「1年間食べ続けても」、その意味は?
2011年 04月 05日
週刊ポストと週刊現代は放射能の影響について対照的な書き方。
ポストは「何をそんなに大騒ぎする!」、現代は田中、後藤、矢ケ崎、小出らを登場させて「大騒ぎしなけれればいけない!」路線だ。
今朝の朝日では2面で(都内14版)食べ物による内部被曝について「体内での放射線の減り方やとどまり方を考慮し」て影響を判断しているから「一年間食べ続けても直ちに影響ない」と解説している。
一時的に放射性物質が放出される緊急時を前提にしたもので
今回の原発事故のように放射性物質の放出がずっと続く恐れがあるような現状には必ずしも合わない。基準の根拠を国民に丁寧に説明し、実態に合わせた検討が必要だ。と書いてある。
すなわち今の暫定基準(引き下げが検討された!)は「食品に含まれる放射性物質は日々減ると考えて合計した総摂取量」で決めている。
米国では基準ぎりぎりの放射性物質を1年間食べ続けるとして計算するが、そうすると日本の暫定基準の考え方では48日目にはゼロとなるヨウ素131が成人で年間基準(甲状腺で50ミリシーベルト)の約3倍、幼児で約9倍に達する。
これまで政府は「一年間食べ続けることがあっても健康に被害を及ぼすことにはならない」などと説明してきた。直ぐに健康被害が出るわけではないものの、米国式の基準のように誤解されかねない。原子力安全委事務局は「説明が不十分だった」としていると記事を結んでいる。
自分だって「説明が不十分」で誤解されかねない記事を同日の紙面に載せている朝日!
朝日の内部被曝についての「体内での放射線の減り方やとどまり方を考慮して」という表現も矢ケ崎のいう局部に集中的継続的に放射するという“ホットスポット”説(これは後に書きます)との関連はどうなのか。
体に与える影響を測るのに平均的な体重で割って、すなわち身体全体に平均的に被曝するという前提で計算するのがICRPのやり方(政府=朝日で採用している)だが矢ケ崎の言うように局部にとどまりつづけるとしたら、その局部が全エネルギーを集中的に引き受けることになるからずっと大きな影響が出るはずだ。
その点を考慮した計算ではどうなるのか、おそらくそんなものはないのだろうがせめてそういう考え方もあることを紹介すべきだ。
放射性物質が6日には日本全国に及ぶというドイツやノルウエーの予報もある。
新聞雑誌を読まなければならない。
テレビも見なければならない。
ネットも本も、、。
そしてない頭を絞って考えなければ生命は守れない。
真実は中間にあり?そういう議論ではない。守れるか守れないかだ。
ぁ、寄席もね、
1週間でも2週間でも実況中継で安全ですって言っている首相はじめ大臣方に召し上がっていただきたいって思うんですが、何で今回だけ数字の羅列だけでやらないのか不思議に思っています。