白酒に拍手、、、失礼しました
2010年 11月 14日
桃月庵白酒、1968年鹿児島生まれ、五街道雲助門下、真打になって5年、脂が乗って来た。
俺は初めての独演会だ。
「今もっともチケットの取れない若手落語家」と週刊新潮に載ったということを枕にふる。
たしかに会場はほぼ満員、寄席で会う人たちとは微妙に違う。
客演の「だるま食堂」ファンもいるだろう。
開口一番林家扇「真田小僧」
芸にもなっていない前座を開演時間後にやらせる(しかも15分も)のは少し腹が立つ。
開演時間前にやらせるべきではないか。
(中野・牡蠣天ぷら蕎麦)
白酒「禁酒番屋」
挨拶を兼ねた枕、寄席や落語研究会のようなところでやるのと違って身内の前でしゃべる気安さみたいなものを感じる。
独演会では誰もがそういう空気を作る。
それが鼻につくときもあるが此処は悪くない。
普通は酒の上で「刃傷沙汰を起こして大事な家臣が死んだから」というところを「表に出せない画像を流出してしまったから」家中禁酒とする。
酒を持ち込もうとする酒屋が、お菓子ですと番屋を通ろうとして、風呂敷包みを持ちあげるときに思わず
だんだん酔っぱらった番屋侍がごにょごにょと
こういうのは文字で読んでみてもさして面白くないだろう。
同じ場で同じ空気の中にいて、その口調や間合いがたまらなく可笑しく感じられる。
次のだるま食堂についても同じことが言える。
俺は二回目で今回も大いに笑ったり感心したのだが、↑の動画でみるとそれほどでもない。
カラオケをやっててトイレに行くために部屋を出ると中で友達が歌ってるのが聞こえて、あれ?あんなにヘタだったけ?と言うのと同じかも。
だるまのお姉さんはヘタじゃないけど。
間のおかしさってのはそこにいないと分からない。
やる方もその場に合う間でやってるのだし。
(中野の三日月、どうしてもうまく撮れない)
だるま食堂、30分たっぷり沸かして休憩。
高座の敷物が抹茶色からワイン色に変わって座布団も替えてある。
白酒「宿屋の仇討」
これまた現代っ子かと思われるような旅姿三人男の造型で軽妙にやって笑わす。
相撲は白鵬対輪島だし、行司役をする男は木村庄之助のフアンだと。
翌朝、万事世話九郎が宿を立つとき柱に縛り付けて三人の処分を伊八(イタチ、こまち、イサキ、、ずいぶんいろいろ言われてたなあ、三人からも)から訊かれて
会場に行ってくれ。
枕の話題もそうだったが中年以下の層を意識した会だと思った。
俺も同世代だ(精神的に)。
中野ゼロ
俺は初めての独演会だ。
「今もっともチケットの取れない若手落語家」と週刊新潮に載ったということを枕にふる。
たしかに会場はほぼ満員、寄席で会う人たちとは微妙に違う。
客演の「だるま食堂」ファンもいるだろう。
開口一番林家扇「真田小僧」
芸にもなっていない前座を開演時間後にやらせる(しかも15分も)のは少し腹が立つ。
開演時間前にやらせるべきではないか。
白酒「禁酒番屋」
挨拶を兼ねた枕、寄席や落語研究会のようなところでやるのと違って身内の前でしゃべる気安さみたいなものを感じる。
独演会では誰もがそういう空気を作る。
それが鼻につくときもあるが此処は悪くない。
普通は酒の上で「刃傷沙汰を起こして大事な家臣が死んだから」というところを「表に出せない画像を流出してしまったから」家中禁酒とする。
酒を持ち込もうとする酒屋が、お菓子ですと番屋を通ろうとして、風呂敷包みを持ちあげるときに思わず
ドッコイショッ!聞き咎めた検査役の侍が「今、なんと申した?」
ハ、ドイツの将校、と水カステラ、その名を「ゲロリシュタイナー」なんちゃって、、シャレともつかぬ地口みたいな会話が面白い。
だんだん酔っぱらった番屋侍がごにょごにょと
いずれへまいる?酒屋の店員
いかついまいづる?
この偽りものめがが酔っぱらってるから
くの、、いつわまゆみめがみたいな。
こういうのは文字で読んでみてもさして面白くないだろう。
同じ場で同じ空気の中にいて、その口調や間合いがたまらなく可笑しく感じられる。
次のだるま食堂についても同じことが言える。
俺は二回目で今回も大いに笑ったり感心したのだが、↑の動画でみるとそれほどでもない。
カラオケをやっててトイレに行くために部屋を出ると中で友達が歌ってるのが聞こえて、あれ?あんなにヘタだったけ?と言うのと同じかも。
だるまのお姉さんはヘタじゃないけど。
間のおかしさってのはそこにいないと分からない。
やる方もその場に合う間でやってるのだし。
だるま食堂、30分たっぷり沸かして休憩。
高座の敷物が抹茶色からワイン色に変わって座布団も替えてある。
白酒「宿屋の仇討」
これまた現代っ子かと思われるような旅姿三人男の造型で軽妙にやって笑わす。
相撲は白鵬対輪島だし、行司役をする男は木村庄之助のフアンだと。
翌朝、万事世話九郎が宿を立つとき柱に縛り付けて三人の処分を伊八(イタチ、こまち、イサキ、、ずいぶんいろいろ言われてたなあ、三人からも)から訊かれて
ああ、あれは座興じゃ伊八
儒教で?世話九郎
伊八、腕をあげたのうやっぱり、つまんない?
会場に行ってくれ。
枕の話題もそうだったが中年以下の層を意識した会だと思った。
俺も同世代だ(精神的に)。
中野ゼロ
Commented
by
sweetmitsuki at 2010-11-14 18:51
犬のわ行、何回聴いても笑えます。
確かに、こういうのはテンポが肝心ですから、ライブで聴けばもっと大爆笑なのでしょう。
確かに、こういうのはテンポが肝心ですから、ライブで聴けばもっと大爆笑なのでしょう。
0
Commented
by
saheizi-inokori at 2010-11-14 19:55
sweetmitsuki さん、たしかに、大爆笑でした。
いまもあの姿と声がちらつきます。
いまもあの姿と声がちらつきます。
Commented
by
創塁パパ
at 2010-11-14 21:31
x
白酒は、私も注目している噺家さんです。寄席の短い時間で演る「短命」なんて大好きです。扇辰さんとの二人会も楽しかったなあ。しかし、扇の落語腹がたちますね。顧客に見せるものでありません。師匠が注意しないとね。まあ無理ですかね・・・
Commented
by
saheizi-inokori at 2010-11-14 22:18
by saheizi-inokori
| 2010-11-14 10:45
| 落語・寄席
|
Trackback
|
Comments(4)