地下鉄が泣く ヒョウオ~

暗闇を抜けて、突然明るみに出る。丸の内線の後楽園。地下鉄が泣くのだ。ヒョウオオオオー。茗荷谷の明るみに出るときも泣く。今度は少し小さな声でヒュウーー。暗闇はトンネル、と思い込んでいるけれど、違うのかもしれない。異界にいたのかもしれない。だからそこを抜け出すときに何者かが悲鳴をあげているのだ。

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さて、その何者かとは?


Commented by 夢八 at 2005-10-27 08:31 x
そういう闇の声が、聞こえるといいですね。
心の闇を、つい忘れがちになってしまってました。
金子みすゞさん、恥かしいのですが、当サイトで初めて知りました。
かなり、はまっています。彼女の、
つもった雪 という詩 今日の一文の闇を連想させました。
Commented by saheizi-inokori at 2005-10-27 09:36
夢八さん、オハヨウございます。よろしくお願いします。あちこち(でもないか)でお噂はかねがね、お姿も・・。
Commented by みい at 2005-10-29 10:27 x
一握りのスポットライトを浴びる人がある。けれどそこまで行くには、何人の人、光のあたらない人の犠牲、又は献身の上になりったっているのかもしれない。なんてこと考えてしまいました。
Commented by saheizi-inokori at 2005-10-29 14:01
実際に地下鉄が泣いていたのです。何か隙間に風が入る音なのでしょうが。不思議な音でした。イメージをソソルとでも言うか。聞く人によってさまざまなイメージなのでしょうね。夢八さん、みいさん、同じ拙文から違うイメージを感じられている。
Commented by shimamelon at 2006-06-23 15:00
風になれぬ地下鉄が、対応してる音、なんでしょうかねー。そういう音しますねー。
あと、日比谷線の出発の時の「ピョーローレー」っていう音も気になります。
Commented by saheizi-inokori at 2006-06-23 20:16
耳を澄ますと世の中は普段気がつかない音に満ちていますね。なんだか別の世界があるようです。
Commented by sakuraasako at 2006-06-23 21:29
竹箒を一心に動かして庭のお掃除をしていると
ヒュ~ヒュ~と音が・・・。
持ち手の竹筒の中を、風が走る音。

普段田舎に住んでいて、たまに都会に出るとそこでの音が
何か不思議な別世界への入り口を知らせるもののような気が
することがあります。
Commented by saheizi-inokori at 2006-06-23 22:30
耳で聞いていない音かもしれない。身体で・心で・・いや全身のどこかで受けとめている音。ベートーベンはそんな音を聞いたのかもしれませんね。
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by saheizi-inokori | 2005-10-27 00:23 | よしなしごと | Trackback | Comments(8)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori