強首温泉「樅峰苑」の幸せな晩飯
2010年 12月 23日
さっき帰宅した。
今日は頂いたままになっていたコメントに返信をして後は一日目の晩飯のことを書く。
宿は強首温泉の一軒宿「樅峰苑」(しょうほうえん)、登録有形文化財の宿だ。
貸し切りと云うと凄いことみたいだが実際はたまたま俺ひとりしか客がいなかったから貸し切り状態ということ(お騒がせしてすんません)。
そういうわけで寝るのは二階の十畳二部屋続きだったが、晩飯は階下の座敷で。
最初、写真↑のような感じでということだったが、ちょっと寂しいのでこの部屋より厨房に近いいくつもテーブルが置いてある部屋にして貰った。
女将がずっとついてくれて話相手になってくれたので寂しいことはなかったんだけど厨房に近い方がサービスする方も楽だし。
ちょっとピンぼけになってしまった。
向かって左手前が「サワモダシ(きのこ)と大根おろし」、その右奥が「手作りこんにゃく、胡麻酢和え、茗荷添え」、その右前が「鮭の麹漬け、ミズ」、さらにその右が「湯葉、大根、玉ねぎ」、七輪に乗っているのは「名物大綱ゼンマイ貝焼き」で具はネギ、油揚げ、豆腐、豚肉、と日本一うまい強首白菜。
大綱は二月に綱引きをするのが有名で俺も数年前に行ったことがある。
鍋の左は「沢ガニの味噌を味噌と混ぜて味付けしたもの」
まずこれら第一陣を地酒「福の友」辛口熱燗で少しずつ味わう。
なんとも言えない滋味が口中に広がる。
酒との絶妙の調和、嬉しくて幸せな気分になる。
小鉢それぞれの食材ごとに奏でる和音が変化する。
ゆっくりだぞ、と言い聞かせていたのに一本目がたちまちなくなる。
「鯉の甘露煮」、じっくり時間をかけて煮含めてあるからほぐほぐと柔らかい。
まだ最初の一連隊も残っているのに「家で寒柑子で漬けたハタハタ、熱いうちに食べて下さい」。
大きなブリッコ(卵)が入っていてバリバリ!ぼりぼり!噛みしめるとこれまた口の中がお祭り騒ぎ。
写真を撮り忘れたけれど「鯉の皮の唐揚げ」が絶品だった。
良い油で揚げてあるから品のよい味でカラッと、スナックみたいに軽くて、これだけでも二合くらいは呑めそうだ。
出てくるもの出てくるものすべて酒に合うものばかり、それが極上の味付けときてるから、「川ガニのあんかけ玉子どうふ」が出る頃には酒は4本目が空いてしまって、いつもの悪い癖で生ビールを中ジョッキでいただく。
味噌汁はカニとマイタケ、デザートはリンゴ。
5時半から食べ始めて食べ終わったのが9時。
酒と料理のどちらが主役でもない一口一口をしみじみと味わいながら好い時間を過ごすことができた。
今日は頂いたままになっていたコメントに返信をして後は一日目の晩飯のことを書く。
宿は強首温泉の一軒宿「樅峰苑」(しょうほうえん)、登録有形文化財の宿だ。
貸し切りと云うと凄いことみたいだが実際はたまたま俺ひとりしか客がいなかったから貸し切り状態ということ(お騒がせしてすんません)。
そういうわけで寝るのは二階の十畳二部屋続きだったが、晩飯は階下の座敷で。
最初、写真↑のような感じでということだったが、ちょっと寂しいのでこの部屋より厨房に近いいくつもテーブルが置いてある部屋にして貰った。
女将がずっとついてくれて話相手になってくれたので寂しいことはなかったんだけど厨房に近い方がサービスする方も楽だし。
向かって左手前が「サワモダシ(きのこ)と大根おろし」、その右奥が「手作りこんにゃく、胡麻酢和え、茗荷添え」、その右前が「鮭の麹漬け、ミズ」、さらにその右が「湯葉、大根、玉ねぎ」、七輪に乗っているのは「名物大綱ゼンマイ貝焼き」で具はネギ、油揚げ、豆腐、豚肉、と日本一うまい強首白菜。
大綱は二月に綱引きをするのが有名で俺も数年前に行ったことがある。
鍋の左は「沢ガニの味噌を味噌と混ぜて味付けしたもの」
まずこれら第一陣を地酒「福の友」辛口熱燗で少しずつ味わう。
なんとも言えない滋味が口中に広がる。
酒との絶妙の調和、嬉しくて幸せな気分になる。
小鉢それぞれの食材ごとに奏でる和音が変化する。
ゆっくりだぞ、と言い聞かせていたのに一本目がたちまちなくなる。
大きなブリッコ(卵)が入っていてバリバリ!ぼりぼり!噛みしめるとこれまた口の中がお祭り騒ぎ。
写真を撮り忘れたけれど「鯉の皮の唐揚げ」が絶品だった。
良い油で揚げてあるから品のよい味でカラッと、スナックみたいに軽くて、これだけでも二合くらいは呑めそうだ。
出てくるもの出てくるものすべて酒に合うものばかり、それが極上の味付けときてるから、「川ガニのあんかけ玉子どうふ」が出る頃には酒は4本目が空いてしまって、いつもの悪い癖で生ビールを中ジョッキでいただく。
