そうだ、ヒューゴ!君が生きることは人を活かすのだ 映画「ヒューゴの不思議な発明」
2012年 03月 19日
金曜日、病院が思いのほか早く済んだので夜の落語会まで中途半端に時間があいた。
携帯で調べてみたら映画「ヒューゴの不思議な発明」に間に合いそうだ。
バルトは案内が分かりにくかったりして好きじゃないけど座ってしまえば文句はない。
アカデミー賞の本命みたいに言われていて、対抗馬「アーテイスト」に作品賞や監督賞など5部門をさらわれたものの撮影賞、美術賞、音響編集賞、録音賞、視覚効果賞の5部門を獲得した。
作品賞などを逃したことについては「アーテイスト」を見ていないので何とも言えないが「ヒューゴ、、」が獲得した賞はいかにもこの映画の特徴を表わしている。
無機質なはずの歯車で構成された時計の中が人間臭さを感じさせる、手で作り手でケアする機械の懐かしさ。
高い時計塔の中から俯瞰する駅の構内、雪のパリ、ぐるぐる回る階段を降りた目で見る駅雑踏の猥雑ともいえる賑わい、繰り返される寸劇、雪の夜の古いパリ、エッフエル塔に凱旋門、、時を刻む歯車を通奏低音に3D映像がとても楽しくて長い映画を飽きさせない。
高所恐怖症の俺は尻がひーひーする場面も多かったけれど。
先日観た映画、「ものすごくうるさくてありえないほど近い」は父が遺した鍵に合う鍵穴を探して歩くうちに人が生きていくことの意味を感じる少年が主人公だった。
この映画は逆に鍵穴に会う鍵を探して生きる意味を感じとる少年、生かされる老人が主人公だ。
土曜日だったかテレビ「報道特集」でハシモトと懇談した席で涙を浮かべながら競争至上主義の教育改革に異議を唱える女子高生、「負けたら自己責任だ、勝手にしろ、だなんて!ショックでした。私たちを一人の人間としてみないで駒のように見ているのです」と語っていた。
先行したブッシュ・アメリカやサッチャー・イギリスの教育改革の無残な失敗も伝えていた。
人間に基本をおかない教育なんて失敗するに決まってる。
点数・記憶力で東大を出てきた連中の体たらくを診たらわかるじゃないか。
両親を亡くして捕まれば孤児院に入れられる少年が機械人形を直し自信を失った老人にもう一度生き直す自信を与え、周囲の人々の日常の歯車がカチッといい方向に回り始めて駅の雑踏の寸劇に花が咲く。
安易なファンタジーかもしれない。
しかし今の世の中、そんなファンタジーを求めているのではないか。
人間が人間らしく生きることがファンタジーになるってのが現在只今の世界状況かもしれない。
そうえいば映画「サラの鍵」も鍵がキーだった。
鍵がやがて人の生きる意味を問い直すという点では同じような映画だったなあ。
携帯で調べてみたら映画「ヒューゴの不思議な発明」に間に合いそうだ。
バルトは案内が分かりにくかったりして好きじゃないけど座ってしまえば文句はない。
アカデミー賞の本命みたいに言われていて、対抗馬「アーテイスト」に作品賞や監督賞など5部門をさらわれたものの撮影賞、美術賞、音響編集賞、録音賞、視覚効果賞の5部門を獲得した。
作品賞などを逃したことについては「アーテイスト」を見ていないので何とも言えないが「ヒューゴ、、」が獲得した賞はいかにもこの映画の特徴を表わしている。
無機質なはずの歯車で構成された時計の中が人間臭さを感じさせる、手で作り手でケアする機械の懐かしさ。
高い時計塔の中から俯瞰する駅の構内、雪のパリ、ぐるぐる回る階段を降りた目で見る駅雑踏の猥雑ともいえる賑わい、繰り返される寸劇、雪の夜の古いパリ、エッフエル塔に凱旋門、、時を刻む歯車を通奏低音に3D映像がとても楽しくて長い映画を飽きさせない。
高所恐怖症の俺は尻がひーひーする場面も多かったけれど。
先日観た映画、「ものすごくうるさくてありえないほど近い」は父が遺した鍵に合う鍵穴を探して歩くうちに人が生きていくことの意味を感じる少年が主人公だった。
この映画は逆に鍵穴に会う鍵を探して生きる意味を感じとる少年、生かされる老人が主人公だ。
先行したブッシュ・アメリカやサッチャー・イギリスの教育改革の無残な失敗も伝えていた。
人間に基本をおかない教育なんて失敗するに決まってる。
点数・記憶力で東大を出てきた連中の体たらくを診たらわかるじゃないか。
両親を亡くして捕まれば孤児院に入れられる少年が機械人形を直し自信を失った老人にもう一度生き直す自信を与え、周囲の人々の日常の歯車がカチッといい方向に回り始めて駅の雑踏の寸劇に花が咲く。
安易なファンタジーかもしれない。
しかし今の世の中、そんなファンタジーを求めているのではないか。
人間が人間らしく生きることがファンタジーになるってのが現在只今の世界状況かもしれない。
そうえいば映画「サラの鍵」も鍵がキーだった。
鍵がやがて人の生きる意味を問い直すという点では同じような映画だったなあ。
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ginsuisen at 2012-03-19 11:42
これ、見たかった映画です。行かなくては。
映画もつい行きそびれると、またあとでになってしまうからいけませんね。
映画もつい行きそびれると、またあとでになってしまうからいけませんね。
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saheizi-inokori at 2012-03-19 12:35
ginsuisen さん、そのうち、というのはダメですね。あっという間にすぎてしまいます。
予定表に入れなきゃ、と思えども、、。
予定表に入れなきゃ、と思えども、、。
Ciao saheiziさん
これは観てないけど、Artistは観ました
すっごくよかったです
さんちみたいな犬の演技も最高に可愛い
saheiziさんにもぜひ観てほしいなあ
絶対気にいると思います
久々に心温まったのでした
ハシモトのこともしばし忘れるでしょう...苦笑
大丈夫 悪が大手振って歩ける時代は終わってます
とわたしは思ってます
これは観てないけど、Artistは観ました
すっごくよかったです
さんちみたいな犬の演技も最高に可愛い
saheiziさんにもぜひ観てほしいなあ
絶対気にいると思います
久々に心温まったのでした
ハシモトのこともしばし忘れるでしょう...苦笑
大丈夫 悪が大手振って歩ける時代は終わってます
とわたしは思ってます
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saheizi-inokori at 2012-03-19 18:22
