺じゃシャレにもならない。
連休中日だというのに空いている。今更26階でもないか。
白酒は、しびれを予防するためにちょっと立って行きすぐに戻る。
「お茶くみ」
昨日も書いた杉浦日向子「江戸へようこそ」によれば、
江戸の価値観を一口で表すのは「傾城に真(まこと)があって運のつき」という諺です。ひょっと誠意のある遊女に出会った客は運のつき、身の破滅だということ、それが「江戸趣味」とは違うところだ。
遊女との一時の夢を買うのが吉原で、夢ならば醒めなければならない。
立ち戻る現実があればこそ、夢は面白い。
お茶くみの女郎がしかけた夢は目の下のツケボクロが茶葉だったからすぐに覚めてしまったのだ。
それにつけても女郎が「年が明けたら夫婦になろう」とささやくと男は嬉しそうにOKする話がおおい。
杉浦は、江戸の人々は、セックスには明るさを求めていて、庶民のセックスはかなり自由だったという。
当時の堅気の女性が吉原の遊女を見る目には、今の女優とかアイドル・タレントを見るような感覚があったようだ。
与太郎のオカミサンが錦の袈裟を用意するのなんかも今から見たら不思議な感覚だ。
女性の声が声色のように細く裏返ったりする。
極楽を出ると腹の中も極楽にしたくて『赤鬼』、ここも久しぶり、5時過ぎで満席、電話が来るたびに「10時ころには空席ができると思います」、いいタイミングで滑り込んだ。
「雪の茅舎」「飛露喜」「佐久の光」
白酒「火焔太鼓」
先日雲助の「人情噺 火焔太鼓」を聴いたばかり、今日は本格滑稽噺としてやる。
やっぱりこっちの方が面白い、なんちゃってほめ言葉にもならない。
ただ甚兵衛さんがニ三度、カミさんとのセックスをクスグリに使ったのはあまり戴けない。
白酒の体型から痩せたオカミサンを想像するのが難しいということがあるにせよ。
どうも俺、白酒にきついなあ。
白酒の後も居残り分科があって結構内容のある落語観が交わされたのだが料理の写真は撮らなかった。
その代り、昔懐かし銀座線レトロ車両を
あの瞬間停電はどこでだったったけ?
日記を拝見してはそのように感じています。
三軒茶屋キャロットタワーからの鳥になった気分~^^
いつも通らない道やあまりいかない場所にいってみると色々な物が見えて楽しいですよね!
ししゃもがとても美味しそうです^^
肝心の落語の話にはつゆ触れず、電車に反応しているわたし。
ちなみに小三治の場合はマクラとして(私は)聴いていません。(^^;)
私も白酒にはキビシイです。話し方ももう少し明瞭にして欲しいし、体型も削って欲しい(・・・あ、私もだ・・・)
手前の緑は目青不動、彼方の緑は世田谷城跡と豪徳寺でしょうか。
それにしても、こういう資料館が休祝日に開いてないって、どういう事なんでしょう。
所詮は大学のOBが天下るためのハコモノなんでしょうね。
貴重な発掘資料を保存してくれてるから有難いのですが、会社休んで観に来いではキツ過ぎます。
昨日今日は1万を超えましたが^^。
全線往復50円!
自信がないからマクラで受けようとするのではないでしょうか。
26階だと俯瞰する景色がかなりのものですね。
隠居になったからか、3・11以後だからか。