清盛の尿瓶?NHKが探してたよ 第523回「落語研究会」
2012年 01月 15日
居並ぶ連中それぞれに、どんな話題がふられてももっともらしい顔をして屁みたいなことをくっちゃべって(恥ずかしくないんだろうか)。
とくにむかつくのはメデイア出身のコメンテーターのしれっとした顔。
拡大する格差の上のほうで屁みたいなことばっかり言い続けてこんな日本にしてしまった責任なんて考えもしないんだろう。
マスコミ業界の下請け孫請け構造は原発作業員の多重請負とちっとも変らない”搾取”(きとらさんが懐かしい言葉を思い出させてくださった)の構造だろうに。
下請けも孫請けもない、あるのは真打から前座までの師弟関係のみ、力さえあれば学歴なんてむしろからかいのネタ、落語の世界はいいのウ!
ことし初めての落語研究会。
こんどの3月、真打になります。ですから二つ目として落語研究会に出るのはこれが最後、、、なんて(真打になったら)出られるかどうかわからないのに、、でるつもりで精進します(拍手)。冗談みたいにしゃべっていたが実際”男の嫉妬”がすさまじいだろう。
よくできたポスターがあちこちに貼ってあります、、すでに目に画鋲が数本刺さっていたとか「辞退します」という紙が貼ってあったとか、、恐ろしい世界です、
がんばれ、負けるな!
クレバーな金坊と少々ヤクザな父親の初天神、さいごに凧を揚げるとこは気分が出ていた。
一琴「松山鏡」
鏡のない国の噺。
働き者の男が代官から親孝行を愛でられて「着物をもらっても野良仕事の邪魔になるだけ」「田地田畑はこれ以上あっても耕せない」「お金くれえ毒になるものはない、あれば遊んじまう」と褒美を断る。
押して何でも好きなものを、といわれそれじゃ死んだ父にあいたい。
代官、一計を案じ秘蔵の鏡をやる。男が覗くと、そこには懐かしい父の姿が。
鏡をつづらに入れて毎日密かに覗いているのを見咎めた妻がこっそり覗くとそこには女、こんなひどい面相の女を隠していたとは!
いかにも古い民話を語るようで気持ちよく聴けた。
志ん生の全編ギャグみたいな、このネタ、大好きだ。
志ん橋はマクラが少々長すぎたがあとはゆっくりゆっくり懐かしい志ん生の面影を確かめるように語ってくれた。
脱俗のオーラをまとうがごとき古道具屋の甚兵衛さん、今までに古い物仕入れて失敗したのは「清盛の尿瓶」「頼朝のふんどし」それだけじゃないだろ?「卜伝の鍋蓋」もあった。
定吉が侍に咎められるのかと思い込んでかばうときに
ありゃ、馬鹿なんですよ、顔もバカガオ、夏になりゃ咲く、目をごらんなさいバカメ、おつけの実にしかならないン女房が甚兵衛が出かけるときに
しっかりしなさいよ!うっかりしちゃダメだよ。口は悪いが心は優しい。
バカが太鼓しょってるんだと思って(しっかりしなさい)
300両もらって帰るときに三太夫が金を落とさないかと心配すると
手前を落っことしても金だけはオトシャしねえ300両懐に家に帰る途中で
女房のやつ、(腹が減って)おなかと背中がくっついちゃうだとお。帰ってうんと食わして動けなくしてほうぼうくすぐっちゃうぞ、てめえいまどきこんなギャグ、どこが面白い?という向きもありそうだが、俺はにやにやくすくす、時に声に出して笑ってしまう。
もう何十回聴いたかわからないけれどおかしくておかしくて。
田河水泡だったか、昔の漫画を見ているようなのんびりとゆったりとした面白さ。
志ん橋だけじゃなくて志ん生も一緒にやってくれているような気がした。
中入り後、花緑「平林」、さん喬「雪の瀬川(下)」があったのだが。
三席聴いたら満腹して、そのあとねちっこそうなのを聴く気がなくなって(去年の「瀬川(上)」を聴いてないし)、帰ってきてしまった。
どの世界にも怖い事いっぱい!
ゴルフは一日仕事、おつかれさまです^^。
でも水準以上なのは間違いないですが。
でもわかっていて面白い。
それは夫がバカになっているから、そこも面白いです。
白々しい思い出眺めているときがあります。