やっぱりダメかもしれない 菅首相会見のひどさ・恐ろしさ

さっきやった首相会見。
まったく力がない、原稿を読むだけ。
珍しく質問に答えたが、事前に質問内容を訊いて想定問答を作ってあったかのように視線を下に読み上げる。
「福島原発の避難範囲を３キロ、１０キロ、２０キロ、３０キロと拡大したことに現れているようにすべてが後手後手に回っていることをどう思うか」と訊かれ、舌がもつれたような口調で、要するに「原子力安全委員会の専門家の言うところに従った」。

この期に及んで責任をよそになすりつけている。
始めは東電、今度は原子力委員会。
命を賭けて全力で、陣頭に立って、必死の覚悟で、、、じゃなかったのか。

首相が戦争犯罪裁判を意識してアリバイ作りを始めている。
「原子力安全委員会」なるものは苛酷事故（今回のような事故）は起きないというドグマの元に、福島原発、とくに今一番危険と言われている３号機のプルサーマル導入を認めてきた張本人だ。
その連中の言うことを妄信して自分のイニシャチブは発揮しなかったのか！
聞くところによれば「おれは原子力に強い」と豪語したそうじゃないか。

「情報公開はきちんとやっていることについては国際社会からも評価されている」
子供が学校の先生に褒められたことを親に報告するようなセリフばかりがいくらか力強く繰り返された。
なんとも情けない記者会見、ひとつも力づけられるものはなかった。
パニックを恐れているならそれなりに自信に満ちた態度がなくてはならない。



敗因を部下のせいにする菅大将のそぶりと今日までの放射線の数値や原発付近の傾向を総合して考えるに、あまりのんびりとしていると弾に当たる確率が増えそうだ。
前にも書いたように人生感にも寄るけれど。