途中も終わりもすべて良し なにかが入った志ん輔 第13回「シエイクスピアを楽しむ会」
2012年 03月 23日
落語会の記録がふたつ溜まってしまった。
どっちから行くか、志ん輔からにしよう。
赤坂区民センター↑を目指して青山通りを歩いていたら東宮御所の門が開いてパトカーや警官がいる。
もしかして畏きあたりが、と思ったが立ち止まることもなく会場に。
前座は半輔が「初天神」を元気よくやって駒次があがる。
去年だったか国立演芸場で観てずっとご無沙汰だったのが先日新宿で「鉄道戦国絵巻」を聴いて、相変わらずの東急鉄道ネタで笑ったと思ったら今日また会えるとは。
追いかけて聴く贔屓の噺家とは違って偶然聴くことになる噺家、なぜか同じ人が続くことがある。
駒次も続くか、だとするといつも「鉄道戦国絵巻」では飽きるなあ、と思ったら今日は「飛行機こわい」。
格安航空、シートベルトはなくて救命胴衣や酸素マスクは有料、キャビンアテンダントは危険回避のためにJALで目的地に先行する。
機内テープには絶対採用されない噺だ。
格安航空のニュース映像を見た時は「ほんとに安全か?」と思った。
笑噺ですんでいれば好いけれど。
(報土寺↑にあった雷電為右衛門の墓)
志ん輔「小言幸兵衛」。
先日らくだ亭で同じ噺を聴いた。
あの時は、前半の小言を言って歩くところが重すぎたのと、後半の弾けた大家のバランスがいまいちだった。
どういう塩梅なんだろう、今日は、志ん輔ファンばかりということもあるだろうが、まるでいい感じ、前半から気持ちの良い笑い声に押されるように飛ばす。
後半もごく自然に弾けていく。
帰宅して志ん輔のブログを見ると
やっぱり!こういう高座に出会えるのはファン冥利だ。
(檜町公園)
正楽「紙切り」
マスクをしていたなと思わせる顔、鼻声で、花粉症か風邪ひきか、軽ければいいのだが。
「相合傘」「ひな祭り」「花見」「富士をバックにしたスカイツリー」「入学式」、、季語のような絵がOHPで大きく映されると「わ~!」というお決まりの嘆声があがる。
最後に「花魁や芸者に一番もてる噺家は志ん輔師匠です。そういう志ん輔師匠を切ります」といって切り出したのが花魁と芸者の間に志ん輔の顔が浮かび出るという仕掛け。
これも志ん輔ブログの同じ記事にその写真が載っているからどうぞ。
芸人同士、お互いの好き嫌いはあっても客にそれとは知られないようにするのがお約束だろうが、こういう風にちょっと透けて見える仲良しぶりは悪くない。
仲善きことは美しき哉、なんちゃって。
志ん輔「お伊勢参り~シェィクスピア『終わりよければすべてよし』翻案~」、翻案は湊屋一子。
志ん輔ブログでなんども稽古のこととかうまくいかなくて苦心している様子を読んで、これはぜひ聴きにいかなければと思った次第。
「原作とは違いますからね、と何度言っても原作と違うというご意見が寄せられる」、その点原作を読んでいない俺は問題なし。
小田島雄志が来ていたそうだ、松岡和子さんはどうだったか。
なぜか旅館の頼りない若旦那に惚れて「あたしあなたの嫁になる」と公言するお花。
逃げる若旦那を追いかけて娘一人江戸から京都まで行く。
またもや逃げ出すのを追いかけてお伊勢様に抜け参り。
危険な娘一人旅を守ったのは亡き父親・岡っ引き仲間の絆ネットワークだったり、詐欺師の手口を見破って捕まえたり、こんなのは原作にもあるのかな。
しっかり者で明るくて機転がきいて好いなあ、こういう娘。
だから「終わりよかった」のがよかったよかった。
よく終わるについてはちょいとした艶笑小噺のような仕掛けがあって春らしくていいじゃない。
でもこのダメ男、大丈夫かな。
あたたかい夕方、ぶらぶらと六本木に出て帰った。
近所の居酒屋で、終わりも良かった。
どっちから行くか、志ん輔からにしよう。
もしかして畏きあたりが、と思ったが立ち止まることもなく会場に。
去年だったか国立演芸場で観てずっとご無沙汰だったのが先日新宿で「鉄道戦国絵巻」を聴いて、相変わらずの東急鉄道ネタで笑ったと思ったら今日また会えるとは。
追いかけて聴く贔屓の噺家とは違って偶然聴くことになる噺家、なぜか同じ人が続くことがある。
駒次も続くか、だとするといつも「鉄道戦国絵巻」では飽きるなあ、と思ったら今日は「飛行機こわい」。
格安航空、シートベルトはなくて救命胴衣や酸素マスクは有料、キャビンアテンダントは危険回避のためにJALで目的地に先行する。
機内テープには絶対採用されない噺だ。
格安航空のニュース映像を見た時は「ほんとに安全か?」と思った。
笑噺ですんでいれば好いけれど。
志ん輔「小言幸兵衛」。
先日らくだ亭で同じ噺を聴いた。
あの時は、前半の小言を言って歩くところが重すぎたのと、後半の弾けた大家のバランスがいまいちだった。
どういう塩梅なんだろう、今日は、志ん輔ファンばかりということもあるだろうが、まるでいい感じ、前半から気持ちの良い笑い声に押されるように飛ばす。
後半もごく自然に弾けていく。
帰宅して志ん輔のブログを見ると
今日の「小言幸兵衛」でなにかが入って来た気がした。とても嬉しい。とある。
やっぱり!こういう高座に出会えるのはファン冥利だ。
正楽「紙切り」
マスクをしていたなと思わせる顔、鼻声で、花粉症か風邪ひきか、軽ければいいのだが。
「相合傘」「ひな祭り」「花見」「富士をバックにしたスカイツリー」「入学式」、、季語のような絵がOHPで大きく映されると「わ~!」というお決まりの嘆声があがる。
最後に「花魁や芸者に一番もてる噺家は志ん輔師匠です。そういう志ん輔師匠を切ります」といって切り出したのが花魁と芸者の間に志ん輔の顔が浮かび出るという仕掛け。
これも志ん輔ブログの同じ記事にその写真が載っているからどうぞ。
芸人同士、お互いの好き嫌いはあっても客にそれとは知られないようにするのがお約束だろうが、こういう風にちょっと透けて見える仲良しぶりは悪くない。
仲善きことは美しき哉、なんちゃって。
志ん輔「お伊勢参り~シェィクスピア『終わりよければすべてよし』翻案~」、翻案は湊屋一子。
志ん輔ブログでなんども稽古のこととかうまくいかなくて苦心している様子を読んで、これはぜひ聴きにいかなければと思った次第。