味噌汁はカニとマイタケ、デザートはリンゴ。
5時半から食べ始めて食べ終わったのが9時。
酒と料理のどちらが主役でもない一口一口をしみじみと味わいながら好い時間を過ごすことができた。
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HOOP at 2010-12-24 01:01
お一人さまのよいとこ取りでしたね。
これだけの料理、時間をかけて、じっくり味わわなければ
それこそもったいないというものです。
うー、さわもだしも未体験なんです。
これだけの料理、時間をかけて、じっくり味わわなければ
それこそもったいないというものです。
うー、さわもだしも未体験なんです。
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fukuyoka at 2010-12-24 01:06
鯉の皮の唐揚げ、川ガニのあんかけ卵どうふ、などなど全部美味しそう、今、お腹がグーンとなっています。
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cocomerita at 2010-12-24 03:03
1昨日から東北は大荒れ、それに遭わずにお帰りになられたのですね。
寒そうな岩手山、雪景色、でも温泉は特別温かかったのでしょう。
美味しそうなご馳走、食べたことないのもあります。
和食って最高!日本酒を訓練しなさいなんて言われた私ですが・・このお料理見ているとその味わいを知らないのが凄く損していると感じます。
寒そうな岩手山、雪景色、でも温泉は特別温かかったのでしょう。
美味しそうなご馳走、食べたことないのもあります。
和食って最高!日本酒を訓練しなさいなんて言われた私ですが・・このお料理見ているとその味わいを知らないのが凄く損していると感じます。
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saheizi-inokori at 2010-12-24 12:13
HOOP さん、素朴な自然の恵みを丁寧に料理したものですから、ゆっくり味あわなくては申し訳ないというものです。
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saheizi-inokori at 2010-12-24 12:15
fukuyoka さん、この料理は大勢でワイワイ言いながらぐびぐび呑みながらよりも静かに一口づつ味わって頂くものでした。
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saheizi-inokori at 2010-12-24 12:18
cocomerita さん、冬の佐渡もいいですよ。
黒い海と白い波、魚も旨いし、、。
秋田は通り一遍の観光では味わいがないかもしれないです。
鯉はとくに名産ということではないかもしれない。日本の田舎では良く出ます。
長野県の佐久は鯉で有名です。
黒い海と白い波、魚も旨いし、、。
秋田は通り一遍の観光では味わいがないかもしれないです。
鯉はとくに名産ということではないかもしれない。日本の田舎では良く出ます。
長野県の佐久は鯉で有名です。
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saheizi-inokori at 2010-12-24 12:19
tona さん、フレンチとワインもいいですが、こういう料理は下戸でも飲めるかもしれません。それほどぴったりきます。
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naou7 at 2010-12-24 15:40
ハタハタって食べた事ないなぁ。いいなぁ〜ブリッコがたっぷりだなんて!!
しかし、佐平次さん!良く食べ良く飲みますね^^
しかし、佐平次さん!良く食べ良く飲みますね^^
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saheizi-inokori at 2010-12-24 15:42
naou7 さん、食べて旨いと思える内に、、^^。
by saheizi-inokori
| 2010-12-23 23:52
| 気になる店・ひと皿
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Comments(10)