うどん屋はつらい 第7回楽橋亭 鯉昇&白酒二人会

病院でちょっと先生に甘えて胃の薬を処方してもらった。
「あの薬、よく効きますね」までは良かったけれどつい「プラセボ効果かもしれないけど」と余計なことを云ってしまった。
「あ、いけね、こんなこと云ったらもう薬くれませんよね」先生机に顔突っ伏して笑って「プラセボはないでしょう」
優しい先生で良かった。

というのは15日の出来事。
その日はそれから池袋に行き新橋に行き、立ち食いそばを食ってから内幸町ホールで「鯉昇・白酒二人会」。
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(難波神社)

前座が鯉ちゃ「桃太郎」
枝野と野田を交ぜて二で割ったような顔だなあと思って見ていたらときどきもう一人誰かに似てるなあとそれは誰だっけ、気になりなりだしたら噺が上の空。
やっと思い出した、小池朝雄だった。
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鯉昇「質屋蔵」
質屋の三番蔵からお化けが出るという。
番頭一人じゃ怖くて番ができないというから「右腕に昇り竜、左腕に下り龍、背中には何故か三毛猫」の刺青をしてるツオ~イ熊さんを助っ人に。
旦那が怒ってると聞いて、酒樽、沢庵樽、下駄、、熊さんは見当外れの盗みを白状してしまう(相当なもんだ、怒らない旦那も)。

真夜中、蔵の中に出てきたお化けたちがイトシイ。

白酒「替り目」
酔っ払い亭主のためにおでんを買いに出たと思った亭主がカミサンのことを心ん中じゃ弁天様だと思っていると独白するのをカミサンに聴かれてしまうのが普通の終わりかただが、今日はその先もやった。
むりやり出させた酒の燗がついてない。
しょうがねえなあ、でもたまにポカがあるのが可愛いところ
なんて言ってる(なんせ甘い夫婦だ、白酒、自分のことか)ところに
な~べやきうど~ん
押しつぶしたあの売り声は、そう、前日、小三治の「うどんや」に出てきた、あのうどん屋じゃないか。
可哀そうにうどん屋、ここでも呼びとめられて
酒の燗つけてくれ、27.8、30デコボコの女の風呂上がりの人肌で
そんな難しいことできませんや、なに言ってんだ、商売だろ、やるだけやってみろ、、マジメな求道のうどん屋、やってみるんだなあ。

そのあげくに
うどんみたいなもの食ってられっか、雑煮ィ?酒飲みに向かってふざけんな
「さまよえるうどん屋」新橋編だった。
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仲入りがあって白酒「松曳き」
粗忽な殿さまともっと粗忽な田中三太夫の一人漫才。
ザックジャパン、、いやザックバラン
なんて今風のギャグもたくさん。
ところどころ噛んでいたけど笑いの邪魔にはならなかった。

鯉昇「時そば」
ココナツミルクが好きなそば屋、「ベートーベン亭」と云う名のそば屋(屋台)。
時代考証なんて気にしない。

どっちも大笑い、ジャンジャン。
大阪に行ってきたら印象が薄れてしまった。
ハカナイ、それが落語の魅力かもしれんノウ、ナンチャッテ自分のボケをかばってる。

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Commented by minmei316 at 2011-11-19 16:36
>ザックジャパン、、いやザックバラン

うけた^^

Commented by mama at 2011-11-19 23:30 x
あ、落語は大阪の前なのですね。
いずれにしても、おかえりなさ~い。
今、大阪には長女がいるんですが、あの街のパワーって
半端じゃないですよね。
Commented by saheizi-inokori at 2011-11-20 09:18
minmei316さん、中学のときにザックラバンという教師がいました。
わざとだったのか口癖になってたのか?^^。
Commented by saheizi-inokori at 2011-11-20 09:19
mama さん、ほんとのパワーがあるのかどうか分かりませんがね。
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by saheizi-inokori | 2011-11-19 13:31 | 落語・寄席 | Trackback | Comments(4)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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