「原作とは違いますからね、と何度言っても原作と違うというご意見が寄せられる」、その点原作を読んでいない俺は問題なし。
小田島雄志が来ていたそうだ、松岡和子さんはどうだったか。
なぜか旅館の頼りない若旦那に惚れて「あたしあなたの嫁になる」と公言するお花。
逃げる若旦那を追いかけて娘一人江戸から京都まで行く。
またもや逃げ出すのを追いかけてお伊勢様に抜け参り。
危険な娘一人旅を守ったのは亡き父親・岡っ引き仲間の絆ネットワークだったり、詐欺師の手口を見破って捕まえたり、こんなのは原作にもあるのかな。
しっかり者で明るくて機転がきいて好いなあ、こういう娘。
だから「終わりよかった」のがよかったよかった。
よく終わるについてはちょいとした艶笑小噺のような仕掛けがあって春らしくていいじゃない。
でもこのダメ男、大丈夫かな。
近所の居酒屋で、終わりも良かった。
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tkobk
at 2012-03-23 17:16
落語〜〜〜〜!
そらまめ〜〜〜! いいね、
私のブログ、多分、密造でひかっかたのかもしれない。
まず、警察へ行かないかんらしい。
しかし、100%カットされている訳ではないから、大した事ではないだろうという話。ややこしくなったら新しいのを作るかもしれません。
あのブログにはかきこめないので、何かの形でお知らせします。
そらまめ〜〜〜! いいね、
私のブログ、多分、密造でひかっかたのかもしれない。
まず、警察へ行かないかんらしい。
しかし、100%カットされている訳ではないから、大した事ではないだろうという話。ややこしくなったら新しいのを作るかもしれません。
あのブログにはかきこめないので、何かの形でお知らせします。
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たま
at 2012-03-23 20:01
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学生時代の博多の「市内電車」(西鉄路面電車)の停留所名にも、たしか、「練塀町」(=ねりべいちょう:高台のお金持ちの屋敷跡の界隈)、「唐人町」(=とうじんまち:那珂川河口近くの下町のかつて隣国の人たちが暮らしていた界隈)がありましたッケ。
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mama
at 2012-03-23 23:54
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私も志ん輔さんの、シェイクスピア落語を一度は聴きたいと思っています。福原寛さんとの共演で、通常の落語会よりも志ん輔さんが解放されたような感覚があったのを思い、この会は絶対に面白いのじゃないかと期待しているんです。
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saheizi-inokori at 2012-03-23 23:58
tkobk さん、いまいちよくわからないけどけったいな話ですね。
密造って?
密造って?
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saheizi-inokori at 2012-03-23 23:59
たま さん、ぶらりぶらりとあてもなく歩いていると思いがけないものに出会えてずいぶん得をした気持ちになりますよ。
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saheizi-inokori at 2012-03-24 00:00
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saheizi-inokori at 2012-03-24 00:02
mamaさん、観客もちょっといつもと違うような気がします。
女性が多いんですよ。
女性が多いんですよ。
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旭のキューです。
at 2012-03-24 07:55
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そら豆みたら、急にお酒が恋しくなった。いかん!
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saheizi-inokori at 2012-03-24 09:24
旭のキューです。さん、春先のぬる燗も悪くないですよ。
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poirier_AAA at 2012-03-24 19:59
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saheizi-inokori at 2012-03-24 21:36
poirierさん、ずいぶん前にNYに行ったとき凄い風雨で何度も着陸を仕掛けてはあきらめることを繰り返していたのですが、私は「空海の風景」を読んでいてほとんど恐怖を感じなかった。
着陸したとたん猛烈な拍手があったのでびっくりして周りをみたら涙ながらに十字を切っている人などがいました。
明日は飛行機という夜など不意に変なことを考えて眠れなくなるほど臆病な高所恐怖症がおかしな経験でした。
地震はまだ怖くないのですよ、よく揺れますが。
着陸したとたん猛烈な拍手があったのでびっくりして周りをみたら涙ながらに十字を切っている人などがいました。
明日は飛行機という夜など不意に変なことを考えて眠れなくなるほど臆病な高所恐怖症がおかしな経験でした。
地震はまだ怖くないのですよ、よく揺れますが。
by saheizi-inokori
| 2012-03-23 11:58
| 落語・寄席
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