junkoさん、是非ともみるつもりです。ハシモト君、カワイクなってきましたよ、あまりにも愚かだから。
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saheizi-inokori at 2012-03-19 18:27
鍵コメさん、私も、ですが。
毎年何千人も入るから例外もいるでしょうね。私はダメですが。
毎年何千人も入るから例外もいるでしょうね。私はダメですが。
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mama
at 2012-03-19 22:52
x
橋下さんのおかげで議論噴出して、若い人たちも真剣に考える機会ができるのなら、それはそれで、良いことだと思います。
「教育」をどのように考えるかは、その社会の価値観や成熟につながると思うのですが、日本は国自体の「教育」のビジョンを持てていないことは、大きな悲劇じゃないかと思うんです。若い人たちに頑張って欲しいからこそ、その芽をつぶしたくないなあ。
「教育」をどのように考えるかは、その社会の価値観や成熟につながると思うのですが、日本は国自体の「教育」のビジョンを持てていないことは、大きな悲劇じゃないかと思うんです。若い人たちに頑張って欲しいからこそ、その芽をつぶしたくないなあ。
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at 2012-03-20 01:23
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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kaorise at 2012-03-20 03:24
素敵な映画ですね。この監督の映画はいつも面白いです。
ファンタジーだから安易でいい。安易だからファンタジーなんですよね。
美しいファンタジーを心の種にして、複雑な現実を少しずつ良くしていけばいいんだし。
でも複雑な現実を安易にとらえると、ファンタジーじゃなくて悪夢になります。
でもそういうのって、、若い時に単純な考えで大失敗した人や、挫折した人にしか分らないのかも。って思ったりもするわ...
ファンタジーだから安易でいい。安易だからファンタジーなんですよね。
美しいファンタジーを心の種にして、複雑な現実を少しずつ良くしていけばいいんだし。
でも複雑な現実を安易にとらえると、ファンタジーじゃなくて悪夢になります。
でもそういうのって、、若い時に単純な考えで大失敗した人や、挫折した人にしか分らないのかも。って思ったりもするわ...
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saheizi-inokori at 2012-03-20 08:43
鍵コメさん、残念ながら法学部です。
ここと原子力工学部などの成績上位組が特に悪いですね。
多くの人がめざし、そこを出たというだけで官庁でも会社でも特権的待遇が与えられるのですからそれなりの使命感を持ってほしいです。
頭がいいから保身で生きのびるのには長けているけれどそれではリーダーとして失格です。
ある大学を出たから社会で有用な使命を果たせるかどうかは分かりませんが、にもかかわらず、その肩書きゆえに特別な権力を与えられるとしたら相応の責任を果たさなかったらダメです。
相応の責任というのは保身とは両立しない場合が多いかもしれませんが。
そんなのイヤだというなら特権的待遇と関係ない仕事をすればいいのでしょう。
だいたい名前でそこを出たら優秀だとか文学部だったら大したことがない、などという考え方もどうかと思う。
そういう考え方が学歴主義を造り、ハシモトのような競争主義を支持するのかもしれないです。
ここと原子力工学部などの成績上位組が特に悪いですね。
多くの人がめざし、そこを出たというだけで官庁でも会社でも特権的待遇が与えられるのですからそれなりの使命感を持ってほしいです。
頭がいいから保身で生きのびるのには長けているけれどそれではリーダーとして失格です。
ある大学を出たから社会で有用な使命を果たせるかどうかは分かりませんが、にもかかわらず、その肩書きゆえに特別な権力を与えられるとしたら相応の責任を果たさなかったらダメです。
相応の責任というのは保身とは両立しない場合が多いかもしれませんが。
そんなのイヤだというなら特権的待遇と関係ない仕事をすればいいのでしょう。
だいたい名前でそこを出たら優秀だとか文学部だったら大したことがない、などという考え方もどうかと思う。
そういう考え方が学歴主義を造り、ハシモトのような競争主義を支持するのかもしれないです。
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saheizi-inokori at 2012-03-20 08:50
追って、鍵コメさん、それはそれとしてあなたはある人のプライバシーを犯していることをご承知でしょうか。
了解を得て、または頼まれてコメントしているのですか。
了解を得て、または頼まれてコメントしているのですか。
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saheizi-inokori at 2012-03-20 11:20
mamaさん、おっしやる通りだと思いますよ。どういう国をつくりたいのかがあやふやなままでただ効率主義競争至上主義の教育改革は極めて危険だと思います。それを支持する、自分たちは蜘蛛の糸にぶら下がりたいと考える人が多いから危険ですね。そういう行動が日本やアメリカなどを崩壊させているのに。
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at 2012-03-20 16:14
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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saheizi-inokori at 2012-03-20 20:35
by saheizi-inokori
| 2012-03-19 10:51
| 映画
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