新しい友が現れた ステイーブ・ジョブズのステキなスピーチ 今日が最後の日だとしたら

前の会社で部下だった男と飲んだ。今まで大勢で飲むことはあっても、個人的にゆっくり語り合うことはなかった。ボスとしての俺はなんとしてもやり遂げたい仕事があり、彼はそのために役立ってくれるかどうかと言う視点で見ていた。嫌な言葉だが”権力的に””実務的に”彼を見ていた。嫌なボスだった。

赤提灯で熱燗をやりながらしみじみと話してみると、そこには全く知らなかった深い男が現れた。彼が今まで隠していたのではなく、俺が見ようとも気づこうともしなかった彼なのだ。”間に合って”よかった。ボスであることを辞めてよかった。



翌日、彼がステイーブ・ジョブズがスタンフオード大学の卒業式で行ったスピーチをメールしてくれた。夕べ、そのことを語り合ったというのだが、ショーモナイ酔っ払い親爺は、どういう文脈だったかを忘れている。読んでみて驚いた。今俺が感じていることを、うまく言っている。

ジョブズは、自分が創ったアップル社が軌道に乗ると共同経営者とうまくいかなくなりクビになる。その経験を彼は”人生最高の出来事”だという。得意の絶頂から失意のどん底に落ち、全てを白紙に戻したことで新しいスタートが切れた。初心に戻れた。クリエイテイブな人生が送れた、と。

毎朝鏡に映る自分に問え。「今日が人生最後の日だとしたら、これからお前のやろうとしていることはやりたいことか？」・・「ノー」という答えが続くようだったら、お前は生き方を変える必要がある。自分が愛し、熱心になれるものを見つけよ。妥協するな。自分がやりたいことをやるのに周囲に遠慮する必要はない。



「死」は人生最大の発明。死というのは、生き方を変えてくれるエージェントだからである。過去を処理し、新しい道を開いてくれるものである。死ぬかもしれないと考えれば”失うこと””恥をかくこと”などの恐怖から解放される。人間は皆丸裸なのだ。



彼のスピーチは次の言葉で終わる。

Ｓｔａｙ　Hungry　Ｓｔａｙ　Foolish

勇気が出るね。

スピーチの全文は月曜日にお知らせします。アドレスをオフイスのパソコンに忘れてきたのです。