死せる談志、志ん朝を呼び出す 「権太楼ざんまい」
2011年 11月 26日
小権太が言った。
ラッキー!今日は100円。
権ちゃん、小権太のラジオ体操のような踊り「深川」のあと、ニコニコと登場。
なに、おじさんの「転失気」、元気いっぱいのあとやった「壺算」はなかなかよかったのだ。
前座と二つ目で十分に客席はあったまっている。
(いつもの牡蠣蕎麦の店で)
考えとくといって談志のことへ(「芝浜」つながり?)
9月だったか落語研究会で圓太郎のを聴いた。
あの熊さんはちょっと嫌らしくて許せない感じがしたけれど権太楼の熊さんはどこか解るような困った熊さんで大笑い。
酒を目の前にして呑みたくて呑みたくてたまらない、ひとりじゃさびしいけれど、自分の呑む分が減るのはいやだ、、酔っぱらって木遣を歌って「サノセ~エンヤラエンヤラヤレコ~」両手をあげて踊りだす。
イイよなあ、酒飲みは。
仲入り後、あがるとすぐに
ポンポンと良いテンポで俺までいっしょに品川遊郭にくりこむような楽しい気分。
わあっと遊んで、みんなを集めてしんみり自分の病気のことなどを話し、翌朝またけろっと若い衆をケムに巻く。
店の男に大声で金の催促をされて
「いのど~ん」幇間まがいにお座敷がかかって赤い襦袢に赤いステテコ、赤い手ぬぐいを頬カムリ、踊りながら座敷に乗りこんで
この噺も雲助で聴いたばかり。
笑わせる、佐平次の人間造型(「あばよ!」と云って去っていく、その姿は憎めない)、俺は権ちゃんに一点献上。
緩急自在、歌あり、踊りあり、場面転換と登場人物の素早い描き分け、、なるほど急に云われて出来る噺じゃないのかもしれない。
終わって、迷ったけれど、銭湯の隣にあって前から気になっていた店で「居残り」することにして「一人酒盛」。
イマドキ珍しい燗付け器を見ながら毎晩のように食べている湯豆腐をつつく。
隣のオジサン達と昔の人形町末広はどこにあったかとか昔の思い出などをしゃべっているうちに「三人酒盛」になってしまった。
あまり長居をして「じゃ。品川にでもくりこもうか」などとならないうちに帰宅。
昔国立演芸場でやっていた談志ひとり会に行った思い出などを話すと羨ましがる人がいる。というわけで「権太楼ざんまい」@日本橋社会教育会館へ、いそいそ。
今日、この権太楼師匠の会においでになってる皆さんもきっとあとで羨ましがられるかもしれませんよ、、あ、師匠はまだまだずっと長生きするけれど(笑い)。
権ちゃん、小権太のラジオ体操のような踊り「深川」のあと、ニコニコと登場。
なに、おじさんの「転失気」、元気いっぱいのあとやった「壺算」はなかなかよかったのだ。
前座と二つ目で十分に客席はあったまっている。
今日は一つは「一人酒盛」をやろうと思ってます。すかさず「仙気の虫」「猫と金魚」!の声、権ちゃん苦笑、と、「不動坊」!、
これはこれから鈴本の独演会、池袋のおさらい会でもやるんです、だから今日のお客様はそっちにはこなくてもいいのです。
ひとつの噺をなっとくいくまで続けてやるのは私の癖なんです。
「一人酒盛」は圓生師匠のが頭にあってなかなか難しい、、。
もう一つはなにをするか決めてない、、みなさんも考えといてください。
そう!そういうネタよ。(「猫」や「仙気」の声のした方を向いて)状況見てよ、「猫」はないでしょ、「芝浜」とか「居残り」とかあるでしょわあっと拍手。「居残りイ!」と云う大声も。
考えとくといって談志のことへ(「芝浜」つながり?)
死んだと聞いたときの第一の感想は「談志師匠でも死ぬんか!」でした。と云って突然、ああ、なにをしゃべってんだ!という感じで無理やりに「一人酒盛」に入った。
(ちょっと間があって)
志ん朝師匠が死んだと聞いたときは東京中の噺家が泣きました。
この話しをするとおかしくなるン、、(うつむいて涙ぐんでいる)、小さん師匠のときより受け入れ難かった、、今でも生きていて下されば、、とひきづっている。(「間」)
談志師匠はもう少し早く、、馬風体制のときに死んでいたら、、立川の幹部たちと馬風の関係から落語協会復帰もあった、、小三治体制では絶対にない、ま、落語協会に来なくたっていいんですけれど
あの熊さんはちょっと嫌らしくて許せない感じがしたけれど権太楼の熊さんはどこか解るような困った熊さんで大笑い。
酒を目の前にして呑みたくて呑みたくてたまらない、ひとりじゃさびしいけれど、自分の呑む分が減るのはいやだ、、酔っぱらって木遣を歌って「サノセ~エンヤラエンヤラヤレコ~」両手をあげて踊りだす。
イイよなあ、酒飲みは。
後悔してました。キッと顔をあげて
リクエストとらなきゃよかった、、。
「居残り」なんかやりたいんです(拍手)、、でもそんなにすぐ出来るようなもんじゃない、こういうネタは。「一人酒盛」やりながらちょっと「居残り」のこともやってたん、、休憩中もポイントだけおさらいして、、一回さらわせてくれれば、、自信ないデス、、(場内沈黙ののち励ますような拍手)
「上は来ず」なんて言ってねえ入った「居残り佐平次」。
ポンポンと良いテンポで俺までいっしょに品川遊郭にくりこむような楽しい気分。
わあっと遊んで、みんなを集めてしんみり自分の病気のことなどを話し、翌朝またけろっと若い衆をケムに巻く。
大きな声でしたねえ、大きな声で勘定が払えるなら俺だって大きな声ェ、出すよ!紅梅のかっつあんを乗せる佐平次のおかしいことったら!
