落語月間です 紀伊国屋寄席、落語研究会、小はん独演会
2011年 11月 25日
落語会の話がたまったのでまとめて印象に残ったことなどをダラダラと。
新橋駅前でサンタと挨拶して向かったのはヤクルトホール。
400人以上は入りそうなホールが満員、小はん恒例の落語会、俺は初めて。
(このプログラム、24年お年玉つき年賀状に印刷されている)
予約申し込みをしたら師匠直筆、達筆の封書でお礼状に入場券(自由席)が同封されてきた。
ホールの雰囲気が今まで経験した落語会とはまるで違う。
家族的、なんだか東京にいるような気がしない。
”落語通”などが恥ずかしくなるような素朴に笑う人々。
先代正蔵を髣髴するような語り、なんともいえない佳き古さ、懐かしき頑固な噺家の典型かもしれない。
ゲストの正蔵が”大好きな大好きな小はんさん”に「突き落とし」の稽古をつけてもらったことなどを訥々としゃべっていた。
「かまぼこバカ」、バカが板についてる、「アルチュウハイマー」、俺のことだ、「キブン(気分)もハンペンもないよ」、「チクワいっときの恥」、、こんな地口も楽しい。 正蔵といえばこの日にやった「新聞記事」、落語研究会でやった「王子の狐」、どちらも肩の力が抜けて、噺家に“訥々と”もおかしいけれど、ちょっとそんな感じもあって一皮剥けてきたのかと思ったが、、。
落語研究会では市馬「首提灯」。
酔っぱらった江戸っ子が田舎侍に悪く絡むところはいささかしつこい(しつこくないと侍が堪忍袋の緒を切らないのではあるけれど)ように思ったが、そのあと首を切られたことに気がつかず歩いていくと首が少しずつ動いていくところは面白かった。
マクラの部分での上半身と下半身が切り離されて上は湯屋の番台、下はコンニャクやで働いている噺はシュールで好きだ。
その部分を志ん朝で、
落語研究会のトリは米團治「代書」。
寄席などでよく聴くのと違って何人もの変な客が来る代書屋、これが元か、珍しく、それなりに楽しかったがちょっとしつこい。
落語研究会はほかに馬吉「錦の袈裟」、
菊之丞「片棒」。
研究会の前日は紀伊国屋寄席。
白酒「転宅」、三三「看板のピン」が抜群に面白かった。
今や向かうところ敵なしの上昇気流か。
トリの雲助「火事息子」もよかったけれど弟子に煽られたかのようにやや力が入ってしまった。
ほかに中トリの馬桜「冥途の雪」がまあまあ面白く、開口一番の一左「粗忽の釘」はちょっとがっかり。
このところ落語会が集中している、さすがにちょいと気が引ける。
しょうがないか、隠居ですもの^^。
400人以上は入りそうなホールが満員、小はん恒例の落語会、俺は初めて。
予約申し込みをしたら師匠直筆、達筆の封書でお礼状に入場券(自由席)が同封されてきた。
ホールの雰囲気が今まで経験した落語会とはまるで違う。
家族的、なんだか東京にいるような気がしない。
”落語通”などが恥ずかしくなるような素朴に笑う人々。
先代正蔵を髣髴するような語り、なんともいえない佳き古さ、懐かしき頑固な噺家の典型かもしれない。
ゲストの正蔵が”大好きな大好きな小はんさん”に「突き落とし」の稽古をつけてもらったことなどを訥々としゃべっていた。
「かまぼこバカ」、バカが板についてる、「アルチュウハイマー」、俺のことだ、「キブン(気分)もハンペンもないよ」、「チクワいっときの恥」、、こんな地口も楽しい。
酔っぱらった江戸っ子が田舎侍に悪く絡むところはいささかしつこい(しつこくないと侍が堪忍袋の緒を切らないのではあるけれど)ように思ったが、そのあと首を切られたことに気がつかず歩いていくと首が少しずつ動いていくところは面白かった。
マクラの部分での上半身と下半身が切り離されて上は湯屋の番台、下はコンニャクやで働いている噺はシュールで好きだ。
その部分を志ん朝で、
落語研究会のトリは米團治「代書」。
寄席などでよく聴くのと違って何人もの変な客が来る代書屋、これが元か、珍しく、それなりに楽しかったがちょっとしつこい。
落語研究会はほかに馬吉「錦の袈裟」、
菊之丞「片棒」。
白酒「転宅」、三三「看板のピン」が抜群に面白かった。
今や向かうところ敵なしの上昇気流か。
トリの雲助「火事息子」もよかったけれど弟子に煽られたかのようにやや力が入ってしまった。
ほかに中トリの馬桜「冥途の雪」がまあまあ面白く、開口一番の一左「粗忽の釘」はちょっとがっかり。
このところ落語会が集中している、さすがにちょいと気が引ける。
しょうがないか、隠居ですもの^^。
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mama
at 2011-11-25 20:53
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サザンカ、艶やかですねー。
志ん朝の「首提灯」ありがとうございます。映像は残ってないというので、『志ん朝の高座』でたくさんの連続写真とともに速記を読みました。これはこれで、なかなか面白いですよね。
saheiziさんの落語会レポート、ほんとに楽しみです。今回は台風で流れた「噺の扉」に行きました。収穫もありましたが、そうでないものも多々ありました・・・。また新企画で再登場するらしいので、期待しましょ。
志ん朝の「首提灯」ありがとうございます。映像は残ってないというので、『志ん朝の高座』でたくさんの連続写真とともに速記を読みました。これはこれで、なかなか面白いですよね。
saheiziさんの落語会レポート、ほんとに楽しみです。今回は台風で流れた「噺の扉」に行きました。収穫もありましたが、そうでないものも多々ありました・・・。また新企画で再登場するらしいので、期待しましょ。
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saheizi-inokori at 2011-11-26 00:06
志ん朝さんと談志さんを拝見しました。
旅立たれた談志さん、寂しくなったです。こうして楽しい落語を部分ですが聞いて、その毒舌ぶりを心ひそかに喜びました。ありがとうございます。
旅立たれた談志さん、寂しくなったです。こうして楽しい落語を部分ですが聞いて、その毒舌ぶりを心ひそかに喜びました。ありがとうございます。
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saheizi-inokori at 2011-11-26 09:37
tona さん、落語は奥が深いですね。
ヘタな文学よりよほど人間を活写してます。
ヘタな文学よりよほど人間を活写してます。
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散歩好き
at 2011-11-26 11:20
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佐平次さん小はん独演会にお出でくださり有り難うございます。小生の年代前後の高校の同窓生が多いようです。若い時は女房に店を任せて出かけてましたが現在は二人で一人前なので我慢しています。(湯島天神でも毎月例会をしてると思います)小はんさんは来ませんが同級生だった奥さんは出席して仲間との一杯が楽しみでほぼ固定したメンバーで集っています。
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saheizi-inokori at 2011-11-26 11:25
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創塁パパ
at 2011-11-29 16:08
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小はん、三木助の晩年の弟子ですね。独特な感じがします。寄席は出ないんですよね。
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saheizi-inokori at 2011-11-29 22:11
創塁パパ さん、寄席では見たことがないです。
なかなかいいですよ。
なかなかいいですよ。
by saheizi-inokori
| 2011-11-25 15:49
| 落語・寄席
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Comments(8)