「いのど~ん」幇間まがいにお座敷がかかって赤い襦袢に赤いステテコ、赤い手ぬぐいを頬カムリ、踊りながら座敷に乗りこんで
さあ~皆さん!トンガラシ踊りをご一緒に!一瞬だけ見せる客の踊りの姿がなんとも愉快なサマになってる。
この噺も雲助で聴いたばかり。
笑わせる、佐平次の人間造型(「あばよ!」と云って去っていく、その姿は憎めない)、俺は権ちゃんに一点献上。
緩急自在、歌あり、踊りあり、場面転換と登場人物の素早い描き分け、、なるほど急に云われて出来る噺じゃないのかもしれない。
イマドキ珍しい燗付け器を見ながら毎晩のように食べている湯豆腐をつつく。
隣のオジサン達と昔の人形町末広はどこにあったかとか昔の思い出などをしゃべっているうちに「三人酒盛」になってしまった。
あまり長居をして「じゃ。品川にでもくりこもうか」などとならないうちに帰宅。
>小三治体制では絶対にない
へ~ぇ、そんなもんですかねぇ。
円楽、談志と、次は歌丸師匠ですか。
『クロワッサン』という雑誌の表紙に岸惠子が載ってました。吉永小百合もそうですが、岸惠子も人間離れしてますねぇ。それに比べると、老けた歌丸師匠はひじょ~に人間的です。
談志が、六十過ぎたら覚悟しておくもんだ、とテレビで言ってましたね。
覚悟の準備をしておく覚悟ができました。
へ~ぇ、そんなもんですかねぇ。
円楽、談志と、次は歌丸師匠ですか。
『クロワッサン』という雑誌の表紙に岸惠子が載ってました。吉永小百合もそうですが、岸惠子も人間離れしてますねぇ。それに比べると、老けた歌丸師匠はひじょ~に人間的です。
談志が、六十過ぎたら覚悟しておくもんだ、とテレビで言ってましたね。
覚悟の準備をしておく覚悟ができました。
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HOOP at 2011-11-26 22:52
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maru33340 at 2011-11-27 00:46
このタイミングで、権太楼の「居残り」を聞けるとは…さすがに佐平治さんです。
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saheizi-inokori at 2011-11-27 09:26
きとらさん、女は魔物?^^。
準備の覚悟、それは前から、、実行する覚悟の準備の段階です。
準備の覚悟、それは前から、、実行する覚悟の準備の段階です。
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saheizi-inokori at 2011-11-27 09:30
HOOPさん、人が亡くなると若い頃の映像がでます。
あまりの若さ、細くてスマート、なのに驚きます。年をとると脹らむのですね。
あまりの若さ、細くてスマート、なのに驚きます。年をとると脹らむのですね。
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saheizi-inokori at 2011-11-27 09:31
maru33340さん、実は権太楼の居残りは初めてだったのです。
ラッキーな一日でした、銭湯といい居酒屋と云い^^。
ラッキーな一日でした、銭湯といい居酒屋と云い^^。
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mama
at 2011-11-28 22:33
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権太楼の「キッと顔をあげて」、好きだなあ。
京都・奈良で紅葉を堪能。行き帰りの新幹線では、志ん朝を聴き続け。落語会やテレビで落語を聴くと、同じ噺を志ん朝でなぞるように聴き直すクセがあります。絶対に志ん朝!というわけではないのです。志ん朝ならどうだったかな、こうだよねという確認みたいに。
saheiziさん、よいお話を紹介してくださいました。ちょっとウレシイ。
京都・奈良で紅葉を堪能。行き帰りの新幹線では、志ん朝を聴き続け。落語会やテレビで落語を聴くと、同じ噺を志ん朝でなぞるように聴き直すクセがあります。絶対に志ん朝!というわけではないのです。志ん朝ならどうだったかな、こうだよねという確認みたいに。
saheiziさん、よいお話を紹介してくださいました。ちょっとウレシイ。
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saheizi-inokori at 2011-11-29 10:20
mama さん、私も志ん生とか圓生などで聴き直すことが多いです。
このところは毎晩談志を聴いてますが^^。
このところは毎晩談志を聴いてますが^^。
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創塁パパ
at 2011-11-29 16:03
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この会行きたかったなあ。人形町にもいきたかった(笑)
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saheizi-inokori at 2011-11-29 22:10
創塁パパ さん、どっちもよかったなあ^^。
by saheizi-inokori
| 2011-11-26 11:11
| 落語・寄席
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